新・パソコン奮戦記(1) 作業環境を整える

詰パラ1997年7月号から2008年6月号まで詰パラに連載された「パソコン奮戦記」は首猛夫氏の名稿だった。今回、パソコン素人の私が大量のデータと格闘する記録を残そうと考えたとき、まず思い出したのが首さんの連載だった。
どうか勝手にタイトルを使わせていただくことをお許しください。

はなしは某氏から大量の詰将棋データをいただいたことから始まります。
柿木将棋の棋譜ファイルです。
さっそくありがたく使わせていただこうとTUME-Baseに登録したのですが、そのままでは有効に活用できないことが判りました。どういうことかは追々説明いたします。

折角いただいたものだから有効に活用したいのですが、「いつか、やろう」と後回しにして結局そのままになっています。

そこで、この連載を立ち上げることにしました。
2週間に1回でもこの連載が回ってくれば、いやでも作業をしなければいけません。

例によって道具はAWKを用います。

連載「\(\LaTeX\)による詰棋書の組版」を読まれた方はご察しのように、たった1つの自前関数も使っていません。
もうfunction の使い方を忘れてしまったんですね(^^;;;。
とにかく動けばいいやという方針で進めますので、詳しい方は是非いろいろ教えてください。

この連載で使う道具はAWKとエディタとexcelの予定です。
エディタは使い慣れたもので結構です。筆者はサクラエディタを使っています。

gawkはvectorからgawk3.1.5をダウンロードできます。
gawk-mbcs-win32-20051223.zipを解凍するとgawk-mbcs-win32-20051223というフォルダができますので、その中にgawk.exeがみつかります。

サクラエディタはこちらから入手できます。インストールの方法などは他にも詳しい頁がありますので参考にしてください。

デスクトップにworkというフォルダを作成し、そこで仕事をすることにします。

さてこのフォルダにgawkを入れておきます。(もちろんpathが通った場所に置いておけばOKです)

今回はここに「図巧」というフォルダをコピーしてきました。
中身はこんな感じで柿木将棋の棋譜ファイルが100個入っています。

実は谷川先生の『将棋図巧』の購入特典でいただいたデータです。同じのを持っている方、大勢いらっしゃると思います。

しかしこのデータではちょっと困ることがあります。
TUME-Baseに登録してみましょう。

次のようになります。

作者名も何も入っていないですね。
あとで検索したときに、出典もフォルダ名とファイル名から推測するしかありません。
作品名はまぁあとからコツコツ入力するしかないでしょうけどね。

つまり詰将棋情報が入力されていないわけです。

さらにつみき書店として困るのは手順です。

棋譜の部分を拡大します。

おわかりですか?
「詰み」が入力されていないのです。

棋譜ファイルを開くとこの様になっています。

将棋の棋譜でいえば手順が途中まで入力された状態です。
勝ちか負けか引き分けかが入力されていないのです。

手作業でやると、次のような作業が必要です。

【継続】→【対局】→【詰み】→【上書き保存】

これで棋譜ファイルは次のように変わります。

棋譜ウィンドウにも「詰み」が表示されます。

この作業、1局だけならなんでもありませんが、100局あると結構大変です。
(それに『無双』も『妙案』も……)

次回、これらを一気に解決することを目指します。

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