松井優征「逃げ上手の若君」第6巻を読んでいたら、バックギャモンが登場していた。
昔何処かの博物館で「嫁入りの際に持ち込む長持ちに入れるリスト」が展示されており、その中にゲームが3つ書かれていた。
囲碁・将棋・盤双六の3つである。
このうち最も人気が高かったのが盤双六で、現在のバックギャモンだ。
このマンガは室町時代初期の話だが、もっと昔の平安時代のマンガにも盤双六は登場する。
これは大和和紀「あさきゆめみし」文庫版第3巻より。
頭の中将が近江の君を呼び寄せてみたが、まったくの田舎者で双六して遊んでばかりでがっかりするシーン。
こちらは第5巻。
夕霧の浮気に腹を立てた雲居の雁が実家に帰って双六で遊んでいるシーン。
上の写真は2016年7月17日となっているので、おそらく倉敷大会に行ったときに近くを観光した際に撮影したものだ。
Wikipediaによると、このゲームはヨーロッパで生まれたタブラというゲームが飛鳥時代に日本に入ってきたとのこと。タブラは中東でナルドと名前を変えて広く普及し中国でも広まった。
世界的に賭博の傾向が強いため政府に禁止されることが多かったそうだ。持統天皇も双六賭博禁止令をだしたとのこと。
このゲームはだんだん衰退してきたが、1920年にアメリカでダブリングキューブが発明され、また流行が始まった。
捜してみたらうちにもこんなバックギャモンがあった。
でもこれは小さすぎてやはり遊んだ気にならない。
旅行用に使っているのはこれ。
これはお洒落なのだが、電車の中ではちょっと無理。
将棋もそうだが、やはり道具はある程度の品質があった方が楽しい。
やはり遊ぶのなら、このサイズはほしい。
将棋の強い方は概ねバックギャモンも強い。
森内九段も有名だが、詰将棋作家でも故山口昌宏は強かった。
日本では将棋と違って参考書は少ない。
捜してみたら3冊あったが、右の2冊は読んだ記憶も買った記憶も無かった。
詰将棋と同様に自費出版された参考書はいくつもあるが、詰棋書と違って非常に高い。
つみき書店の本は高いようだが、バックギャモンや手品の本と比較したらものすごく安いのである。
これは良いことと思いますが詰将棋には『運を育てる』みたいな思想書はないですね。私は米長邦雄の思想書の悪影響をかなり受けました。
将棋は読みと暗記は凄いけどイマイチ感動する理由がわからない。そこで思想書を読んで、何か凄い天才が考えているのだから感動しなければいけないと思い込む信仰形態があるのかな。
バックギャモンは選民思想がないから将棋より幾分ましかも知れません。将棋はコンピューターに負けるのもさることながら盤外の不祥事が多すぎます。
詰パラも大道詰将棋から始まったので、ある程度バクチとは何かの教養が必要です。『賭けの考え方』という本が面白かったです。
『良心をもたない人たち』この本に該当する人が将棋、麻雀には多いと思う。
『ハリウッド・スターはなぜこの宗教にはまるのか』この本ほど酷くないだろうが、将棋は全体主義の傾向がある。
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