詰将棋雑談(94) 名言集(5)

鶴田諸兄 精進を期待する。(詰パラの解説で多用)

上田吉一 詰将棋を作っているとき、最初は盤面に駒が沈んでいる。(中略)しばらく作っていくと、少しずつ駒が盤面から離れていくことがある。(中略)巧くいけば配置した全部の駒が浮き上がってくるように見える。実はこのように見えたときが、創作を打ち切るチャンスなのである。(『極光21』)

葛飾北斎 天我をして五年の命を保たしめば、真性の画工となるを得べし。(飯島虚心『葛飾北斎伝』より末期の言葉)

スティーブン・キング 作家になりたいのなら、絶対にしなければならないことがふたつある。たくさん解き、たくさん創ることだ。私の知る限り、そのかわりになるものはないし、近道もない。(『書くことについて』)

若島正 わたしにとって、詰将棋は我が子のようなものだ。だから、この作品集はわたしが生きた確実な証拠である。わたしが死んでも、詰将棋は残る。(『盤上のファンタジア』より)

巨椋鴻之介 詰将棋創作はすばらしい遊びだが、遊びとしてはいささかキツすぎる。それは時間と精魂を吸いとり、学業、仕事、家庭——一言で言って実人生——を破滅させる危険をはらんでいる

若島正 詰め将棋というのは、将棋を知っている人間なら誰にでも楽しめる遊びである。しかし、それにのめり込むと、底知れぬ世界が見えてくる。遊びであったはずのものが、ただの遊びではなくなる。そうして詰め将棋の魅力に取り憑かれたマニアたちは、詰め将棋のことを必ず「詰将棋」と表記する。(『禁じられた遊び』書評より)

前嶋啓彰 「面白さ」というものも歴史的に形作られるものである。(めいまが 2025年2月号より)

柳原裕司 柿木将棋がなかったら再び詰将棋を作ったりはしなかったと思う。(談話より)

沖昌幸 AIに下請けさせて難解作に仕立てるにしても、作者が楽をして解答者にだけ読ませて苦労させるのはフェアじゃないだろう。(「塚田流で50年」より)

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