今回は2006年に発表された作品残り2作を並べる。
濱田博 詰パラ2006.04
伊藤作に登場した角の中合を喰い、その角をもう一度香の質駒を取るために使う。
このプロットは上田吉一「保津川下り」(詰パラ1971.4)を思い出す。
あちらは香が斜めに並んでおり「香の連取り」に分類される。
本作は香が縦に並んでいる。
香を角に変換するにも角の中合を出すところが作者の主張だろう。
力作と思う。
志駒屋十政「香夢」詰パラ2006.11
相馬康幸「機械」が47を埋めなくていけないという新機軸だったが、本作は45と44の2ヶ所を埋めなくてはいけないとした点が新しい。理由は47桂合の変化にある。(棋譜に入れてあるので熱心家はご確認を)
収束の乱れがなければもう少し評価も高かっただろう。