この本、前にも紹介したことがある。
なので、繰り返しは避けて、さらっと期待の若手の作品を紹介することにしよう。
2作、選んだ。
藤原俊雅 青い鳥 第39番 参考図 詰パラ2019.5
a
b
図面が2つあるが、これは併せて1つの作品。
ツインという。
姉妹作と混同してはいけない。
詰将棋入門#26で歩1枚の配置で手順がまったくことなる作品を紹介した。あれが姉妹作。(正確には作者が違うので異母姉妹作?)
姉妹作は形はそっくりでも、手順は似ていない方が良い。(似ていたら「類作」となり価値は逆にガタ落ちする)
そして2つの作品である。
ツインは繰り返すが併せて1つの作品を主張する。
手順も2つ合わせて何かを表現していなければならない。
本作では
-
(a)では右の角が龍の横効きを止める移動
(b)では左の角が龍の縦効きを止める移動
という対比が面白い。
「青い鳥」にはこの作者による「プロブレム的視点で見る詰将棋」という論考が載っている。
これからの短編詰将棋の動向を理解するには必読の文献だ。
kisy 青い鳥 第76番 スマホ詰パラ2017.3 #9096
角の最遠移動を、なんとスマートに表現してしまうのか。
kisy一族の総帥。
kisy一族には夢があります。
それは詰将棋作家の輪を広げることです。
素晴らしい作品に出会って詰将棋に興味を持っている、創作はするけど投稿はしたことがないという人は意外に多くいます。
そんな方々が詰将棋作家として活動するキッカケになりたいと思っています。
つみき書店で購入できます。
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