風みどり のすべての投稿

つみき書店の店長です。

詰棋書紹介(5) 将棋紫雲英図式

詰将棋を創るモチベーションというのは、人によってそれぞれ違うのは当然だ。
だから解いたときに受け取るメッセージも様々だ。

「どうだ難しいだろう!」という詰将棋はパスしたい。(解けないから)
「どうだ凄いだろう!」という詰将棋は嫌いではないが、解いたら「凄いなぁ」と思う。
小西逸生の詰将棋はどちらでもない。
解いた後に「いいなぁ。これ」と感じるのだ。
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詰将棋入門(23) 塚田少年の初入選作

塚田銀波 将棋月報 1926.12

塚田少年と書いて通じるだろうか。
塚田恵梨花ではないのはもちろん、塚田泰明でもない。

塚田正夫実力制第二代名人のことである。

近代将棋誌(休刊中)の「塚田賞」の塚田だ。

その塚田名人が12歳の初入選作だそうである。
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詰将棋入門(22) 周辺巡り

今田政一 詰将棋パラダイス 1969.9

最近はスイッチバックとかルントラウフとかチェス・プロブレムから輸入した駒の軌跡をテーマにした作品も増えてきた。(昨日の創棋会の課題も!)

詰将棋における駒の軌跡テーマで昔からあるのは玉の周辺巡り
初形95におわす玉が四隅を巡って戻ってくる様子を愉しまれたい。

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詰棋書紹介(3) 名作詰将棋

二上達也九段・福田稔 「名作詰将棋」

 有紀書房 1986

一般に流通する詰将棋の本は、おそらく販売数を増やすための方策なのだろうプロ棋士の名前を前面に打ち出す場合が多い。
この本は、共著としているだけかなり良心的だ。
さらに二上九段の人柄を表わす文章が冒頭にある。
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更新情報

  • どのエントリーも公開した後に間違いに気づいてこっそり治しています。
    こういう姿勢だから「Limit7」が誤植だらけだったんだなぁ。
    読者の方からのご指摘などで大きく書き換えた場合は追記をしています。
    昨日の丸山正為も橋本哲さんからメールをいただいて追記してあります。
  • Limit 7 図面のみ版」は思ったよりviewが増えていません。
    良かったら中級以上の方に教えてあげてください。
  • メンタルヘルス–早くもネタが枯渇しそうです。
    以前にも書いた話が出てきても許してください。
    投稿も歓迎します。(メールなりで)