詰将棋入門(14) 小駒図式

萩野真甫 象戯綱目 第5巻第21番 1708

門脇芳雄「続詰むや詰まざるや」によると、作者の萩野真甫は初代宗看に争将棋を挑んだことで知られるというから、かなり古い時代の詰将棋だ。

しかし現代でも新作として通じるだけの内容と品格を持っている。

盤面も持駒も大駒の見当たらない小駒図式である。

銀桂香も指し始めの位置に並んでいる実戦形でもある。

さざ波のように美しい駒さばきを味わってもらいたい。
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詰将棋入門(13) 死刑の宣告

赤池嘉吉 「死刑の宣告」 将棋解頤 第44番 1838

有名な「死刑の宣告」という作品である。
作者は福田稔「名作詰将棋」によって赤池嘉吉としたが,「作者不詳」とする方も多い。(門脇芳雄「続詰むや詰まざるや」など)

35手詰。

本作は決して難しい作品ではないが,このあたりの手数の作品が一番解きがたいというのは事実である。

そこで,本日は詳しく手順を解説する。

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詰将棋入門(12) 金知恵の輪

久留島喜内 「金知恵の輪」 将棋妙案 第69番 1757

久留島喜内の「易しいけれど楽しい」作品群の中でもっとも有名な作品がこの「金知恵の輪」と前回紹介した「銀知恵の輪」だろう。

73手詰。「銀知恵の輪」よりは少し難しい。
しかしこれも筆者がすぐ解けたのも本当だ。

是非,盤に駒を並べてパズルとしての詰将棋の面白さを味わっていただきたい。

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私家版詰将棋解答選手権に挑戦(1)

これは素晴らしい。挑戦してみました。

以下ネタバレなので注意してください。
まだ未挑戦の方はサイドバーのtwitterの窓にリツイートしてありますので,そちらからどうぞ。
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詰将棋入門(11) 銀知恵の輪

久留島喜内 「銀知恵の輪」 将棋妙案 第68番 1757

久留島喜内の「易しいけれど楽しい」作品群の中でもっとも有名な作品がこの「銀知恵の輪」と次回紹介予定の「金知恵の輪」だろう。

59手詰。盤面に広がる多数の駒。

そのような長手数の詰将棋に接したことのない方には,途方もなく難しい詰将棋ではないかと思われることだろう。近代将棋という将棋雑誌には長手数の詰将棋も掲載されていたが,近代将棋誌が休刊になって残った将棋世界には17手までの詰将棋しか掲載されていない。(若島さんの巻頭詰将棋はもう少し長い手数の作品も掲載されるが)

また,詰手数で難易度を区分する制度もよくとられているが,「手数が長い詰将棋ほど難しい」という意識を醸し出す原因だろう。
それはまったくの間違いというわけではないが,手数と難易度は本質的には異なるものだ。

本作は是非,盤に並べて駒を動かしながら考えてほしい。

そんなことしたら,将棋の勉強に役立たないではないかとおっしゃるむきもあるだろう。

でも,そもそも将棋が強くなったら,社会生活で何か役に立つのだろうか?

将棋は楽しいから指すのではないでしょうか。そして負けると悔しいから,なおさら勝てばうれしい。

詰将棋も役に立つから解くのではない。
でも解けたらうれしい。そして作者の考えに触れることができたらもっとうれしい。(そして……)

御託はともかく,本作は本当に簡単だ。非力な筆者でもすぐに解けた。

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