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詰将棋を語る言葉を増やそう2

巨椋鴻之介が「禁じられた遊び」から新しい詰将棋を表現する言葉をメモしておこう。

揮発性の間駒—すぐ攻方に取られることだけを考えて選べばよい間駒
粘着性の間駒—守備駒として盤面に残ることを考慮して選ばなくてはならない間駒

フィギュール(figure)—中長篇の一部の華やいだ連続手

そうか、仏蘭西文学の先生なので仏蘭西語がこぼれ落ちてしまうのですね。
うまく使えるかなぁ。
というか、フォルムはまだわかりますが、フィギュールはまだ理解が浅いように感じています。

私自身がいま一番欲しいと思っている言葉は「紛れ」に関する言葉だ。
作者の目的意識が込められた紛れ」という意味の言葉が欲しい。
「紛れ」という言葉では足りないので、今までにも「検討用紛れ」などという言葉が使われている。
しかし「検討用紛れ」は使いたい言葉の補集合を表した言葉だ。
本質である部分を直截に表現する言葉が欲しいのだ。

プロブレムから「トライ」という言葉を借りてくるのも手だが、新しく仏蘭西語あたりでどなたかいい言葉を作ってくれませんか?

詰将棋を語る言葉を増やそう

詰将棋の用語を増やしたいと思っている。

言葉がないということは概念がないということで、詰将棋を語る概念をもっと増やしたいと思うのだ。

巨椋鴻之介が「禁じられた遊び」の中で、いくつかの新しい言葉を提起している。
その一つが「フォルム(forme)」だ。

詰将棋の時間軸上にさまざまな手(出来事)が描き出すカタチを、とくにそれが快感を与えるか否かという見地から見る場合、フォルムという語を用いる。

初形の駒配置を2次元の世界観でとらえたのが「好形」という言葉であるが、3次元方向(現実の世界では時間軸は4次元だけれど)で捉える。

これまでの言葉では「(手順)構成」とか「ストーリー」という表現しかなかったが、「快感」に特化した用語が「フォルム」というわけだ。

しかし、この言葉、いまだパラの解説などで見たことがない。
そのうち院で使ってみようかと思っている。

引用だけでは終わっては何なので、私の作った新しい言葉も一つ披露しておこう。

たくぼん家のトイレットペーパーフォルダー意味は本家を参照のこと

あ、全然私が作った言葉ではありませんでした。失礼しました。