2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。
選題の言葉(2011.5)(抄)
摩利作。序盤に応手非限定あり。発想してから30年。力のこもった作品です。
2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。
摩利作。序盤に応手非限定あり。発想してから30年。力のこもった作品です。
詰将棋つくってみたの課題24が罠のある詰将棋ということで、ちょっと雑談をしよう。
まず誤解者が解答発表をみての反応には大きく二通りあると思われる。
作家は当然ながら上の反応をめざした創作をしなくてはならない。
下の反応は変別がらみででてくる誤解だ。これは避けられない場合もあるが……。
筆者は昔、誤解狙いで「変化曲詰」という創作を試みたことがある。
つまり一見曲詰なのだが、実は捨合をすると長くなり駒は余らないが曲詰にはならない。
想定される読者の反応は次のようなものだろう。
あれ?ここで間駒すると手数かかるみたいだけれど、まぁ曲詰が作意だよね。
(解答発表をみて)
なに?俺が誤解だって。
気を遣って曲詰になるように解答してやったのに、なんて仕打ちだ。
もうこの作者のアンチになってやる。
投稿は見合わせました。わざわざ評判を落としては作品を発表する意味がない。
Tweet2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。
3月号で聴講生募集をしたら、少しずつ反応が増えてきて嬉しい。
当初は作者に全短評と同時に聴講生の声もつけて送るつもりだった。でも、それだけではもったいない気がしてきた。しかし院の結果稿に割り当てられた四頁では今でも狭くて四苦八苦している現状。そこで、かつて短大の石黒さんがやっていたようにウェブ上で公開することを検討している。まだ編集部の了解を得ていないのですが、自分の短評はウェブ公開してもらっては困るという方はその旨書き添えてください。
前期の締めはベテラン二人の競演。摩利作は手の付け方が閃けば軽快に手が進みます。添川作。前号の同氏作より手数は長いが易しいです。
こう書いてから10年……あっという間にたってしまいました。編集部の了解は得ています。
続きを読む 長編詰将棋の世界(9) \(岡田秋葭\times2\)
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