\(\LaTeX\)による詰棋書の組版(番外)

連載第5回–駒を配置する–で\(\LaTeX\)で将棋の盤面を描くマクロを公開しました。(公開といっても新たに書いたものですが)

このマクロをさっそく浦壁さんが改良してくださったので、ここに転載しておきます。

\documentclass[dvipdfmx]{jsarticle}
\usepackage{tikz}
\usepackage{otf}

\newcommand{\図面始}{%
\begin{tikzpicture}[x=-6mm,y=-6mm]
\foreach \x in {0.5,1.5,...,9.5}  \draw (\x,0.5)--(\x,9.5);
\foreach \y in {0.5,1.5,...,9.5}  \draw (0.5,\y)--(9.5,\y);
\foreach \x in {3.5,6.5}  
  \foreach \y in {3.5,6.5} 
       \filldraw  (\x,\y) circle [radius=0.5mm] ;  
\draw 
(1,0) node {1} (2,0) node {2} (3,0) node {3}
(4,0) node {4} (5,0) node {5} (6,0) node {6}
(7,0)  node {7}  (8,0)  node {8} (9,0) node {9}
(0,1) node {一} (0,2) node {二} (0,3) node {三}
(0,4) node {四} (0,5) node {五} (0,6) node {六}
(0,7)  node {七}  (0,8)  node {八} (0,9) node {九};
}% end of \図面始

\newcommand{\図面終}[1]{%
\draw 
 (8.5,10) node {持}  (7.5,10) node {駒}
 (6,10) node [anchor=west]{{\large#1}};
\end{tikzpicture}
}% end of \図面終

\newcommand\先手[3]{%
\draw (#1,#2) node {{\large#3}};
}%end of \先手

\newcommand{\後手}[3]{%
\draw (#1,#2) node [rotate=180]{{\large#3}};
}%end of \後手

(風さんの LaTeX 講座も佳境 続続続 via. sliver tumekster)

実際に動かして試してくださっている方は、プリアンブルの当該部分を入れ替えて使ってください。

それにしても座標の変換が不要とは吃驚です。
実は「picture環境は今はお薦めしません」というのも知らなかった。
TikZとは優れものですね。

奥村先生の『美文書作成入門』は上の最新第8版以外は全部購入してはいるのだが、全然読んでいないことがばれてしまいました。
今手元にあるのは第3版、第4版、第6版、第7版の4冊なのだが、みてみたら第6版(2013年)で既に「\(\LaTeX\)標準のpicture環境(今はお勧めできません)」と書いてある。ちゃんと買ったら通して読まないとだなぁ。

なお、この連載は既に第12回まで予約投稿済みなので、この変更が反映されるのはその後になります。

話は続いてAWKに入りましたが、こちらも詳しい方に改良案をいただけることを楽しみにしています。

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