課題11:変化のある三手の詰将棋を創ってください。
注:変化は最低1つあればOKです。
注2:変化は駒が余っても余らなくてもOKです。
今回は「三手詰」の募集です。
是非、新しい方が大勢いらしてくれることをお待ちしています。
詰将棋が懸賞パズルとして使われると解答審査の簡略化のために変同(変化同手数駒不余)は嫌われるようになります。
それがいつしかキズであるとされるようになりました。
しかし、三手詰は変同を楽しむものでもあります。
例1 風みどり 日めくり詰め将棋カレンダー2008.4.3
初手に対して同飛と65玉の2つの応手があります。
作意は同飛ですが、これはあくまで作者の意図。
どちらを答えても正解です。
例2 風みどり 近将1977.8改
初手に対して同飛、同玉、同銀の3つの応手があります。
捨駒の不利感は詰将棋を少し解き慣れてくるとあっという間に薄れます。
変化を意識的につけることによって、同じ三手詰でもボリューム感を演出できます。
例NG 風みどり 風みどりの玉手箱????
これはダメな例です。
初手に対して、玉方は同玉以外の応手がありません。
(もちろん詰将棋としてダメというわけではありません。本図は初心者によく出す問題で、重い攻めがどうして失敗するのか、残りの駒は玉方が間駒に使えるとかを教えるのにちょうどいい作品と自負しています。あくまで今回の課題としては不適合であるということです)
例3 風みどり 近将1979.2
初手に対して5通りの応手があります。
それぞれに対して36龍が5箇所に動いて詰むという狙いです。
作意は同角ですが、5通りの正解があります。
変同が困るのは採点者にとってであり、解答者はどれを答えても正解なのだから困ることはありません。
(変別の問題はちと置いておいて)
そう考えると詰パラの選題者と採点者が一致するというシステムが「変同はキズ」論の温床なのかなぁ。
閑話休題。
誤解しないでいただきたいのは、「応手の数を競うコンクール」ではないということです。
例3でも32桂などと配置すれば応手の数は増えますが、34龍までがダブってしまうので無意味です。
「詰将棋つくってみた」は詰将棋創作を始めてみようという方に、作図の切掛を提供することが本来の目的です。素直で楽しい作品の投稿をお待ちしています。
ベテラン勢には模範的な作品や色々拗らせた作品を期待しています。
手数制限はありません。- 未発表作に限ります。
- 投稿先はkazemidori+kadai@gmail.com。
- 締切は10月31日
- Judgeは風みどりが務めます。(ちと数が多くなりそうなので人に頼めません)
「未発表作」とあるけれどtwitterで流した作品はダメですかと質問がありました。
昨今はtwitterも既発表とする風潮ですが(検索すれば見つかる)、つみき書店はそんなに厳しくしても仕方ないのでインプレッション3桁まではOKとします。
(1000を超えていたら既発表扱い)