この連載は余詰の検討に柿木将棋をツールとして使用していきます。購入方法・インストールの仕方は第1回。基本的な使い方は第2回を参照してください。
飛を捨てる3手詰の大量制作は進んでいますでしょうか(^^)。
前回は柿木ファイル(ki2)で投稿しろと書きましたが、柿木を持っていない人はどのような形式でもかまいません。できた分だけ投稿してください。
しかし、柿木ファイルを作るには無料版のKifu for Windowsもありますし、今日これから書く「サイトに掲載されている作品を鑑賞する」のにも便利なので入手することを強くお薦めします。
詰将棋を作るにはまずたくさん作ってみる。—これが前回の話でしたが、よい詰将棋を作るには既存の作品をたくさん解いたり鑑賞したりして、「詰将棋を見る目」を養うことが必要です。
そして現在は幸いにもネット上にたくさんの詰将棋作品が公開されています。
もちろんtwitterなどに画像で出ているものは^Eで編集画面で入力するしかありません。
しかし、このブログでもそうですが、柿木ファイルで公開されている詰将棋もたくさんあります。
本日は【貼り付け】の使い方を具体的に詳しく説明します。
赤丸で印を付けたボタンが【貼り付け】です。
Kifu for Javascript を利用しているサイト
有名なところでは
などがあります。
例として詰将棋博物館の芹田修作品集から第148番を選びました。
【棋譜保存】をクリックすると次の画面になります。
^Aで全選択されます。続いて^Cでコピーします。
続いて柿木将棋を立ち上げて先程の【貼り付け】をクリックします。
すると柿木将棋にさきほどの作品が貼り付けられているはずです。
これで図面も手順も詰将棋情報もコピーできました。
手順を並べたり、1手ずつ考えてから再生するのも、【詰将棋対戦】で解いてみるのも自由自在です。
(変化の調べ方などは次回に説明する予定です。)
もちろん自分のPCに保存することも可能です。
この方法を使えばおもちゃ箱の記録作品にある橋本孝治「ミクロコスモス」を鑑賞するのも簡単ですね。
おもちゃ箱はオイラのPCからだと【棋譜保存】のボタンが細長く見えるのですが、ちゃんとうまくいきます。
全詰連HPの看寿賞作品も同じです。山崎隆「赤兎馬」も高橋恭嗣「木星の旅」も、柿木将棋で自動再生、疑問の変化は柿木将棋に解かせて理解することができますね。
詰将棋の欠片では現在動く将棋盤が稼働していないようですが、【棋譜保存】はできるので、上記の方法を覚えれば鑑賞が可能ですね。
「つみき書店」の場合
このブログでもKifu for Javascript を利用させていただいています。
が、なぜか【棋譜保存】が表示されません。
このような場合の棋譜ファイル保存方法を説明します。
^Uもしくは右クリックして【ページのソースを表示】をクリックします。
すると次のような画面になります。
^F もしくは右上の縦に3点並んだボタンを押して、【検索】を選びます。
検索窓に[.ki2]と入力すると、すぐに見つかります。
http:から.ki2までの部分を選択してコピー(^C)します。
それをurlの窓に貼り付け(^V)ます。
【Enter】で棋譜ファイルに跳びます。
あとは先程と同じ手順で柿木将棋に貼り付けることができます。
詰将棋一番星
さて次は詰将棋一番星です。
ここも現在例えば煙詰全作品リストから例えば374番岡村孝雄「アツクナレ」を選択しても次のような画面になってしまいます。
柿木将棋を持っていれば、鑑賞可能です。
^U^Fで今度は.kifを検索してください。
ファイル名を選択しコピーします。
つみき書店とことなりhttp:からは記述されていないので、貼り付け方が少し異なります。
url窓の一番最後のファイル名の所を選択し、そこに貼り付け(^V)ます。
ファイル名をよく確認してください。
これで棋譜ファイルが表示できますので、あとは同じ手順です。
復習すると^A^Cでしたね。
これで無事に「アツクナレ」を鑑賞できます。
my cube
最後に鈴川さんの my cube です。
ここはkifu for Javascriptではありませんが、柿木将棋で鑑賞することが可能です。
例として鈴川優希「豆鉄砲」で説明します。
^U^F で 「<iframe
」を検索します。(<は実際には小文字で入力してください)
見つかったら、その直ぐ後のリンクをクリックします。
すると次の画面に跳びます。
歯車のボタンをクリックします。
【棋譜をコピーする】をクリックして、です。
Tweet