作品集制作のススメ(3) amazon-kindle ダイレクト出版のつづき

 今回amazon-kindleのオンデマンド出版サービスを利用してみた。結論から言って、このサービスを利用すれば作品集を出版するハードルは、また一段と下がったといえる。このサービスの報告だけしようと思ったが、この際ある程度まとめて「作品集制作のススメ」を書いておくことにする。

 amazon-kindleのオンデマンド出版で本を造ればamazonで販売できる。しかし、前回公開したようにamazonの定価の40%を持って行くので、定価の設定にもよるが、利益を生み出すのは困難だ。それよりもなにより、自分で本を売ったり友人に贈呈したりしたいではないか。
 

 現在、つみき書店でも『詰将棋つくってみた2021』のペーパーバック版を販売している。これは著者用コピーを注文という制度に気づいたお陰だ。
 最初の1冊は客として定価で購入したが、著者用コピーだと原価+送料で入手することができる。コピーとあるので校正刷りかと思ったら、製品版と同じ物だった。
 それで『詰将棋つくってみた2021』の場合は注文する数にもよるが、今回は1冊当たり682円で仕入れることができた。これならつみき書店@STORESで販売しても950円入金するので販売することが可能だ。ただし全詰連販売部などに卸すとしたら700円。送料がかかるのでこれは赤字になってしまう。それで『詰将棋つくってみた2021』のペーパーバック版はつみき書店直販でしか販売できないのだ。

 この著者用コピーを利用するメリットは、必要な数だけ注文することができるという点だ。普通に印刷屋に注文すれば、1000部も刷ればおそらく400円ぐらいで作れる。その代わり、前金で400,000円が必要だということと、1000部を保管する場所が必要になるということだ。
 比較すると682円という額はさほど悪くないといえる。

 初刷りは最初に多少でも動くので、ちゃんとオフセットで刷って、増刷はこのオンデマンドというのは現実的な選択かと考えている。

 というわけで、家も狭いしまとまったお金もないという方でも、amazon-kindleのオンデマンド出版サービスを使えば費用の負担がかからず、必要な部数だけ注文して印刷してもらえるということだ。

 なお、このようなサービスは他にもいくつかあるようだ。店舗をSTORES(とメルカリSHOP)にしたときは、いくつかの候補を条件などを比較検討したが、今回は既にamazonのe託販売を利用している関係で調べなかった。どなたか比較検討、もしくは試してみた場合はその結果を共有して欲しい。

 さて、これで今回『詰将棋つくってみた2021』をオンデマンド出版してみた報告は終わる。が、これで「俺も自作集をまとめてみようかな」と思ってくださった方がいるかもしれないので、この連載もう少し続きます。

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