課題27:不動駒のない詰将棋を作ってください。
不動駒とは初形図から終局図に至るまでに一度も動いていない駒のことです。
例題は巨匠の作品をゴロッと並べてみました。
例題 北原義治『独楽のたに』第2番 徳島新聞 1967.5.27
フワフワしていてなんとなく楽しくなります。
初出を探してみたのですが見つかりません。詳しい方教えてください。佐原さんから教えて頂きました。あとがきに陸奥新報18作、徳島新聞5作とあるので、どちらかだろうなとは思っていたのですが、そこから先は調べようがありませんでした。ありがとうございます。
例題 山田修司「金閣寺の和尚」『夢の華』第6番 詰パラ1950.9
「図巧」、「無双」などの古名作を見ていると、重量級の傑作の目白押しで、ただただ感嘆させられるのであるが、正直、ときに疲れることもある。緊張の連続も悪くないが、たまには巡り会えてホッとするような、息抜きの作が欲しくなってくる。 『夢の華』より
易しくて可愛らしい作品。このような作品も『夢の華』に収録されていることが嬉しいです。
例題 巨椋鴻之介『禁じられた遊び』第1番 将棋春秋1956.11
解くのに決して難しくはない(考えるとしたら2手目の変化ぐらい)のに、9手目の気持ちよさが不思議なくらい大きいのです。駒取りもありますが、いずれも一度動かした後だからなのか、まったく嫌みがありません。
例題 小川悦勇『雨滴』第6番 将棋春秋1957.5
今川さんのように強腕の方だと次のような感想になるのでしょうか。
平凡な短編への感想を書くのは難しい「一目で解けた」では感想にならない。銀2枚の清涼詰を褒めたら後がない。 『雨滴』より
筆者にとっては本作も大好きな作品の一つです。この3つ並べて鑑賞してみたいとずっと思っていました。
- 手数制限はありません。
- 未発表作に限ります。
- 投稿先はkazemidori+kadai@gmail.com。
- 締切は2月27日(月)
- Judgeは未定です
例題 北原義治『独楽のたに』第2番
例題 山田修司『夢の華』第6番 詰パラ1950.9
例題 巨椋鴻之介『禁じられた遊び』第1番 将棋春秋1956.11
例題 小川悦勇『雨滴』第6番 将棋春秋1957.5
「未発表作」とあるけれどtwitterで流した作品はダメですかと質問がありました。
昨今はtwitterも既発表とする風潮ですが、つみき書店はそんなに厳しくしても仕方ないのでインプレッション3桁まではOKとします。(1000を超えていたら既発表扱い)