さて今夜はいよいよ作意の発表です。
有吉弘敏—作者名による安心感とタイトルに助けられ短時間で解けました。
ミーナ—タイトルがヒントで助かりました。
つまり,手なりで進めれば4香を気持ちよく打ち尽くしてしまう。
5枚目の香を入手せよというヒントですね。
72銀不成、52玉、61銀不成、63玉、67香、同馬、
72銀不成、52玉、56香、同馬、61銀不成、63玉、
66香、
なんとこの,角筋をとめる65香でなく、66香が成立していたのですね。
65香、同香、同馬、72銀不成、52玉、
54香、同馬、96角、同飛、54龍、
昨夜と異なりこの局面で持駒に香が増えたのですから42玉は簡単に詰みになります。
53に合駒となりますが61銀生と追い出せます。
53金、61銀不成、42玉、34桂、32玉、
14角、31玉、22桂成、同玉、23歩成、21玉、
22と、同玉、24龍、31玉、33香、42玉、
41角成、同玉、21龍、42玉、32龍、51玉、
43桂、同金、52龍まで49手詰
さて,早くも三輪さんからコメントがついていましたが,出題図になかった35歩が結果発表時には出現した理由は次の解答にあります。
中筋—39手目34香及び35香が成立しています。
34香は非限定で済むと思いますが、35香の場合作意手順同様に進めて45手目に31龍で余詰ではないでしょうか?
(以下、43玉、34龍、42玉に32龍ではなく33龍が成立してしまうため迂回ではないと思います)
ミーナ—39手目33香のところで、35香が成立しています。これに、作意通りなら問題ないのですが、32竜のところで、31竜~34竜~33竜は桂が余るので、単なる迂回手順とはいえません。
というわけで35香の余詰を回避するために35歩が配置されました。
これでも34香の非限定は残りますから,作者は満足していないかもしれません。
竹中健一—最後の香だけ限定打じゃないのが惜しい感じがしました。
さて,本作が既発表作の改作図と知って,当然次のような疑問が湧いてくると思います。
占魚亭—オリジナルを知らないのですが、どのような作品なんでしょうか。
というわけで,次回,最終回はそのオリジナルの図と,解答者の全短評ということになります。
歳取ると根気が続かず細切れになってしまって申し訳ないです。
(つづく)
35歩は大橋さんの修正図でしょうか?
僕は24歩、26桂の収束案は次の欠点があると思います。
①ダラダラと長い。
②香の打ち場所非限定。
③5番目の香は詰上り不要(このタイトルでは致命的)。
長所はたった2枚で出来ていてそれも消える。
これ35歩を置いたら、たった一つの長所がなくなってしまう。
35歩が必要なら24歩、26桂の図は死にだて思います。
ところで僕の収束案「4番槍(仮)」は大橋さんに見てもらったのでしょうか?
持駒趣向ではなくなりますが、馬のジグザクが完成するのは、この素材ではベストの収束と思ってます。
大橋さんの意見を聞きたいです。
35歩は大橋さんの修正案です。
三輪さんの収束案は大橋さんに見せる予定はありません。
詳しくは本文で……と思いましたが、今夜はもう疲れたので(3)を書くのは明日か明後日になります。