二流作家のメンタルヘルス(2)

風みどり作

7手詰ばかり50局の作品集を作ろうとせっせと7手詰ばっかし作っていた頃の作品。
易しい7手詰なので解は省略。

山本民雄 詰パラ 1968.12

もうこれだけで十分なダメージを受けているのだが、ダメ押しが来る。
この図を紹介してくれた伊藤正の文章だ。

……5手詰としてまず完璧な仕上り具合ではないだろうか。特に同じ作図家として感心するのは、無駄のない駒配置である。当然といってしまえばそれ迄だが、33との配置、どうですか?また、手数を伸ばさないで5手詰として完成させた作者の確かな判断力にも心惹かれる。そして決定的に感心するのは、この手順が、今でも充分に新鮮さを保っていることである。

「詰将棋の詩」1982.1 伊藤正「新・名局リバイバル2」より

ぐわ~、無駄に駒を配置して無駄に手数を伸ばしてしまった。
なんて俺は駄目なんだ……と自己嫌悪に陥りかけたときは次の呪文を唱えよう。

ひっくり返せばOK

風みどり Chun 詰将棋の杜 発表日は忘れた

ただし上下にひっくり返すこと。左右にひっくり返しただけではただの盗作。
(ただの改悪じゃんというコメントはご遠慮ください)


その後「なんでもかんでも7手詰にしようとするのはいけない」と悟った風みどりは反省して、7手詰50局作品集の企画は止めました。
その作品達は5手詰になったり、9手詰になったり、そのまま7手詰になったり、没になったりしていきました。
(田宮さんに前文まで書いてもらっていたのにごめんなさい)
ちなみに山本作は、しっかり「Limit 7」に収録させていただき、風みどりが解説も書きました。

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