からくり箱 酒井克彦 角ブックス 2013.7.14
解題の角建逸氏の文章から
少ない駒数から、鋭い狙いを実現し、着地まで見事に決まる作品群–酒井氏は詰将棋作家の憧れの存在だった。
序文の若島正氏の文章から
酒井さんのように、短篇的な意表外の一手という作り方を基本にしていた作家が、その作風を保持しつつ、さらに中篇的な手の流れを身につければどうなるか。それが、中期から後期にかけての作品群である。それは間違いなく,中篇詰将棋としての最高の達成に数えられる。
遺作集でもあるし,貶すわけはない。
では褒めているかというと,酒井克彦のファンだったら「さほど褒めていないんじゃない」と感じるだろう。
そう,酒井克彦は詰将棋作家の憧れの存在なのだ。詰将棋としての最高の達成を実現させる人なのだ。関半治氏をして超一流作家と言わしめる存在が酒井克彦なのだ。
なら,お前が褒めてみろといわれるだろうが,ごめんなさい筆者にはとても文才が足りない。
作品集を手に取って,ご自分で確認してほしいと書くしかない。(もちろんつみき書店で購入できます)
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