80年代ショート詰将棋ベスト200 詰将棋作家集団ACT編 将棋天国社 1994.3.10
twitter上でもつい最近話題になった。
将棋天国社「80年代ショート詰将棋200」。タイトルだけを先に決めて、京大生中心の詰将棋作家集団ACTに企画を持ち込んだところ、二つ返事でOKに。さしたる苦労もなく完成した。打てば響く楽しい時代であった。ただ、優しい彼らは忖度して私の凡作を多く選んでくれているキズがある。 pic.twitter.com/FvNSaYF41D
— 詰将棋ファン (@misimakeita) August 22, 2020
ショート詰将棋とは他では使われたことを見たことないがヒトケタ詰将棋のこと。
「短編」というと15手詰乃至は17手詰まで範囲に含まれるので,解こうとすると難易度はグンと上がる。
ヒトケタすなわち9手詰までだったら,詰むまで考えようかという気にもなる。
このカテゴリーの詰棋書がその後出ていないのはなぜだろう。
解説陣が豪華だ。
山田康平,山田嘉則,浜田博,穂上武史,高坂研,林泰伸,山下雅博,岩本修,平田正,菊田裕司
太田慎一は選考委員なのに,なぜか解説は執筆していない。謎だ。
今まで意識していなかったが,オイラの作品はひっぽさんが解説を書いてくれていたんだ。
いまさらですが,ありがとうございます。(いろんな意味で)
4作以上収録されている作家は以下の通り。
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小林敏樹 13
赤羽守 7
岡村孝雄 6
塩見倫生 6
捨てられ人 6
柳原裕司 6
有吉澄男 5
原亜津夫 5
金子清志 4
金子哲哉 4
田原宏 4
原田清実 4
風みどりは惜しくもランクインしていない……。
それにしても,このメンバーで現在までに個人作品集をまとめたのは赤羽守氏と田原宏氏のみ!?
(原さんの『暫定版』は暫定版なんですよね?金子清志さんは『蟹のカノン』はありますが…)
いずれも1冊にまとめてほしい作家ばかりです。是非お願いします。
つみき書店は詰棋書制作のお手伝いをいたします(^^)。
(急に文体が変わる)
以前にも書いたが(見つからないけど),この本を読むとどの作品にも親近感を覚えてしまう。
その当時は感じなかったが,このように1冊にまとめられてみると,皆同じ作品を見て感動したり触発されたりして自分も作ったのだろう。
傑作集なのでどれかを選んで紹介するというのは難しい。
(真琴と千夏と茜と犬養でどれが一番かわいいかというようなものだ)
7手詰を2局紹介する。
大野雄一 No.49 詰パラ1982.5
須川卓二 No.66 詰パラ1983.6
短編名作選の手数が前回の15手迄⇒17手迄になった。前回も13手と15手の作品が多くて問題になった。今回も手数が長いのが当然有利で、手数一桁の作品は殆ど選ばれないと思う。90年代以降ショート詰将棋ベスト200とかは出来ないですかね?
— ランス (@lance_tume) May 14, 2016
ほんこれ!
Tweet@kazemidori 書くの苦手なんですよ。あんまり書かないからクビになりました。
— 鰈 (@karei) September 13, 2020
どういたしまして。
この作品を解説できてうれしかったことを憶えています。
もったいないお言葉です。
当初、「ヒトケタ詰将棋」だと本のタイトルとして冴えないかなと思い、私の方で「ショートショート詰将棋」という言葉をひねり出して提案していたのですが、本が出来てきたら「ショート詰将棋」とショートになっておりましたとさ。なぜにそうなったかは今に至るまで確認しておりません。
書名として流すぎると判断されたのか。それとも単に間違えたのか?