「1_詰将棋」カテゴリーアーカイブ

久しぶりの更新

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久しぶりの更新。

滞っていたのは、例年のごとく9月以降は仕事がどうにも忙しいというのもあるが、次のような事情もあった。

この度、「**********」のご契約で利用されている
WordPress の wp-login.php に対し、複数回のログイン試行が確認されました。

アクセスの内容より、総当たり攻撃や辞書攻撃など、WordPress への
不正なログインを試みるアクセスの可能性が高いと判断されたため、
弊社側で .htaccess による wp-login.php へのアクセス制限を実施し、
WordPress ダッシュボードへのログインができないよう対応を行っております。

お客様ご自身が WordPress にログインするため、
.htaccess を編集しアクセス制限を解除する必要がございます。

.htaccessの編集なんて失敗したらさらに面倒なことになりそうなので、心が落ち着いていないときは手を出す気になれなかった。

それで数カ月もダッシュボードにログインできないまま。
もっとも今でも自宅からしか編集できない設定だ。(逆によいかも)

詰将棋もご無沙汰で、ちょうど12月号の短編コンクールでリハビリを始めようか。

たま研の課題が「ミニ趣向」。これは塩野入さんを本格復活させる狙いだな。

たま研に参加しました

台風が近づいていると言うのにあなたは私を一人で置いて出て行ってしまうの…

という声を振り切って、町田まで出かけてきました(^^)

twitterでつぶかやれていたYさんって誰だろうと思ったら、柳原さんでした。
柳原さんとは来週もお会いできる予定。

今年は柳田会長による「一色詰の研究」。
レジュメが力作でした。
T-Baseと柿木将棋のお陰で、データ管理は格段に楽になりましたが、その出力はまだまだ面倒です。

大崎さんのkif2gifはhtml、つまりweb上に図面入りの文書を書く際には便利ですが、印刷物を作ろうとすると粗い。

おいら自身は以前柿木ファイルを読み込めるLaTeXのstyleファイルを企画したのですが、ずっと放りっぱなし。
(息子に発注したんだけどなしのつぶて)
金子清志さんが詰工房作品集「アトリエ」の編集のために、excelでkifファイルを読み込むマクロを書いています。
これが当面は便利かなぁ。でも「アトリエ」用だから図は少し小さめ。

浦壁さんがTB-reportを拡張して再配布してくれないですかねぇ。

閑話休題。

一色詰は曲詰の一種だから、あまり興味のない分野ですが、楽しいお話でした。
日本語を知らないと理解できないカナ曲詰よりも世界へのアピール力はあると思います。

成駒なしとか4枚とも攻方とかへの拘りを捨てれば、まだまだ発展する分野だという主張でした。

で、懇親会へ。

最近、詰将棋関係のブログもあちこち活発だったり、twitterでも毎夜の如く詰将棋について語られていたりして
とても消化しきれない状況です。
スマホ詰パラも毎日解かないとすぐに未解が溜まってしまうし、ときおり「おぉ」という作品にも巡り会うし。

とりわけ困るのが、ハンドルネーム。
誰が誰やら一度聞いても又忘れ、それがブログとtwitterとスマホ詰パラで違っていたり、日々変化したり…

でも今回かなり整理されました。
「詰将棋解析メモ」というのは佐藤さんだと思っていたら廣瀬さんだったのですね。
「詰将棋解析学」とは別のサイトなんだ。
見た目をリニューアルしたのだと思っていました。

誰が書いているのか謎だった「詰将棋の欠片」の中の人と初めてお目にかかりました。

他にもスマホ詰めパラの気になる作者名も本名をいくつか教えて貰ったのだけれど….もう忘れてしまった(TT)

馬鹿だ。あまりにも馬鹿すぎる。

へこんだので、とりいそぎ世話人の皆様へお礼を申し上げて筆を置きます。
特に利波さんには飲み屋の探索等々お世話になりました。
何も考えずに酔っぱらっていいって言うのは楽でいいなぁ。ありがとう!

詰パラ6月号

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表紙

中学1年生!
うれしいねぇ。若い人が出てくると、もうそれだけでうれしい。
作品も52角のあしらいなどしっかりしている。

デパート

今月はデパートから解き始めた。
1~4までは順調に解けたのだが5でストップ。
構図としては橋本孝治作と同じだから(最近、深和作もあったっけ)…でもわからん。
あとまわし。

順位戦

A1 作者はわかっているのに、苦労した。やっぱりこの方がイイネ。
A2 どうみても作者がわかる。姉妹作かなと思ったけれど、比べてみたら同一図。なんで、誰もtweetしないのかと思ったら、ちゃんと告知がでてたのね。

持駒のある風景

同人室の歴史。いろいろあったんですね。
会長室設置ってなんだろうと思ったら…これ毎年あるんですか?

詰将棋全国大会

やっと詳しい告知がでた。
今年は近いので何の準備も必要ないな。
でも、何も手伝いをしないのがチト心苦しい。
早めに行って袋詰ぐらいはやりますが。
オイラにもできることあったら、声かけてください>芹田さん?

門脇芳雄賞

該当者なしとは残念。
看寿賞が作品そして作家、七條賞が解答者を表彰するのなら、門脇賞はもっと幅広く詰将棋に関わった人に贈ればよいのではないだろうか。
岡田さんに贈りにくいというのなら、門脇賞を改称して「詰将棋功労賞」はどうだろう。
わかりやすいし、気楽に何人もが貰える賞になったら楽しいのでは?

もっともオイラは推薦しなかったんで、文句言う資格無い。
あれ?鰈さん、「該当なし」って投票したんだ(^^;

七條賞

9年連続満点!
凄すぎる福村さん。

誰の作品が福村さんの連続全問正解を止めるか注目だ。

今川さんも3年連続とは凄い。
七條賞の名前に相応しい偉業。

詰将棋鑑賞入門(2)

2詰将棋は芸術かパズルか

詰将棋は芸術なのか、ただのパズルなのかという議論がある。近い議論として、「創作か作図か」「作品か問題か」というのもある。

当然ながら「芸術」と「パズル」は同一ベクトル上にあるわけではないので、これは閾値に関する議論ではない。要するに「詰将棋は芸術でもありパズルでもある」という解だって存在するということだ。しかし、本日はその議論に無防備に乗ってしまうつもりなのである。

それにしても「詰将棋は芸術かパズルか」という二者択一のごとき式の立て方では無茶すぎるので、命題を二つに分けよう。
すなわち「詰将棋は芸術か」と「詰将棋はパズルか」である。

まずは「詰将棋は芸術か」という命題について考えよう。
辞書を引くと

芸術
(1)学芸と技術。
(2)鑑賞の対象となるものを人為的に想像する技術。空間芸術(建築・工芸・絵画)、時間芸術(音楽・文芸)、総合芸術(オペラ・舞踏・演劇・映画)など。
(3)高等学校における教育課程の一つ。
(日本国語大辞典)

いままさに詰将棋を鑑賞の対象として論じているのだから、どうもこの(2)に当てはまりそうだ。例示されている中にはないが、「など」とあるから問題はない。

つまり、普段我々が遊んでいる「詰将棋」という行為は芸術と読んで差し支えないようだ。

では次に「詰将棋はパズルか」という命題に進もう。

我々はよく詰将棋と将棋の違いも曖昧な方に説明するために、「将棋はゲーム。詰将棋はパズルです」と言う。
当然、詰将棋はパズルだろうと思い込んでいる人が大多数だろう。

だが、改めて正面からこの命題に向き合ってみると一つの疑問が湧いてくる。

パズルというのはルールが明快でないと解けないのではないか?

詰将棋のルールは、400年の歴史がありながら、いまだに確定されていない現状だ。

こう書くと驚かれる方もいるだろう。
もちろん基本的なルールは揺るぎなく決まっている。
詰将棋の本やwebサイトに「詰将棋のルール」は多少の表現は異なるが、それは表面的なこと。

問題は「無駄合」という概念にある。
「玉方最長応手」と「無駄合」は本来矛盾するので、すっきりしたルールを作ることが不可能なのだ。

詰将棋はパズルと考えて新しく参入する人は、古典作品と現代作品がルールが異なるにもかかわらず、同じ土俵で論じられていたりすることに戸惑うのではないだろうか。

つまり極論すれば、
詰将棋はパズルではない。

筆者はこう考えている。

詰将棋は心ならずも芸術作品

パズルに憧れ、でもパズルにはなりきれなかった芸術作品なのだ。

だから詰将棋を鑑賞する時は、作者が何を表現したかったのか、何を鑑賞して貰いたかったのを最重視する。
移ろいゆくルールに忠実かどうかなどは二の次である。

詰将棋鑑賞入門(1)

詰将棋で遊ぶようになって例えば詰将棋パラダイスに解答を出すようになると、解いた作品に評価をつける。
気に入った作品には「感動したA」、ふーん詰んだなという作品には「王手王手で詰んだB」、なんだこれという作品には「時間の無駄だったC」などと短評とABC評価をつける。

しかし中には、何を書いたらよいのか、どうやってABCを決めたらよいのか皆目分からないという方もいらっしゃるだろう。

そこでちょっと書いてみようかと思ったのが運の尽き。なかなか手強いテーマで四苦八苦。
しかし、とりあえず一つの叩き台にはなるだろうから公開することにした。

はじめに断るのは責任回避臭くて嫌だが、それでも初心者の為に断っておかねばなるまい。
これはあくまで風みどり個人の考え方であって、絶対のものではない。本当に人それぞれ様々な考え方があるし、だからこそ面白い。

1 作意変化紛れ

枻将棋讃歌という雑誌だっただろうか、詰将棋界の重鎮らがいろいろ語り合うという企画があって、その中で「1手詰は詰将棋か」という命題が取り上げられていた。
そこで(たぶん)岡田敏さんが「詰将棋は作意・変化・紛れがそろってないとあかん。1手詰は変化がないから詰将棋ではない」という趣旨の発言をしていた。
それ以来、詰将棋の3大要素として作意・変化・紛れがあるということを心に刻み込んだ。

詰将棋を創り始めて、または解き始めて、最初に意識するのはもちろん作意だ。

ここで「作意」という言葉を辞書で引いてみると、次のように記載されている。

(1)意志。たくらみ。
(2)芸術作品における作者の意図・趣向。
(3)機転。工夫。
(4)茶道で、創意工夫。作文。

以上である。

(5)詰将棋において、正解手順のベースとなる作者の意図した手順。

と、是非付け加えて欲しいものだ。

「作意」にはもともと「正解」という意味はないことを確認しておこう。詰将棋の「作意」は(2)の「芸術作品における作者の意図・趣向」という意味から派生したものと考えられる。

創るにしても解くにしても経験を積むにつれ、作意手順の巧緻だけでなく、その表現にも目が届くようになる。表現とは主に駒の配置である。同じ作意手順でも、いかにもでるぞでるぞといった大仰な配置の作品よりも、すっきりした配置から出現した方がずっと感動を与える。では駒数が少なければ少ない程、優れているかというと、必ずしもそうではないようだ。
駒数をそぎ落とすと面白い変化を消してしまうことになる場合がある。
変化は作意より短く詰めばよいというだけではない。変化にも好手順を盛り込めばより解答者は満足感を得られるわけだ。

そして紛れであるが、そもそも紛れとは何であろう。
単に指し手の選択肢が多ければ紛れが多い、難解な詰将棋すなわち高級な詰将棋ということなのだろうか。
否である。

余詰探しマニアでなければ読まないような攻方選択肢がいくらあっても、普通の解答者は読まないのだから意味がない。このような手には「検討用紛れ」という言葉もある。
では、解答者が迷う選択肢が多いほど優れた詰将棋なのだろうか。

この点についても、筆者は否と申し上げたい。

作意・変化・紛れとは手順についた呼び名である。
詰将棋は局面図で出題される。
局面図を点とすれば手順は点と点を結ぶ直線である。

このように認識すると、作意とは初形図から詰上がり図を結ぶ直線となる。

変化とは途中(初形)図から早詰に至る直線である。

では紛れとは、途中(初形)図から失敗図に至る直線である。

つまり紛れとは作者が想定した失敗図と1対1対応するものなのだ。

紛れも作者がどのように解答者を導こうとしているかという意図の表現なのである。

優れた紛れを持つ作品は、解答者に作者からのメッセージが伝わる。「この謎を解いてみよ」というメッセージである。

作者がなにをこの作品で主張したいか。
そしてそれが作意・変化・紛れでどのように表現されているか。
鑑賞とはそれを読みとり、作者の感性と自分の感性をすりあわせることである。

詰パラ5月号

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期末なので作者名が豪華

もうあっという間に前期が最終盤なんだなぁ。
仕事が4月始まりのせいか、まだまだ序盤という感じなんだけど。

せっかくだから少しずつ解き始めた。
でも中学校までで既にCをつけた作品が幾つか。
誤解しているのかも。

透明人間の逆襲

(1),(2)は解けたぞ。
透明のかしこってどう考えたらいいんだ?

例えば(3)で初手–xとしたら、–x、同x、22玉、12玉の変化を総て詰まさなくてはいけないということだろうな。
むずい。

アマ連杯握り詰

玉飛飛角銀桂香歩歩歩歩歩

12枚も使って良いのは初めて?

百千帰

おもちゃ箱だよりに紹介されている糟谷祐介「百千帰」。
大作だ。
なんでパラで発表しないんだろ。
あとで読むためにリンクだけ張っておこう。
「茫々馬」と「百千帰」の解説 (1) 「茫々馬」解答
「茫々馬」と「百千帰」の解説 (2) 回転趣向の開発(「百千帰」解答)
「茫々馬」と「百千帰」の解説 (3) 馬鋸の進化
「茫々馬」と「百千帰」の解説 (4) 趣向ドッキング方式の発展
「茫々馬」と「百千帰」の解説 (5) 諸作品観の変革
ん?パラには全6回とあるけど、5回しか見つからない。

詰将棋解答選手権報告

選手からスタッフに転身したのに、まったく役に立たず、せめて報告書けと柳田さんに言われて断れなかった。
昨年までは6題しか紹介していなかったが、今年は10題全問紹介できた。
(といってもオイラの手柄ではなく、水上さんから余裕ができたから頁増やしていいよと言われたお陰)
宮田六段、行方八段と書こうかなとも思ったのだが、悩んだ末宮田さん、行方尚史とした。
編集部でも直されなかったからよしよし。
どこかで久保九段についても触れなくてはと思いつつ、果たせなかったが、須藤さんがちゃんと写真を載せてくれた。
ありがとう。須藤さん。

あ、写真のキャプションには宮田敦史六段となっているのはオイラの文章ではなく須藤さんが書いてくれたから。

魔法陣

これは魔方陣が正しいでしょう。

デパート

相馬慎一、若島正、芹田修、宮原航、斎藤吉雄!
こりゃぁ、この頁だけでも詰パラを購入する価値あるね。

解かなくては!

「迷宮の鱗舞」解答発表(追記)

飛合の変化

大橋さんからコメントがありましたように変化の処理が一部変わっていたことをうっかりしました。

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60手目74飛合の変化局面です。
最初の図では(もうありませんが)76成香でした。
これが改良図では成桂に変わっていたのは、この変化を膨らませる意味があったのです。

74飛合の場合、73角成だと94玉に76馬、同飛、86桂、同飛で不詰。

そこで、74の飛を質に見立てて75桂と捨てます。

同成桂には飛車を取って早いので、72玉。

73角成と捨駒風味で追い、61玉に43馬、52銀、62歩、51玉で次図。

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後は63桂生以下32と迄簡単だ。

もし玉の持駒に飛車があると銀合でなく52飛合とされて、32とを同飛ととられ不詰。

これが99飛が余詰・不詰防止に効いていると書いた不詰防止の中身だ。
(ついでに余詰防止は桂馬1枚でも75桂と攻める筋でしょう)

1通だけ届いた解答

枯れ木も山のにぎわいってことで・・・
斜め追いは大好きですが大橋さんらしさはあまりみられないような気が・・・(笑)
松沢成俊

解答が届かないとあきらめて、解答発表を書き始めたその日に届いていました。
見逃していて御免なさい。

いつもありがとうございます。松沢さん。

斜め追いは私も作ったことがありますが、この作品の造りは大橋さんらしいなと感じました。

おそらく松沢さんのいう「大橋さんらしさ」は本作のような一本道の流れの中に現れる謎解きではなく、狭い場所の中で自然な深い紛れの中から本筋を探していくというタイプの作品でしょうか。

まさにそのタイプの作品を、先日のたま研の課題作に大橋さんが出題していました。
おそらくパラに発表されると思いますので、乞う御期待です。

「迷宮の鱗舞スケルツォ」解答発表(後編)

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さて、73馬では打歩詰。
それでは別の手段に思い至っただろうか。

 

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65馬。

馬を筋違いにしてしまうので、なんともやりにくい手だ。

94玉には76馬と桂馬の質を見ている。

74合駒には73角成で同じ事なので72玉と逃げ出すしかない。

73角成、61玉とおって次図。

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71銀成、から63桂と打替える。

61玉ならば51桂成から72歩と橋に追い詰めて簡単。

この銀は初手に打った銀。

最後の最後でこんなに洒落た消え方をするなんて。

さて、局面は残り3手に見える。

そう馬を切って頭金。

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91馬、72玉。

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すらっと逃げられる。

でも心配無用。

83馬という気持ち良い飛び込みが見えている。

そうか、最後に2枚馬に見得を切らせて収束か。

さすがだね。

ところが83馬も同玉とはしてくれず63馬。

なんとまだ1幕あったのだ。

ここからが本当のクライマックスだったのだ。

そして最終5手前。

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これは解説不要だったはずだ。

最後までリズムに乗って一気に駆け下った。

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詰上がり図をみると99飛以外の駒が実によく働いていたものと感心せざるを得ない。

(99飛ももちろん余詰・不詰を防ぐ配置なのだが)

この作品、最後の駆け下り趣向から作り始めたのは間違いなかろう。

とすると、この趣向に必要な配置を極限まで働かせ切った中盤そして序盤であることが分かる。

特に詰上がり図の39銀と19金の生まれ育ちに思いをはせて頂きたい。

最後に一気に作意手順を鑑賞されたい。

「迷宮の鱗舞スケルツォ」解答発表(中編)

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続きです。

これで2枚馬が連結して玉を追う準備が完成。

もちろん、64馬といく。

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25歩が浮いている。
そしていかにもな飛車と銀の配置。

34銀、同玉、24飛、35玉
は自然な指し手。

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これで45馬といける。

 

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次の指し手も自然な手だ。

37歩からと金と交換して次図。

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57銀があるので46馬とできない。

この銀を動かすのに桂馬が必要。

そこで47金、同玉、37馬、65銀と

桂馬を入手。

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同玉だと。

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55馬、74玉、44飛ともう1枚桂馬を入手。

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64馬から75桂として、75の地点を埋める。

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同成桂に95桂ともう1枚使えば94玉、84銀成で次図。

あとは簡単だ。

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したがって、65銀には45玉とかわすのが正解。

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44桂と57銀がよく守っていて容易でない。

55馬とすると、

36玉、に48桂と57銀の移動を図るも

同銀生で以下続かない。

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打開する妙手が56銀だ。

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同桂は飛車の横効きが通るので46歩~47桂~64銀成以下。

同玉にさらに48桂と打つ。

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やはり同銀生だが、46馬から追い込めるのが先程と違う所。

次の手は簡単だ。

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28金から成桂と交換してさらに39桂。

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応手は当然ながら生だ。

成ならば46馬から28馬までひっぱって簡単。

これで馬の動きを邪魔する駒はなくなった。

再び上段に押す戻すのだろう。

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37馬~46馬~55馬と押していき、

44飛と桂馬の補充。

収束は間近か。

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64馬83玉で次図。

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先の変化と違い桂馬は1枚しか持っていないので、

75桂と贅沢はできない。

93歩成から82銀生と攻める。

対して83玉とふんばるのが、73馬なら94玉で打歩で逃れようとする所謂「顔面受け」。

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さて73馬が駄目ならば次の手段は?

もう味の濃い所は終わり後は……。

さて、ここからはもう一息!