前回並べた1974年の3作に刺激を受けて、1975年には5作もの香剥作品が発表されている。
今回はその5作を一気に並べよう。
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「山本昭一」タグアーカイブ
詰将棋雑談(54) 香剥総浚[其の弐]
大塚播州『漫陀楽』では香剥がしという趣向はない。
それは分類の仕方が違うからだ。
大塚播州はまず駒取り趣向という大分類を作る。
それを3つの中分類にわける。
- 連取り趣向(多点連取り)
- はがし趣向(定点連取り)
- と金釣り趣向(混合型)
そしてはがし趣向の小分類は以下の通り。
- 追い趣向型
- 角中心・龍小回り
- 駒送り趣向型
- 合駒はがし
- 香・二段発射型合駒はがし
- 遠打型
- 手筋型
- 縦四香
なんだチャンとあるじゃないかと思われるかもしれない。
実際、このテキストはこの小分類「縦四香」をベースに作品を集めているのだが、要は別の分類の所にも香剥がしが混入しているのだ。
つまり分類ははがす方法でなされており、何の駒をはがすかで分類されていないから当然なのである。
1953年に「松虫」だが後続作は長いことでなかった。
1969年の上田作は香2枚剥がすだけなので後続作と云えるかどうか。
1973年の上田作が香剥がしの大流行の切掛となったようだ。
なぜなら翌1974年には3作が発表されているから。
今日は1974年に発表された3作を並べよう。
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改訂新版『怒濤』紹介(4)
改訂新版『怒濤』紹介(3)
数回に分けてつみき書店の新刊改訂新版『怒濤』山本昭一詰将棋作品集の紹介をします。
前回は「山本昭一って誰?」という若い方に向けて、短編を紹介しました。
今回は中編作品を紹介します。
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改訂新版『怒濤』紹介(2)
改訂新版『怒濤』紹介(1)
これから数回に分けてつみき書店の新刊改訂新版『怒濤』山本昭一詰将棋作品集の紹介をします。
まずは約20年前に発行された『怒濤』をお持ちの方に向けて。
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詰将棋創作講座を読む(17) 山本昭一(2)推敲のすすめ
「詰将棋の詩」1980.3より
(今回は引用ではなく引き写しですが、動く将棋盤を使って理解しやすくしたと云うことでお許しください)
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詰将棋創作講座を読む(16) 山本昭一
山本昭一が『詰将棋の詩』第41号(1979.3)に書いていた作品を発展させる考えかたについての文章を紹介する。
倭建『Limit7』第182番 詰パラ1979.11
23飛成、11玉、13龍、21玉、33桂、同桂、
23龍、11玉、14龍、21玉、13桂、22玉、
34桂、12玉、21桂成、同玉、23龍、11玉、
22桂成 まで19手詰
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山本昭一氏の思い出
詰棋書紹介で『怒濤』を取り上げた所為でしょうか、山本昭一さんの高校の後輩だという方から『怒濤』を探しているというメールが届きました。
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詰将棋雑談(26) 角による歩の連取り趣向
図巧第39番は大発展し、一分野を築くことになるが、連取りする駒を歩から香などに替えたり、主駒を角から飛車に替えたりしない、謂わば直系の子孫はさほど数多くない。入手する歩を処理するアイデアといえば看寿の角不成が自然で、これに何を付け加えても蛇足ではないかと思わせる力を持っている。
歩の連取りが発展するのは逆順に連取りする上田吉一「五月晴」(1972)以降だ。
歩以外の駒を入手できるので様々な発展が可能になった。
ここでは直系の子孫–即ち主駒が角で歩を近い方から取って行くタイプ–で記憶に残る作品を並べてみよう。
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