妻木貴雄 将棋世界1976.9
盤面6枚で主駒は55龍のみ。
持駒4枚はちょっと多めだがそれでも3種だから「考えてみよう」という気にさせてくれる。
初手以外はすべて捨駒でその一つ一つが指先に心地よい。
気がつくと主駒の龍を捨てて間駒効かずの詰め上がり。
この詰め上がりを構成している角角金がすべて取れない捨駒で配置されたのだから驚きだ。
この作品、抜群にセンスいいなと級友の小林敏樹さんと話をしていて、この作者名に心当たりがあることに気がついた。
「この妻木貴雄って人、もしかしたら先輩と同一人物ではないか?」
高校2年の時にクラスで将棋が流行し、毎日将棋を指すようになったが、その高校に将棋部はなかった。
(私は美術部に所属していた)
しかし、図書室の司書の先生から、数年前に将棋愛好会があったという話は聞いたことがあった。
その主催者が妻木貴雄だったような気がする。
細かいところはもうすっかり忘れてしまった。
次に覚えているのは次のシーンだ。
やはり、その高校の先輩と詰将棋の作者は同一人物であることが判明し、私と小林さんの二人は「会いに行こう」ということになった。
二人で住所を頼りに妻木先輩の家を訪ねていった。
そこは小体な茶葉販売店だった。
店の中に入っていくと妻木先輩がいらした。
その後数年間、妻木先輩から近くの公民館で詰将棋創作について指導を受けることになる。
他にも鈴木利明さんや山本和男さんなどが集まっていた。(他にいたなぁ。どなたがいたっけ?)
鈴木利明さんの中編、好きでした。
銀の使い方がすごく巧みでした。
懐かしいですね。
ガリ版で作った作品集Affectionをお送りしたのが最初でした。
その後、図書館で待ち合わせして、初めてお会いしたのでした。(当時の資料をメールで送ります)
当時集まったメンバーで発表作があるのは、PN北京原人さん、長田剛さんでした。
メール拝受。
ありがとう。
よくこんな古い手紙を保存していましたね。
いや、ホント凄いや。