ここで今までのまとめをします。
色々なヴァージョンのファイルが登場したので整理しました。
このシステムは柿木ファイルで保存された詰将棋作品から詰棋書を組版するものです。
使用するアプリケーションは以下のとおり。
- 柿木将棋 (有料)……無料のKIFU for WINDOWS などでも代用できます。【入手方法】
- gawk (無料)【入手方法】
- excel (有料)……無料のクローンでも代用できます。
- editor ……使い慣れたもの。ワープロでも代用できる。notepadでも多分OK。お薦めはサクラエディタ(無料)
- Cloud Latex (無料)……【アカウントの取得方法】
必要なawkスクリプトとそれを簡単に実行するためのbatファイル、およびtexのベースとなるファイルは1つのzipファイルにまとめました。下のリンクからダウンロードして、好きな場所に解凍してください。
次のようなフォルダができるはずです。
- 詰将棋情報.bat kifフォルダ内の棋譜ファイルの情報をexcelファイルにまとめます
- 詰将棋情報.awk 上のスクリプトです。
- ki22kze.bat kifフォルダ内の棋譜ファイルをkze形式に変換します。
- ki22kze.awk 上のスクリプトです。
- make.bat kifフォルダ内のkzeファイルとtxtファイルを読み込んで、book.srcからbook.texを作成します。
- make.awk 上のスクリプトです。
- book.src 詰将棋と解説の配置を入力するソースファイルです。このファイルを元にpLaTeX用のtexファイルを作成します。
次回までにこのフォルダにkifフォルダを作成し、柿木ファイルを保存しておいてください。
具体的な手順はその後でお目にかけます。(実際に動かしてみるのが一番ですので)
今回は制作の流れだけを説明します。
基本の流れ
kifフォルダに○○○.ki2ファイルを入れる
kifフォルダを作成します。
下図はいっこの積木第45番です。これをこのフォルダに保存します。
作意手順をこのファイルから拾い出しますので、ki2がおすすめです。
kzeファイルを作成する
ki22kze.batをクリックすると、tsumiki045.kzeファイルができます。
このファイルの中身は、このようになっています。
解説ファイルをつくる
kifフォルダの中に同じ名前で拡張子を.txtにしたファイルを作成します。
このファイルに解説を書きます。
book.srcに入力する
上のフォルダに移動し、book.srcをエディタで開きます。
出題ページの場所に
\作品 <kzeファイル名>
解説ページの場所に
\解説 <kzeファイル名> <txtファイル名>
と入力し、保存します。
texファイルを作成する
make.bat をクリックすると、book.tex ができます。
この中身は次のようになっています。
先程のファイル名を記入した部分にそれぞれのファイルが読み込まれています。
CloudTexで、今作成した book.tex をコンパイルすると book.pdf ができます。 次回は大量の作品を処理する具体的な手順を説明します。
それまでにkifフォルダに本にしたい作品を集めておいてください。