詰将棋雑談(82) 香剥総浚[其の十三]

今回は1990~1992年の4作の予定だったが、並べてみたら2作は既に紹介済の作品だった。
そこで今回は2作のみ。
1990年と1993年は1作も香剥の新作は発表されていないようだ。

柳田明 詰パラ1991.4

小駒図式で桂で香を剥がし、その香を間駒で桂に変換。上田吉一作や佐藤達也作があり趣向自体に新味はないが、桂の不成と香の不成をサイクルに含めた点が作者の工夫だろう。そして初形を見ればわかることだが使用駒が飛角金銀以外全部すなわち全うぐいす図式(?)。
魅力ある趣向だけに作っておきたいので職人芸を発揮して仕上げたという所か。

山田康平 詰パラ1992.5

こちらも香と桂の複合剥がし。既に山本昭一作があるが、銀千鳥を追加して新作に仕上げた。
成桂を剥がす順序は限定されていないようだ。

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