3年ぶりにネクタイを締める。
いや、一度なんかのとき締めたなと思い出しかけるが…そこまで。午後どこかに出かけたんだがなぁ。全然思い出せない。
スマホのバッテリーみたいに脳味噌も新しいのに交換できないかな?— 風みどり⛅ (@kazemidori) April 5, 2023
このtweetをして思い出したが、他にも思い出したいのに思い出せないことがある。
バス運転手が何といったか
そのバスの運転手が何をいったのかオイラの脳味噌はまったく理解できなかった。
外国人だった?違います。日本人です。
地方のバスで凄く訛っていた。違います。標準語でした。
歳とって耳が遠くなった。違います。モスキート音は聞こえませんが。
人の脳はつねに「予想」しながら「情報」を受けとるそうだ。
正解は「バスの運転手がオイラの予想している範囲以外の内容の言葉を発したから」。
永遠のような時間の中で、何度も「もう一度お願いします」と繰り返した後、やっと意味が分かったとき、本当に驚いた。
普通の日本語なのに、自分が予想していなかっただけで、こんなにも理解できないんだ。
人はバスの運転手と会話するときに「お釣りはでませんよ」とか「保育園前には停まりません」とか、バスの運転手が語るであろう言葉を予想している。ところがその範囲から逸脱した内容を語られると、受けとる側は脳がパニックを起こして、何をいっているのか文字通り理解できなくなるのだ。
で、この話をすればそのとき運転手さんが何といったのか気になるに決まっている。
ところが、それを思い出せないのだ。
これではこの話をすることができない。映画をビデオ録画していて、途中で止まってしまっていたようなやるせなさを残してしまう。
脳味噌の働き方の話をするときのいい例なのに残念だ。