風みどりの詰将棋と関係ない話(51) オイラの孫悟空(4)

孫悟空ものしりクイズの解答編です。

第1問 孫悟空が乗って飛ぶ雲の名前は?

https://twitter.com/kazemidori/status/1657920306101751809?s=20

正解は觔斗雲です。でもどこかで筋斗雲と書いてあるテキストも見た記憶があるからどちらでもよいのかしらん?

辞書を引いてみました。
やはりどちらでも良いようですね。

そしてちょうど書いてありましたが、觔斗とはトンボ返りのこと。

この雲乗りの術を悟空は須菩提祖師から学ぶのですが、そのくだりがコチラ。

普通の仙人は雲に乗るのに階段を登るように足踏みしていくのですが、気の短い悟空はトンボ返りをして乗ってしまう。なので觔斗雲の術はいわば悟空専用の術なのです。
ちなみに猪八戒も雲に乗れますが、スピードは悟空のちょうど半分。

第2問 孫悟空の名付け親は誰?

正解は第1問にも出てきた悟空の師匠須菩提祖師でした。
ブッダの10大弟子の一人だそうです。

そのくだりがコチラ。

第3問 頭に箍をつけられているのは孫悟空だけ?

正解は他にもいるです。
でも猪八戒でも沙悟浄でもありません。

この箍、観音さまは如来さまに3個もらっています。
で、1つは悟空につけました。

残り2つはどうしたんだろうと思っていたのですが、読み進めていくと、2つ目は黒風大王につけているんです。

熊の妖怪だった黒風大王は箍をつけられ、南海観音の落伽山の番人として働くことになりました。

残り1つは紅孩児。これで観音様の弟子になります。後の方で善財童子になって登場します。

第4問 孫悟空の武器、如意金箍棒の重さはどのくらい?

これは正解者多数でした。

東海龍王の敖広に武器をねだりにいって入手した如意金箍棒、重さは13500斤とあります。
斤は日本では600gですが、昔はどうだったのでしょうか。
何しろ昔は1升が180ccだったのが、今では10倍になっています。インフレの一種でしょうか。

日本大百科全書に次の記述を見つけました。

中国度量衡制の質量の基本的な単位。160銭(匁(もんめ))で600グラムにあたり、唐(618~907)以来変わらず、日本に渡来してからもその大きさを変えていない。中国古代に発生した単位で、前漢のころ確定し、隋(ずい)代に漢代のほぼ3倍になり、以後安定した。

隋以降変わっていないということなので、8.1tで大丈夫だろうと判断しました。

振り回す武器としては8.1tは無茶苦茶な重さです。
でも「天の河の底を固めるのに使った」ともありますが、それにはちょっと軽いのではないかとも思いますが、まぁそれ以上重かったら使うことが難しいかな。

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