【新刊】『紅樹』 予約受付始めました

7月17日の詰将棋全国大会でお披露目の予定で印刷・製本に入っています。

橋本樹さんはちょうどオイラや小林敏樹さんが詰将棋の世界に足を踏み込んだ頃に、短編界のリーダーとして牽引していた方です。
大型の手筋物を得意とし、自作にも他作にも厳しい方で、オイラは結局一度も短評で褒められたことがありませんでした。

変長を利用して短編を難解にしようと考えるのが普通だった時代に、「変長は時代遅れ、なくすべき」と主張され、自作から変長を排除するのは勿論、詰パラの担当を務めた際には「変長作は採らない」と宣言して物議を醸しました。
(作者の権利を蔑ろにするなと反発されました)

現在、規約としては変長は禁止されていないのにもかかわらず、実質的に変長は不完全作と扱われる現状を鑑みるに、橋本樹さんの主張は実現されたと言えます。

そういう時代の最先端を切り開いた橋本樹の作品を本作品集ではほぼ総てを収録しました。

亡くなられたと聞いて、つみき書店おうえん会員向けの小冊子で『橋本樹作品集』を纏めたのが昨年11月。
平井康雄さんから遺作集を纏めたいという話があり、この蒐集をベースに作業は比較的順調に進みました。
途中から、短編の解説を小林敏樹さんに手伝ってもらうことができ、結果的につみき書店の本としては最も安産だったといえます。
会員の方はオイラのメモと小林・平井両氏の解説を読み比べていただくのも一興かと思います。

大会参加者の方は是非会場で(ここだけの話、一番安く買えます)。
アマプラ会員の方はamazonで予約をお願いします。送料かかっても良いという方はつみき書店@STORESで予約をお願いします。

数冊纏めて送料を最適化したいという方は、7月18日以降に直接つみき書店に申し込んでください。

「【新刊】『紅樹』 予約受付始めました」への4件のフィードバック

  1. 購入。まだ全然読めていないけれど、個人的に一番記憶に残っている72番の「DOLL」を眺める。
    どうでもいい、個人的な思い出。

    この作が発表された頃に、もう橋本さんが太田裕美のファンだと知っていたかは覚えていませんが(橋本さんの解答用のペンネーム、“美田 裕”が使われるのは、もう少し後だった気が)、でも出題された後でお会いした時に、「DOLL は太田裕美の“ドール”が由来ですか」と聞いた覚えがあります。かくいう私は、見事に不幸の船に乗せられた人間で、本来の理由が全く分かってなかったのですが、(同じ歌の三番の歌詞で――フレーズ的には♪なんにも~と同じ個所だ――)“明日はフェリーで旅してみよう 青空横切り旅してみよう”というフレーズがノンストップ周辺巡りのイメージと合うような気がして……との私の推測を伝えたのでした。橋本さんは、「(由来は合っているが、理由は違うことを明かしたあとで)でも、それも悪くないね」と答えてくれました。――今思うと、完全な大人の対応でしたが、由来を当てた(本来の歌のタイトルである「ドール」をわざと「DOLL」表記にしたのは、意識的なものだそうです)点を評価してくれたのかも知れません。

    太田裕美の曲として、決して無名な曲ではない(それこそ『木綿のハンカチーフ』などと比べると知名度はガクッと落ちるでしょうが)と思っていて、当時普通に歌謡曲を聞いていた人間であれば知っていてもおかしくはない認識でしたが(実際、私は橋本さんと違って太田裕美ファンとはとても言えない)、平井さんの解説がちょっと悲しかったので、今となってはどうでもいいエピソードでした。

  2. 「木綿のハンカチーフ」はもちろん、「9月の雨」も知っていますが、「ドール」は知らなかったですね。もちろん、昔の紅白は見ていたので、「ドール」を歌うのも見ていたはずなんですが、記憶には全く残っていなかったです。申し訳ないけど、それが現実です。

  3. いえ「九月の雨」です――と書いたら、ホントに太田裕美ファンに思われてしまいそうですが(爆)。

    まあ、松本隆の創る世界が好きで、その中でも太田裕美が歌ったものの印象が良かったのも確かですが(「赤いハイヒール」とか)

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