課題33:オール捨駒の7手以上の詰将棋を作ってください。
解答者数は13名でした。常連の方には感謝の気持ちでいっぱいです。新しい方もいて嬉しいです。
第1問 negitarou
正解
22歩成、同玉、12歩成、同玉、13桂成、同玉、
23角成まで7手詰
松崎一郎 スッキリ、軽快!
RINTARO 手順前後を許さない。
占魚亭 成り捨てる順番が大事。
空貴人 4連続成捨ての感触が良かった
ぎょうざパン 最初に22歩成が入るところが良いですね。
まつきち 手順前後に注意。13桂成が気持の良い手。オール同玉はオマケ?
negitarou 自作。「2二歩成」「1二歩成」の手順前後が生じないよう工夫しました。
竹中健一 23歩を消しておくのは当然ながら逃がしそうに思うのでやりにくいのかな。
松澤成俊 歩の成捨ては捨駒感が薄い。玉を31にして13を香にすれば香が捨てられる🤣大差ないですね失礼
keima82 どちらの歩を先に捨てるかという問題。課題条件から3手目23桂成のような手があり得ないとわかるので解きやすい(笑)。
★特に解説するべきところはない素直な問題でした。
第2問 松田圭市
正解
24桂、同銀、34香、同金、31銀不成、同玉、
43桂まで7手詰
空貴人 31銀不成が好印象
keima82 5手目の不成がポイント。
松崎一郎 5手目、欲が出て成ってしまいそう。
まつきち 5手目は捨駒っぽくないですね(笑)
占魚亭 手順前後に注意。5手目銀生がポイント。
松澤成俊 捨てる順番が大事でつい香を先に打ってしまいそうになる
竹中健一 変化を見越した銀不成がポイント。ただ他に手がないところでもありますね。
negitarou 銀の移動場所(五手目)は成生含めて8通り。玉が3三に逃げても詰む形が正解!
★6手目33玉には22銀不成で詰みとなるように組み立てていきます。
RINTARO 31銀成では詰まない。53銀の重複感が気になりました。
★53銀成の余詰筋があるので効率的な配置なんですけどね。解答者は詰め上がりに遊んでいるカナ駒はどうしても気になりますね。
第3問 negitarou
正解
36飛、同桂、48角上、同香成、44角、同銀、
23龍まで7手詰
ぎょうざパン 4手目同桂成でも7手詰?
RINTARO 4手目同桂成の変化は変同?
空貴人 4手目、同桂成は、同角、同香成(不成)、18桂まで?
竹中健一 4手目の変同も条件に合ってるんですね。
keima82 4手目同桂成が変同。これでもピッタリ詰む上、こちらだと課題を満たさないので、激痛だと思います(自作も同じような傷がありますがw)。
★「※ただし同☖とならない変同があるのは問題にしません。あくまで作意の応手が同☖であればOKです。」と作品募集時に注意書きしてあります。
松崎一郎 主役はどの駒?-眠れる竜を呼び覚ます。
negitarou 自作(不動玉)。玉方・5六歩は余詰め防止の駒です。
松澤成俊 これも順番が大事。4手目の変化駒取りが作者らしいかな
まつきち 初手44角では詰まないという手順前後のアヤがあって面白い。
占魚亭 受方桂二段跳ねの方を作意にしてほしかったかな(勿論、綺麗な手順で)。
★23龍までの詰上がりを24桂・43香・53銀の3枚もの駒が隠蔽しています。この点に言及がなかったのは、やはり3手目の変同が解答者に作意をストレートに伝えることを阻害したのだと思われます。
第4問 negitarou
正解
61香成、同玉、51香成、同玉、42銀成、同玉、
41飛成まで7手詰
占魚亭 玉を危険地帯へ誘導。
松崎一郎 サクサクと手順が進む。
RINTARO 42銀成限定がいいです。
空貴人 見た目よりスッキリした印象
松澤成俊 しゃれっけを出すと詰まない(笑)
竹中健一 他に手がないんですよね。条件からも推測で解けてしまう。
寺村旺恭 駒数からして、一見無駄駒が発生しそうでしていないところが素晴らしいと思いました。
まつきち 作意に関係のない駒が気になるかな。
keima82 46角が変化にしか効かずに残ってしまうのが気になりますね…。
★46角は4手目71玉と舞い戻ったときに81歩成で詰ますための配置。
★初手からずっと飛車の開き王手も可能な形で頑張っていると思いました。しかしそのための余詰防ぎの配置も多く、作意手順の弱さと釣り合っているかどうかは疑問です。
第5問 小笠原哲也
正解
32銀、同馬、24歩、同角、14銀、同玉、
15歩、同玉、25龍まで9手詰
ぎょうざパン 馬を質にするところが肝心ですね。
松崎一郎 衝撃の一手、14銀!
占魚亭 序の2手は「24歩、同玉、25銀、23玉」に備えて馬を質駒にしておく事前工作。
竹中健一 きれいな手筋物ですね。
空貴人 一旦角を動かす流れが巧妙
まつきち 14銀が好手。変化や紛れも適度にあり好短編。
RINTARO 手順前後を許さないところや変化処理等上手いですね。
keima82 先に24歩として同歩 25銀の紛れが強烈。これが詰むと誤認しそうになりました。
松澤成俊 ひも付きの捨て駒と歩叩きであまりオール捨て駒感はないが5手目は王の逃げ道に捨て駒で味が良い
★最後に歩を残して、15歩で痺れるという構成に作者の意思を感じます。
第6問 武田裕貴
正解
66と、同馬、57歩、同馬、46飛、同馬、
66角成、同玉、67金まで9手詰
まつきち これは楽しい翻弄。
RINTARO 手の流れがいいですね。
空貴人 玉方の馬を小刻みに動かす感じが好印象
松澤成俊 前半はともかく後半の大駒捨ては筋が良い
松崎一郎 玉を守る大事な馬、でも最後は邪魔(邪馬)。
ぎょうざパン 馬を大移動させて無力にするところが面白いですね。
竹中健一 一回転もできそうだけど軽く作った一作でしょうか。
寺村旺恭 馬をギザギザに動かしてからの6六角成が爽快でした。
占魚亭 受方馬を誘導しつつ33角のラインを開く軽快な手続き。
negitarou 両王手をチラつかせながら攻める。飛車捨てからの角捨てが爽快ですね。
keima82 両王手で決めると思いきや、66角成~67金は意外でした。5手目が痛快。
★55とは66玉でだめなのに66とと捨てると詰むのが巧いです。
第7問 やよい
正解
46角、同飛、66銀、同飛、64銀、同飛、
44銀、同飛、66銀まで9手詰
RINTARO 玉方飛1回転。
寺村旺恭 初形から6八角をなくす発想がなかった。
ぎょうざパン 飛が玉の周りを一周する手順、面白いです。
松澤成俊 角を消して66銀までのストーリーおもしろい
竹中健一 この手順ならできれば4銀捨てにしたいかも。
空貴人 飛車が一周回ると角が消えている。趣向に驚き。
まつきち 持駒を見て期待した手順が実現!見事な飛の回転。
占魚亭 受方飛の一回転(ルントラウフ)。楽しかったです。
川石隆志 玉のまわりを一周するきれいな還元飛で邪魔駒消去を実現。
keima82 正方形の頂点に銀を4回捨てて全部同飛!最優秀作品と予想。
松崎一郎 よく見れば、角(68)がいなけりゃ1手詰(66銀)-還元飛。
★このままでは66玉からの逃走を阻止できませんから46角は必至の一手。45玉は64角までなので同飛。
★64銀が53とに紐をつけて良さそうに見えます。が、45玉で36銀は34玉で逃げられる。それでは34銀、同歩、36銀は44玉に36香と飛車を取っても33玉と逃走され届きません。64銀ではなく66銀と57に利きをつくる必要があったのでした。45玉には46香、同玉、57銀打で簡単です。で、同飛。
★後は五手詰なので解説は不要でしょうか。65玉の変化に備えて64銀。飛車の守りをソッポに誘う44銀。同飛と取って飛車の一回転–ルントラウフ–が完成しました。ルントラウフは英語ではroundtrip。やはり本作のような正方形の移動が一番しっくりくる趣向だと思います。
第8問 やよい
正解
14香、同銀、23金、同銀、25桂、同歩、
24銀打、同銀、14香まで9手詰
RINTARO 守備駒しか動かない。
まつきち 銀の翻弄。23金が好手。
negitarou 不動玉。1四の地点のガードを外す。
竹中健一 もう少し形を整理できそうな気がします…
松崎一郎 豊富な持駒で銀を翻弄-あれ、初手、最終手が同じ。
松澤成俊 銀の位置が25より23の方が詰みやすいのはちょっと不思議
keima82 無理やりこじ開け。6段目以下の配置は苦心されたんだろうなと思いますが仕方ないですかね。
ぎょうざパン 銀が後ずさりする様が愉快ですね。※7手目14香から11手詰みの手順が有りそうですが… 7手目から ☗14香☖同銀☗31馬☖23玉(22合)☗24金まで
★最終手の金はもう残っていないですね。銀なので34から逃れます。
空貴人 初形から歩と銀が入れ替える技術力に感動
占魚亭 受方24歩&25銀の位置交換。初手と最終手が同一手にもなり、上手い。
★前問は初形から68角がいなければ1手詰。本作は初形で24歩・25銀が入れ換わっていたら1手詰。……そういう狙いでした。守備駒2枚を操るのはなかなか大変なのです。
第9問 山咲優 Translation
正解
33桂、同金、22銀、同玉、13角、同玉、
24銀、同金、23角成、同玉、33金まで11手詰
RINTARO 好作。
松澤成俊 7手目の銀捨てが良い手
松崎一郎 飾り気のない構図で好感が持てる。
ぎょうざパン 13角~24銀の手順、とてもきれいです。
竹中健一 24銀~23角成の仕上げはうまいですね。
まつきち 小気味よい22~13~24の3連打。最後は大駒捨てで着地も決まる。
占魚亭 初手と最終手が同一地点着手。可愛らしい初形で綺麗な手順。いいですねぇ。
keima82 ラスト5手が気持ち良い収束。タイトルの意味は分かりませんでした。
★Translationは「翻訳」ではなく「平行移動」の意味でしょう。
空貴人 作品名通り、初形と詰上がり図で、玉と金が平行移動しているが、その過程で一旦ばらける感じが、2原子分子の運動を見ているようで、面白さを感じた。一般に2原子分子(原子Aと原子Bで、A-Bとする。AとBは同種でも良い)の運動は、並進(Translation)、回転(Rotation)、振動(Vibration)の3種の組み合わせで記述される。本作は、初形と詰上がりの玉と金の位置を比較すると単にTranslationであるが、その過程で玉と金の角度と距離も変わっており、RotationとVibrationも感じられる。つまり、この簡素な図面で、動的な変化が感じられる点に興味深く感じました。また、上記を感じさせてくれた作品名が、本作にピッタリと感じた次第です。
★次数を気にせずに長文の評でも掲載できるのがwebの良い所。
第10問 negitarou
正解
11金、同玉、21桂成、同玉、33桂、同歩、
43馬、同桂、32銀成、同玉、41飛成まで11手詰
空貴人 駒が気持ちよく捌けていく感じ
占魚亭 一本道だけど気持ちのいい流れ。
松崎一郎 憩いのひととき、ほっこりする。
RINTARO 全自動詰将棋。個人的には好きです。
keima82 これは瞬殺。今回一番の癒し枠でした。
ぎょうざパン 強引にこじ開けて飛を通す手順は面白いです。
竹中健一 ほぼ一本道だけどテーマ的に仕方ないのかなぁ。
松澤成俊 たしかにオール捨て駒だが初手24桂を打つ人はいない。いわゆる絶連なのは残念
まつきち 43馬以下の5手詰から逆算されたのでしょうか?もう少し導入部分には工夫が欲しいように感じました。
★解説不要の易しい手順。でもごちゃごちゃ面倒で結局面白くない手順よりずっといいですね。
第11問 RINTARO
正解
13歩、同玉、14香、同玉、26桂、同香、
25銀、同香、24金、同玉、35角、同玉、
34飛まで13手詰
ぎょうざパン まさか歩~飛と順番に打っていくとは! 2手目21玉でかなり迷いました。
松崎一郎 2手目、21玉なら一瞬ドキッとしたが、41飛でホッとした。
★2手目21玉は41飛、同銀、12角、32玉、33香以下。
まつきち 14香~24金の収束が浮かんでその筋に持ち込もうと回り道(笑)3手目14銀として、同玉なら26桂、同歩、34飛、24桂合、36角以下の詰み。14銀に12玉で逃れのようですがかなり際どい。
★今のところ完全のようです。
松澤成俊 作者名から期待通りの(飛はとどめだけど)順列7種捨て駒おもしろい
川石隆志 七種持駒。歩打、香打、桂打ときたところで「もしかして、これは」と思ったが、やはり。
空貴人 持ち駒7種、歩から順に捨てていく流れが見事。2手目21玉には、『なんやかんやで詰む』という声が聞こえてきそう。
keima82 自作と発想が似ていたため瞬殺。でも本作の方が駒数が全然少なく奇麗にまとまってますね。参りました。順番まで被らなくてよかったです。
占魚亭 順列7種連打短手数記録(の3作目)ですね。※たけとひで作(詰将棋おもちゃ箱2010年7月・記録展示室No.71)とほぼ同一です。違いは角が取られるか否か。
★講評でも指摘されていましたが、偶然の一致。後から発表した方が解答者の評価が落ちるのは仕方ないですね。本コーナーはアンデパンダンの精神を支持していますので課題に適合していて不完全でなければ採用となります。
竹中健一 最後の飛も捨駒にしたかった!
★筆者はさほど記録作に興味が無いからでしょうが、同感です。どうせなら順列七種捨駒にした方がよかったのではと思いました。
第12問 keima82
正解
33飛成、同桂、35角、同と、44金、同桂、
64銀、同玉、63桂成、同歩、67香、同と、
65歩、同馬、73銀不成まで15手詰
★狙いに気づけば、解くのはあっという間だったと思います。気づかないと63桂成、同歩、75角と左から攻めたくなりますから苦心したことと思います。作意を進めれば手順の意味は明解で変化もほとんどないので理解するのはたやすいでしょう。
松崎一郎 喝采!!67香。
松澤成俊 11手目の香捨てがキーポイント
ぎょうざパン 逆王手をさせない為の67香捨てが上手いですね。
RINTARO 玉方68とは必要?
★同ととしないと課題に……。
寺村旺恭 8一金は何のためにあるのでしょうか?
★おそらく63桂成、同歩、(75角|64銀)という余詰筋に対処した駒だと思われます。
竹中健一 順列捨駒ですね。達成するだけでも大変なものだと思います。
占魚亭 逆順列7種着手。双玉利用の手も入り、上手く出来ていますね。
空貴人 複雑な初形から、かなり悩みました。攻略したぞという解後感。
まつきち 逆王手させないように手順前後に注意。しかしここまで大模様にしないと実現できない筋なのか?
総評
占魚亭 好作や面白い作品、力作が多かったです。今回の私的ベスト3は7・9・12。
ぎょうざパン 今回、楽しく解かせていただきました。好みとしては9・5・1番の順ですね。
negitarou 今回はあまり解けませんでした(汗)、解けた中では【第6問】が形が良くて好きな作品です。
空貴人 今回も、どうもありがとうございました。詰将棋の面白さを、また一つ実感することができました。
まつきち 今回は課題が大ヒント(笑)。手数も出題数も含め、解答者に大変親切な企画でした。好きな作品は6、7、9番。
RINTARO 短手数で課題が大ヒントということもあり、掲載日に全問解いたのですが、解答を出し忘れ、最終日に再度解きなおす羽目になりました。
keima82 1年ぶりくらいに参加してみました。本来ならものすごく難しいのでしょうが、課題条件のおかげで楽に解けたものが多く、助かりました。
松崎一郎 今回の課題33「オール捨て駒」は、蒸し暑い夜にぴったりで気分爽快、十分楽しめました。個人的には、特に第7番(飛車のクルクル回りが面白い)、第12番(半ば諦めていたが漸く67香を発見して小躍り)が強く印象に残っています。
解答成績
Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | Q5 | Q6 | Q7 | Q8 | |
keima82 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
松澤成俊 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
川石隆志 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
占魚亭 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ぎょうざパン | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
松崎一郎 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
寺村旺恭 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
山城正樹 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
竹中健一 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
空貴人 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
negitarou | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
RINTARO | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
まつきち | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Q9 | Q10 | Q11 | Q12 | 持点 | 獲得 | 累計 | |
keima82 | ○ | ○ | ○ | ○ | 0 | 1 | 1 |
松澤成俊 | ○ | ○ | ○ | ○ | 1 | 1 | 2 |
川石隆志 | ○ | ○ | ○ | ○ | 0 | 1 | 1 |
占魚亭 | ○ | ○ | ○ | ○ | 1 | 1 | 2 |
ぎょうざパン | ○ | ○ | ○ | ○ | 1 | 1 | 2 |
松崎一郎 | ○ | ○ | ○ | ○ | 1 | 1 | 2 |
寺村旺恭 | ○ | ○ | ○ | ○ | 0 | 1 | 1 |
山城正樹 | ○ | ○ | ○ | ○ | 1 | 1 | 2 |
竹中健一 | ○ | ○ | ○ | ○ | 1 | 1 | 2 |
空貴人 | ○ | ○ | ○ | ○ | 3 | 1 | 4 |
negitarou | 1 | 1 | 2 | ||||
RINTARO | ○ | ○ | ○ | ○ | 1 | 1 | 2 |
まつきち | ○ | ○ | ○ | ○ | 1 | 1 | 2 |
※得点が間違えていたらご連絡ください。
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12番について、11手目の▲67香に対しては、△同と以外に、△66合と言う手が成立し(香で取ると不詰み)、以下、▲65歩△同馬(合い駒が金か飛の場合、合い駒で取る手も成立)▲73銀まで変同。解答的にはこの順を書いても正解になるでしょう。
そして、初型で△68とが居ない場合はこの順が唯一の正解となり、△68とがいるせいで変同が生じているわけですが、これはご察しの通り、課題の全手捨て駒、並びに、主眼である順列捨て駒を成立させるためです。
わざわざ配置を増やすことで正解が増えてしまうので不要駒という意見もあるでしょうね。募集時の「※ただし同☖とならない変同があるのは問題にしません。あくまで作意の応手が同☖であればOKです。」という優しいルールがなければ掲載不適当な作品だったかも。「そもそも作意というのは作者の意図ではなく、客観的に決められるべきだ」という方もいらっしゃるでしょうけど…。
話は変わりますが、△81金は、(△72桂も)7手目に先に桂馬を捨てる順を防いだものです。
7手目ではなく5手目ですか?
いえ、意図して消した余詰は7手目です。△81金がいないと7手目▲63桂成△同歩▲64銀で、①△同玉は作意手順に合流して詰み(手順前後)。②△62玉は▲63銀左成以下詰み。△81金と△72桂は②の順を不詰みにするためのものです。もしかしたらそれ以外の余詰筋も消えてるかもしれませんが…。
第8問の変長指摘、失礼しました。
(金を使っていましたね)
指摘する際は実際に並べての検討が必要と反省しています。