先日、佐藤さんから「久しぶりに新作が出来た」と1作みせてもらった。
その作品は、もちろん紹介できないが、その作品を解いて思い出したのが北原義治作。
で、T-Baseで検索してみた。
SA=北原義治
だけでは1000局もでてくるので、TE=21-27と掛け合わせて絞った。
が、みつからない。
そこで
33角同角生32玉21角
で手順検索した。
そこで見つかったのが下図。
北原義治作 詰パラ1969-1
61角成、44歩、同香、32玉、43馬、22玉、33馬、21玉、
22馬、同玉、43香不成、33角、同角不成、32玉、21角、同玉、
22歩、32玉、42香成まで19手詰
あれ?
記憶より手数が短い。
これじゃ、最初の検索で引っかからないのも当然だ。
で、次に疑問に思ったのは…
なんで55角を55馬にしないんだろう?
- 余詰がある
- 角打ちの非限定を嫌った
わからない。
バックナンバーを探って、解説を(なんと担当は肉うどんさん!)読んでみたが、その点については触れられていなかった。
そこで、ここに書いて皆さんの意見を聞こうと思った。
が、書いていてふと思い出した。
この作品、「独楽のたに」に収められている。
確認して疑問は氷解した。
「独楽のたに」#56の図は、55馬だったからだ。
やっぱり、T-Baseには単行本も収録してもらえないかなぁ!
作者の改良した、ある意味、最終図がデータベースにはないというのは悲しい。
北原さんは例の収束といい、同じパターンを使いすぎるのがウームという感じです。
一つ一つの作品は手順として悪くないのですが、同じ展開を何度も見せられると、
高い評価にはつながらないと思うんですよね。
おっしゃるとおりですね。
結果発表では2位でした。
本作、1969年の段階では既に「何度も通った道」になっていたと思います。
若島正–出涸らしの番茶を飲むが如し
なんて評も貰うくらいですから。
でも、このように易しくて、それでいて好手満載の作品は、需要あると思います。
本作など、紛れはないのに、歩を中合で入手、43馬の邪魔駒消去、香生、角の捨合、角生と豊富な内容。教科書に載せたい仕上がりだと思います。