詰将棋入門(85) 銀鋸

伊藤看寿 『将棋図巧』第57番 1755.3

今度は玉方ではなく、攻方の銀の軌跡をテーマにした作品。


まずは19飛を働かせる必要がある。

69金、同玉、58角、同玉、

次は15龍の活用だろうか。(実際には18金が取れたら収束)

59馬、47玉、48歩、同と、同馬、同玉、

これで28銀の配置が邪魔駒だとはっきりした。
28銀がいなければ、18龍から49金で簡単な詰み。

ここから本局のメイン、銀鋸が始まる。

39銀、49玉、38銀、48玉、
49銀、59玉、48銀、58玉、
59銀、69玉、58銀、68玉、
69銀、79玉、68銀、78玉、
79銀、89玉、78銀、88玉、
89銀、99玉、88銀、同玉、

端まで銀が追っていき、とうとう取らせることに成功する。
ここからは収束である。

18龍、78歩成、

58や78に間駒を打てば、89金の1手詰。
逃げ道を開ける78歩成の移動合が絶対だ。

89金、77玉、78龍、86玉、75銀、85玉、

77玉の局面では76銀も邪魔駒と化している。
この銀も4手かけて原型消去するのがささやかなリピート。
もしくは手順の統一感を醸し出すというべきか。

86銀、同玉、75龍、87玉、88歩、同成香、

逃路を防ぐだけの駒に見えた83銀は質駒の役割も持っていたようだ。

同金、同玉、89香、99玉、83香成、89銀、

そして主役だった銀だけでなく、支え駒だった19飛も捌いてしまうのが看寿流。

同飛、同玉、98銀、88玉、89歩、99玉、

88銀、98玉、99歩、89玉、79龍 まで65手詰

この銀鋸趣向はあまり発展性はないように思える。
それでも門脇芳雄『詰むや詰まざるや』には銀鋸作品が参考図としていくつか紹介されている。
それらの作品は雑談で。

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