詰将棋つくってみた(30) 課題6:講評 by 岡本眞一郎

Judge:岡本眞一郎

優秀作

【第6問】松田圭市(3)

正解 14角、同玉、33角不成、54角、同龍、同香、23角、同玉、34と、14玉、24角成 まで11手詰

最後まで持ち駒に歩が無い不成で、3手目33角成は54歩合で打ち歩詰めになる、不成の応用問題、同様の不成は自作にもあるが(競馬式第6番)、序に23の玉を15に誘う角捨てと、収束に15の玉を23に誘う角捨ての対比が面白い。

岡本眞一郎『競馬式』第6番 近代将棋1983.6

23銀、同角、33角不成、34桂、26桂、同歩、15角成、同玉、45龍、24玉、25龍 まで11手詰

佳作

【第11問】武田裕貴

正解 23角成、15玉、14馬、同玉、23角不成、15玉、16歩、24玉、34角成、14玉、15歩、同玉、16龍 まで13手詰

2手目打ち歩詰めになるので、初手23角成に意外性がある、15桂が邪魔駒とは気付きにくい。

【第19問】あとれい


正解 44飛成、同香、15銀、同玉、42角成、24飛、16金、14玉、24馬、同玉、23飛、14玉、15金、同玉、13飛不成、14銀、16歩、24玉、23と、同銀、15飛成、33玉、44馬、32玉、33香、22玉、11龍、同玉、32香成、12玉、22馬 まで31手詰

飛車捨て、飛車合、飛車不成、それに収束にも飛車捨てが入りそつの無い手順だが、飛車の不成はよくある手順。佳作

アイデア賞

【第3問】シナトラ

本作はツインです。上の図の解答と34の銀を金に替えた図の解答を両方お答えください。

正解 
a) 24角不成、43玉、45飛、同銀、44歩、34玉、35歩 まで7手詰
b) 23飛不成、42玉、31角成、同飛、43歩、32玉、22金 まで7手詰

金と銀の違いで、飛車と角の別の不成を演出するのは思いついても実現するのは簡単では無い。

敢闘賞

【第15問】negitarou(6)

正解 33角不成、同銀、52桂成、31玉、32歩、同玉、33桂成、同桂、41銀、31玉、42成桂、同玉、52飛成、31玉、32龍 まで15手詰

2手目同桂とすると飛車の不成が出現する、また、中段のの攻駒が捌けるところもいいが、最終手22歩成の余詰は消したい。
【参考図】
角と飛車の不成を入れようとした意欲に敬意を表して、敢闘賞。

努力賞

【第20問】すしぼーい(5)

正解 33飛不成、24玉、23飛不成、35玉、36歩、34玉、46桂、同香、35歩、同玉、44銀、同玉、43角成、45玉、25飛成、35飛、57桂、56玉、65馬、同飛、同龍、47玉、48飛、36玉、81馬、26玉、36馬、同玉、37香、26玉、35龍、17玉、18歩、同金、同飛、同玉、19歩、同玉、29金打 まで39手詰

今回の最長手数で、飛車の不成2回に飛車合が入り苦労した跡がうかがえる。努力賞。
参考図のようにあっさりまとめる方法もあるかもしれない。

【参考図20】

コメント

【第1問】松田圭市(1)

正解 53飛不成、41玉、42歩、同玉、43飛成 まで5手詰

飛車の基本的な不成、不成の入門用に最適

【第2問】すしぼーい(1)

正解 23飛不成、11玉、12歩、同玉、13飛成、同玉、23角成 まで7手詰

前作と同様の飛車の不成だが、飛車捨てが入ると詰将棋らしくなってくる。

【第4問】駒井めい

正解 23桂、同歩、22銀、同玉、23飛不成、11玉、12歩、同玉、13銀成、11玉、22成銀 まで11手詰

2手目1二玉と逃げる変化がいい。

【第5問】松田圭市(2)

正解 12飛成、31玉、11龍、21歩、同龍、同玉、11飛不成、32玉、33歩、22玉、12香成 まで11手詰

打ち歩を合駒で入手するので難易度が増している。4手目桂合は変同と思ったら飛車成で早い。

【第7問】すしぼーい(2)

正解 52銀打、32玉、42銀成、同玉、22飛不成、32銀、43歩、31玉、21角成、同銀、42飛成 まで11手詰

銀の限定合を入れたところは評価したい。

【第8問】negitarou(1)

正解 32歩、同玉、33飛不成、21玉、22歩、同玉、23歩、21玉、11歩成、同玉、31飛成、21歩、22歩成 まで13手詰

不成の意味付けを変化にしたところは工夫の跡が見られるが、歩だけの持ち駒では地味な作品に仕上がってしまった。

【第9問】negitarou(2)

正解 23香、31玉、41角成、同玉、43飛不成、42角、53桂不成、31玉、32歩、同玉、33銀成、同角、41飛成 まで13手詰

角と銀の捨て駒をいれたところは詰将棋らしくなったが、42の合駒は限定したい。

【第10問】すしぼーい(3)

正解 43角成、24玉、33角不成、14玉、15歩、23玉、24歩、12玉、21馬、同玉、22角成、同玉、23飛成 まで13手詰

収束の角2枚の捨て駒は評価できるが、中段の駒が残ってしまうのが惜しい(参考図10-1)。少し工夫すると(参考図10-2)なる。

【参考図10-1】

【参考図10-2】

【第12問】negitarou(3)

正解 23飛、14玉、26飛不成、32と、15歩、同玉、16と、14玉、25と、23玉、34と、14玉、24と、15玉、25と まで15手詰

飛車の限定打から不成はいいが、収束がすこし長くなってしまった。一間左に寄せると案もある(参考図12)。しかし、これは記憶のある手順(競馬式48番)

【参考図12】

岡本眞一郎『競馬式』第48番 将棋世界1979.7

62飛不成、54玉、52飛不成、53歩、同飛不成、44玉、56飛不成、71飛、45歩、同玉、46と、44玉、35と まで13手詰

【第13問】negitarou(4)

正解 35と、同歩、37桂、36玉、28桂、47玉、57と、37玉、38香、26玉、35角不成、15玉、16歩、25玉、24と まで15手詰

角不成からの15手まで逆算したのは評価したいが、どこかで捨駒を入れたい(参考図13-1)。もうひと工夫すると(参考図13-2)になる。

【参考図13-1】

【参考図13-2】

【第14問】negitarou(5)

正解 46飛不成、38玉、39金、27玉、28金、16玉、25歩、同玉、26飛、14玉、15歩、同玉、41桂成、42と、16香 まで15手詰

あとれいさんから余詰の指摘がありました。
▲46飛成△38玉▲39金△27玉▲28銀△18玉▲19銀△同玉▲37角△28歩▲同角△18玉▲19歩△27玉▲37龍△16玉▲17龍まで

金を取っての不成は珍しいが、そのための駒もう少し整理したい。一度不成とした飛車を26に移動させるには(参考図14-1)のような案もある、さらに工夫すると(参考図14-2)になる。

【参考図14-1】

【参考図14-2】

【第16問】negitarou(7)

正解 42飛不成、34玉、44飛成、25玉、24龍、16玉、17歩、同玉、28銀、18玉、27龍、29玉、37銀、39玉、28龍、49玉、48龍 まで17手詰

飛車の連続不成が可能な素材なので玉を左辺に追って連続不成を作意にしたい(参考図16-1)、もうひとひねり工夫すると(参考図16-2)になる。

【参考図16-1】

【参考図16-2】

【第17問】すしぼーい(4)


正解 33飛成、41玉、42龍、同玉、33角不成、32玉、23桂右成、41玉、42角成、同玉、33歩成、41玉、32成桂、同歩、42歩、31玉、23桂不成 まで17手詰

初手飛車の不成の紛れがあり、手順も飛車、角を捨てて悪くは無いが、11金65飛等の配置には工夫の余地がある。(参考図17)

【参考図17】

【第18問】negitarou(8)


正解 41と、21玉、42と、71角、22香、12玉、23歩成、同玉、33飛不成、24玉、25歩、同玉、35飛成、16玉、36龍、26歩、27銀、17玉、18歩、28玉、38龍 まで21手詰

収束合駒制限のためのだけの3桂の配置はもったいない、歩を2枚消費する収束に苦労したか?収束のまとめ方はいろいろあるが一例として(参考図18)

【参考図18】

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