つみき書店でやりたいこと

いよいよ来週は全国大会。
本日、新幹線の切符も購入。あとは「Limit7」を宿に発送することと、大会で配るフライヤーを作ること。
このフライヤーの構想を練っているのだが、なかなか纏まらない。
そこで、その下書きとして、思いつくままにここに書いてみる。

以前から言っていたことは

大衆路線の詰棋書出版を目指す

ということ。
角ブックスの高級路線。(それが角さんの狙いだとは言っていませんので念の為)
PARADISE BOOKS の学術路線。
これらと競合しないのが大衆路線だ。

角ブックスのラインナップに載れば、それは一流作家の証だ。
自分にはとても無理だろうと尻込みしてしまう作家も多いのではないか。
編集も美しい職人の仕上げ。作品の変化にまで角さんの目は行き届いている。

その対極の編集方針の見本が「Limit 7」だ。
組版にInDesignも使っていない。(持っていないから)
作品の配列順を指示するソースファイルと各図面の作意も入力されたkifファイル。およびそれぞれの解説のテキストファイルから自動で組版する仕組みだ。
ソフトはLaTeXで印刷所にはpdfで入稿した。

もちろん自動組版だけでは、隙間だらけの散漫なページが続出し、結果長大なページ数になってしまうので単価が高くなる。
したがって最後はコツコツと手作業で1mm単位で隙間を調節した。(本当は上下の余白をもっととりたかったのだが予算の関係で断念。)
それでも、編集の手間は圧倒的にかからない。
出来上がりは「ただ並べただけ」という印象を持たれてしまうのは仕方ない。
この方法なら安く作れますよという見本が「Limit7」なのだ。(2000円は高いって? 販売価格ではなく編集コストの話です。)

ここ数年で、数作の「遺作集」が編まれた。
それはそれでうれしいけれど、作者の声がもっと読める「作品集」はもっとうれしいのだ。

つみき書店は、そのような詰将棋作品集の編集・出版アシスタントとして役立っていきたい。

  • つみき書店が企画する詰棋書の出版
  • つみき書店が編集・出版のお手伝い
  • つみき書店が組版だけのお手伝い
  • つみき書店が合同作品集のマッチングのお手伝い

いろいろな場合が考えられるが、柔軟に対応したい。

次に考えていたのは

石沢さんのような仕事がしたい

ということだ。

詰将棋の世界に入った頃、石沢さんの青焼き本には本当にお世話になった。
現代でこの仕事をするには…
手っ取り早いのは古い詰将棋の本を自炊してpdfを売ったり、無料で配布したりというのが考えられるが、さすがに作品だけでなく解説の文章や編集著作権までひっくるめてパクるというのはアウトだろう。

そこで考えたのは

  • 詰棋書の古本屋
  • 詰棋書の貸本屋

古本屋は売れるものがあまりないので開店休業状態になるのは目に見えているが、貸本屋は実現可能性がありそうだ。

調べたら古本屋は警察の生活安全課に届ければ開店できるようだが、貸本屋はまだわからない。

まぁ、来年の3月に今の仕事を定年退職したらこういったことをして遊ぼうと考えているわけです。

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