このレビュアーは誰!?

AMAZONの本には読者が任意でレビューを書ける。
私もこのレビューを参考にして、その本を購入するべきかやめるべきか判断することが多い。

駒場和男「ゆめまぼろし百番」には次のようなレビューが書かれている。

カスタマーレビュー
run_no_where
5つ星のうち5.0 出版後に発見された不完全作
2020年2月9日に日本でレビュー済み
形式: 単行本Amazonで購入
本書の出版後に発見された不完全作は以下の通りです。

21番「六冠馬」
68番「世界大戦」309手詰 (*初発表時原題「ギヤーチェンジ」)
72番「けものみち」39手詰
77番「春雷」21手詰
87番「かぐや姫」97手詰
91番「楊貴妃」31手詰
99番「ゼロの焦点」133手詰

この他、98番「御殿山囃子」(*初発表時原題「御殿山音頭」) は、127手目9四銀成のところ、8五歩でも以下本手順に準じて詰みますが、これはいわゆる中岐れとは言えず、余詰に近いという指摘もあります。

本書が出版された2006年には、すでにPCソフトによる完全検討は一般的でしたし、駒場氏自身ソフトウェアで検討されていたはずなので、1990年代以前に出版された作品集に比べれば不完全作の比率は低いとは思いますが、それでも長篇大作が多い作家の場合、完全率100%といかないのは致し方ないところです。

不完全作の存在にも拘わらず、星5つの評価をつけたのは、これらを除いても作品集としての価値が非常に高く、詰棋史に残る名著と判断した結果です。

駒場和男「ゆめまぼろし百番」

run_no_whereがこのレビューを書いた方のお名前だ。
一読、ただものではないことがわかる。

この方の他のレビューを探すと門脇芳雄「詰むや詰まざるや」にも書いていてくれた。

カスタマーレビュー
run_no_where
5つ星のうち5.0 時代を200年以上先取りした高峰
2020年2月10日に日本でレビュー済み
形式: 単行本
「無双」には19作、「図巧」には13作の不完全作がある。
…というと、残念な完成度に聞こえるかもしれないが、何しろコンピュータソフトによる検討・検証などできなかった時代のこと。
中長篇の難解作が多い作品集でこの完全率は、当時としてはむしろ驚異的な数字である。
現代でも難解派作家、長篇作家に不完全作が多いのは宿命であり、黒川一郎氏の「将棋浪曼集」(1973年) は収録作品の約半数が不完全。
七條兼三 (墨江酔人) 氏の「将棋墨酔」(1991年) にも相当数の不完全作がある。

特筆すべきは、現代詰将棋の名作群を見慣れた詰棋ファンの厳しい眼で鑑賞しても、やはり「無双」・「図巧」には非凡な作品が少なくないことである。江戸時代後期の将棋家元にとっては、超えることのできない高峰であり呪縛であったというぐらいであるから、少なくとも200年は時代を先取りしていたと言えよう。
※ 「無双」は1734 (享保19) 年、「図巧」は1755 (宝暦5) 年の上梓。

「一部の天才にしか理解できない」とのレビューがあるが、
・盤面に並べずに読み切る
・解答解説を読まずに読み切る
ことに固執せず、解答解説を読んで盤に並べれば、アマ初段程度の棋力でも作品の本質 (変化、紛れ、狙い、構想等々) を理解することは十分に可能。
門脇芳雄「詰むや詰まざるや」

ここでも作品の不完全作について言及している。
昔は、このような場所に詰将棋の専門的な文章を書く人といったら、「金子清志さんでしょ」といえば、まず正解だった。
最近は私の知らない若手も多く、特に「スマホ詰パラ」主軸の人はほとんどわからない。かつ、ネットに詳しいからあまり自信はない。
でも、若島正の新刊はレビューしていないでとりあげているのが駒場和男と宗看・看寿であるからして、ここは「金子清志さんでしょ」に1票投じておきます。

「Limit 7」にもどなたか好意的なレビュー書いてくれないものかなぁ。

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