詰将棋つくってみた(164) 課題34:結果発表(その1)

13名の方から解答をいただきました。ありがとうございます!

第1問 久保紀貴

正解
24馬まで1手詰

★解くのは1手詰で簡単。作者の狙いは「なぜこれでスイッチバックなのか」ということでした。

竹中健一 理解が難しいスイッチバック…
ペケ シンプルな図でレトロが成立している
RINTARO 13角成33玉しかありえないのか。
松崎一郎 端から何だい(難題)?、時を戻して!
松澤成俊 どこからスイッチバックしたのだろう🤣
negitarou 第1問は、コメントが難しい(思いつかなかった)のでコメントなしです。
まつきち 13角成、33玉、24馬というスイッチバックなのか?その形がわからない(汗)
占魚亭 どういう理屈なのか理解する方に時間がかかりました。久保さん、今後はこういう作風で行くの?(笑)
keima82 逆算すると「▲13角成△33玉」しかありえないから、角のスイッチバックになってるという事でしょうか…? うーん…
空貴人 33玉の開き王手で問題の図面に至ったが、その1手前は24馬が13に動いて王手した状態に限定されている。ゆえに馬のスイッチバックが実現している。香2枚の配置によって、22香打による王手が否定されるところも非常に奥ゆかしい。
ぎょうざパン 感想戦では「13角成に逃げたのが敗着」

★初形で26玉に22香が王手を掛けています。12馬が11馬と王手を掛けたのに22香合をしたのでしょうか?いやそれだったら21香の王手を放置して11馬としたことになりますのでありえません。
★考えていくと24角/23玉だった形から13角成、33玉と進んだ局面である可能性しか残っていないと分かります。
★詰将棋はそもそも不可能局面でも許容していますから、レトロ解析はどうなのかとも思います。でも、スイッチバックの課題だったら最低3手は必要。その常識にチャレンジする精神は大好きです。

第2問 RINTARO

正解
13馬、33玉、42龍、34玉、35馬、同玉、
45龍まで7手詰

★初手42龍には21玉でしぶとく耐えています。

ぎょうざパン 35馬が気持ち良い手。
竹中健一 7手で2枚はうまいね。
松澤成俊 これぞスイッチバック?
ペケ 最短で攻方2枚スイッチバック
松崎一郎 竜馬のダブルスイッチバック。
まつきち 龍馬のスイッチバックお見事。
negitarou 七手でスイッチバック2回は凄いですね。
空貴人 馬と龍のスイッチバックのテンポがいいです
占魚亭 2種スイッチバック。攻方35馬が玉になった詰上りも良く、綺麗にできていますね。
keima82 龍と馬を両方スイッチバック。いずれも生飛車、角の配置でも非限定なく成立しているとは思いますが、駒種が変わるのを嫌いましたかね?

★springsさんが講評で指摘していたように、例題で紹介した山田康平作との類似が気になりました。でも解答者からの指摘は皆無でした。

第3問 みつかづ

正解
27銀、29玉、38銀、18玉、29金、同歩成、
27銀、28玉、38金まで9手詰

★解説の必要はない作品。千日手になる直前まで銀を動かしてから29金という解答も(迂回手順ですが)正解になります。

松崎一郎 流れるままに軽やかに。
RINTARO 簡素な表現は好きです。
占魚亭 易しい入玉図。ほっこりする。
まつきち かわいい銀のスイッチバック。
松澤成俊 銀だとあまりスイッチバック感がしない
negitarou (作意手順では)3×3マスの中に収まる攻防。
ペケ 3×3で銀の1.5往復、上手いと思いました
空貴人 右下3×3のコンパクトな世界での物語が面白い
竹中健一 これもスイッチバックになるのか…考えつかなかった。
keima82 攻方銀と相手玉のスイッチバック。ほぼ紛れがないので易しかったです。

第4問 keima82

正解
42角、16玉、33王、52飛、17歩、15玉、
34王、42飛、25飛まで9手詰

★初手25飛・33角・24角などは16玉で打歩詰。開き王手をしても52飛と抜かれて効果はありません。
★そこで42角と打って33玉と角筋を塞ぐのが打歩詰打開の好手順です。2手目33歩合は同角成、16玉、24王、52飛、34馬まで。

松澤成俊 うまい打ち歩詰回避
松崎一郎 そういうことでしたか、王のSB。
寺村旺恭 4二角から3三玉が見えなかった。
竹中健一 面白い動き。まさか王がスイッチバックとは。
ぎょうざパン 玉のスイッチバックですね。角2枚の取らせ方が感触良いです。
ペケ ブルータス手筋から攻め方玉のスイッチバック。角2枚とも消えて完璧
RINTARO 攻方王のスイッチバック。素晴らしいです。33中合で作るのも一局か。
占魚亭 角-王バッテリーの開き王手と王のスイッチバックを絡ませた上手い構成。
まつきち 玉は珍しい? 2手目33歩合に一瞬ドッキリ。51飛の動きがユーモラス。
negitarou 難しかったです。七手目の王様の移動場所が、3四の地点に限定されているのが良かったです。
空貴人 初手の角の限定打と、3手目のそっぽの開き王手で、打ち歩詰め打開。詰上がりが予想できる一方で、なかなか謎解きが楽しめました。

第5問 RINTARO

正解
23香成、14玉、24成香、15玉、25成香、16玉、
26成香、17玉、27成香、18玉、28成香まで11手詰

★本作も解説不要。こういう作品を発表できるのがつみき書店のいいところ?

竹中健一 アハハ!
占魚亭 成って帰還。
松崎一郎 紛れもないSBの基本。
negitarou 成香が五手かけて元の位置へ。
まつきち 確かにスイッチバックですが…。
ペケ 最少枚数で元の位置へ。アイデア◎
松澤成俊 こういうのもスイッチバックなんだ(笑)
ぎょうざパン 確かにスイッチバックですね。「コロンブスの卵」の発見。
空貴人 盤面3枚で持駒なしの条件で、11手詰というところに価値がありそうな気がする。
keima82 これがスイッチバック…!?駒種変わってもOKだし、途中下車もOKだから、一応条件は満たしてることになるわけですか…。
RINTARO あまりにも原理図すぎましたので、最遠移動の参考図(17手)を添付いたします。 久保さんの作品と被っていましたね。

★初手41香成以下……おわかりですね。

第6問 RINTARO

正解
23桂、22玉、31角、21玉、11桂成、31玉、
21成桂、32玉、22成桂、33玉、23成桂まで11手詰

★22歩が邪魔駒でいなければ33角で詰んでいます。4手目33玉と逃げると以下42角成、22玉、11桂成、同玉、33馬までとなり、22歩の邪魔駒消去になっています。
★21角が邪魔駒でいなければ11歩成以下詰んでいます。作意はこちらの邪魔駒を消去したナラティブになっているわけです。

松崎一郎 気持ち良い桂捌き。
松澤成俊 スイッチバック感は薄い
negitarou 成桂が三手かけて元の位置へ。
ぎょうざパン 両王手で飛を取らせないように。
占魚亭 邪魔駒を玉に取らせて成って帰還。
竹中健一 33玉の変化があっさり詰むのが意外でした。
まつきち 5番の系譜だが初形からそれとは見せない(笑)
空貴人 桂が元の場所に戻るスイッチバックは面白い趣向と思います。
寺村旺恭 7手目を2一成桂ではなく2一飛成と回答するところで危なかった。
ペケ 打った桂馬がひっくり返って元の位置へ。ふと思いましたが、桂馬の軌道の認識は2つ(3つ?)の派閥に分かれそうですね。
keima82 この問題を解いてみて、作者様が5番の問題をあえて出題した意図がやっとわかりました。という事は、残り1題は歩のスイッチバックでしょう。本問は4手目△33玉の変化が難しかったです。

第7問 松田圭市

正解
27銀、17玉、18銀引、16玉、17歩、15玉、
24馬、26玉、27銀、17玉、35馬まで11手詰

松澤成俊 桂の消去
松崎一郎 銀馬のSB。
ペケ 銀の往復と馬のスイッチバック
ぎょうざパン 17の桂を消す手順が面白いですね
竹中健一 邪魔駒消去も入ってうまいですね。
negitarou 1七の桂馬は邪魔駒?、窮屈な1筋での攻防。
空貴人 桂と歩の打ちかえから、きれいな流れと感じました。
占魚亭 2種スイッチバック(銀は1.5往復)の易しい手筋もの。
まつきち 銀と馬。17桂と26香が邪魔でした。ちょっと詰めにくい味。
RINTARO 銀&馬のダブルスイッチバックを簡素に表現。素晴らしいです。
keima82 動かせば解ける易しい問題。馬、銀、玉がスイッチバックですね。

★18銀は持駒にした方が「馬・銀のスイッチバック」という主張が伝わりやすいと思いましたが、どうでしょうか。

第8問 negitarou

正解
34角不成、45飛、68桂、55玉、56歩、44玉、
43角上成、35玉、25馬、44玉、43角成まで11手詰

★初手34角成は56歩が打歩詰。初手23角成は45飛、68桂。55玉、56歩、44玉、34馬、53玉、52角成、54玉、43馬右、同飛で不詰。

松澤成俊 初手は面白い
松崎一郎 二枚角は強力。
竹中健一 どれがスイッチバック?
占魚亭 序奏はいい感じだったが……。
ぎょうざパン 初手の不成がうっかりしそうな手。
まつきち 初手23角でもう一局作れそう(?)
ペケ 生→成のスイッチバックは面白いので繋ぎと収束を決めたい。
寺村旺恭 昔に谷川先生が大山先生に角不成で勝ったのをたまたま思い出して、角不成がすぐ見えて嬉しかった。
keima82 何故か▲23角成から読んでしまい苦戦しました。角と相手玉のスイッチバック。スイッチバックが主題というわけではないですが、打歩回避の不成や飛車の移動合等あって好作だと思います。
RINTARO 結構考えました。素晴らしいです。43角成迄の7手詰でまとめるのも一興か。
★課題を無視すれば、26歩を36歩で実現しますが……。

第9問 みつかづ

正解
25角、同玉、24金打、16玉、25角、15玉、
16歩、同と、14金、25玉、24金右、15玉、
45飛まで13手詰

★初手はこの一手です。2手目15玉は33角と打って馬を作れるので早く詰みます。24金打~25角と重く打ち、16歩、同とと16を塞げば、先程打った25角が邪魔駒と化しています。24金の往復で原型消去して、遠くから飛車が覗いて詰み。

松崎一郎 尻金に追われる。
松澤成俊 16を封じるまで
ぎょうざパン 意外な詰上がりでした。
ペケ 邪魔駒消去のスイッチバック
RINTARO 金のスイッチバックで邪魔駒消去。
占魚亭 易しいパズル風の軽作。手の流れも良い。
竹中健一 スイッチバックというより作品として面白い詰め上がり
空貴人 同じマスへの2度の角打ちと、金の往復が印象的でした
negitarou 2五に角を繰り返し放り込む。七手目(1六歩)が良い手だと思います。
まつきち 飛で詰上る局面が浮かんで解決。3番の銀とセットの金のスイッチバック。
keima82 10手目の図で「詰むわけない」と打ち切ってしまいそうになりました。本作もスイッチバックが主題というわけではないですが、詰上がり図の不利感が良いですね。

第10問 武田裕貴

正解
73飛成、65玉、83馬、74桂、同龍、56玉、
77龍、55玉、74龍、88歩成、67桂、56玉、
54龍まで13手詰

★初手63馬は55玉なら57飛以下詰みますが、65玉と逃げると次の手段に窮します。73飛成から83馬と自然に寄せます。54玉は43龍以下追い回して詰み。しかし74に捨合をする応手が残っています。
★74歩合は同馬と取り、76玉に77歩があります。頭に利く駒は総てこの筋でOKなので桂合と決定。誤解者は1名でした。
★桂合は同龍と取らざるを得ず56玉と入玉されそうな形です。ここで55桂がなければ54龍の1手詰。77龍、55玉、74龍で55桂を消去します。88角が抜かれますが、持駒に桂があるので角を桂に打替えた結果になり予定通り54龍までの詰みとなります。

松崎一郎 竜が大活躍。
松澤成俊 飛車が大車輪の活躍
ぎょうざパン 両王手が有りそうで無かった
RINTARO 作品としての質が高いですね。
竹中健一 77龍~74龍は面白い手順ですね。
占魚亭 見事な龍捌き。74同龍以降の流れが上手い。
まつきち 飛のスイッチバックから両王手のフィニッシュが気持ちいい。
negitarou 龍が、角(馬)の利きを遮ってなかなかややこしい。最後は両王手で綺麗に詰み!
keima82 同一竜(飛)が、37と74の2地点でスイッチバック。限定中合からの、限定移動2連続。かなり高度な作品だと思います。
ペケ 課題から考えると77→73→74→77の軌道と、74→77→74で2回スイッチバックという認識で良いのですかね。77地点に戻すのに加えて、捨合でズレた位置を再び起点にするのは難易度が高いと思いました。

※今夜はここまで!

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