詰将棋創作チョー入門(54) 第1回五手詰展:結果発表(1)

第1回五手詰展の結果発表です。
まだ解いていない方はこちらからどうぞ!

印刷用pdfつくりました⇒五手詰展1.pdf

第1問 風みどり

正解 24飛、32玉、31角成、33玉、42馬まで5手詰

◇捨駒無し使用駒5枚の5手詰です。初手の限定打に総てを賭けています。こういうのは好きなのですが、怖いのは同一図。今のところ指摘はないのですが……。★★★★★
 松崎一郎 飛車が鎮座。
 springs 盤面4枚は驚異的。
 竹中健一 初手が意外でした。
 占魚亭 飛の打ち場所が全て。
 RINTARO 初手限定、いいですね。
 まつきち 美しい詰上りにつながる限定打に好感。
 ぎょうざパン 23ではなく24の限定打が良いです。
 negitarou 難しかったです。5四の角の守備が強力!
 空貴人 シンプルな図面ながら、初手の発見に苦労しました
 keima82 22がダメ、23もダメ…という具合にやって正解にたどり着きました。

第2問 ミーナ

正解 48銀、同馬、59飛、同馬、38馬まで5手詰

◇初手から49飛では48玉で逃れ。そこで48銀から入るのですが29銀を取られてしまうのではないかという不安感が上手く演出されていて打ちにくい手になっています。★★★★★★
 占魚亭 59飛の前に下拵え。
 竹中健一 初手がうまいですね。
 松崎一郎 馬の守備力を削いでゆく。
 RINTARO めちゃくちゃ考えました。
 寺村旺恭 4八銀から5九飛の二段捨てが良い。
 negitarou 初手は馬の利きを遮る(ずらす)ための一手。
 ぎょうざパン 59の馬効きを止める48銀が上手いですね。
 springs 初手の不利感。まず38飛を読んで相当苦しみました。
 keima82 一手で59飛と行けますが、まずは逃げ道を塞いでから。
 まつきち 48銀と捨ててから59飛と引く呼吸が何とも言えない。

第3問 ミーナ

正解 33馬、同玉、34金、同桂、53飛成まで5手詰

◇馬と飛車の連携したおなじみの詰上りが見えます。3手目に金捨てを入れたことで2手目同銀の変化が生まれているのが上手いです。完成品。★★★★
 松崎一郎 懐にダイブ。
 竹中健一 気持ち良い初手。
 RINTARO 定番でよかった。
 springs 焦点に飛び込む初手。
 占魚亭 危険地帯へ誘導。馬捨ての味が良い。
 ぎょうざパン 33へ引き寄せる馬捨てが上手いですね。
 negitarou 初手(3三馬)が好手。詰上がりの形が好きです。
 まつきち 本作も好感が持てる手順だが、捨駒主体の5手詰なら構成は大駒捨てを3手目にしたい。
 keima82 最初は32馬を考えて上手くいかず。攻方、玉方ともに無駄な駒が一切ない詰み上がりが美しいです。

第4問 negitarou

正解 53飛、45玉、46馬、同玉、56飛成まで5手詰

◇初手は平凡ですが52飛や51飛でもよさそうに見えます。ところが4手目44玉と戻られて困ってしまうという仕組みでした。もう少し駒を使えば初手を捨駒にすることも可能ですね。工夫してみてください。★★★
 RINTARO 変同を楽しむ。
 空貴人 浮遊感がある作品
 ぎょうざパン 46馬~56飛成が気持ち良い詰上がり。
 占魚亭 26銀&68桂の配置が詰み形の大ヒント。
 まつきち 作者の今回作品展では一番解後感が良かった。
 竹中健一 初手がさりげない限定打にはなっていますね。
 springs 変化が多く楽しめました。 27馬はと金くらいではだめでしょうか?
◇55馬~37馬の迂回順を消しているだけの駒ですから27となどで良さそうですね。

 negitarou 自作。作意手順ではありませんが、四手目(4四玉)の手順も気に入っています。
 keima82 詰み上がりは美しいです。ですが、二手目44玉の時に割り切れてなく、かつ、平凡に詰んでしまうのは惜しい気がします。
◇2手目44玉は55馬、34玉、33飛成まで5手ですから「割り切れていない」という表現はいかがでしょうか。

第5問 negitarou

正解 28飛寄、99香成、55角、34玉、25飛引成まで5手詰

◇88飛を何処に動かしますかという設問。詰将棋慣れしている人は38飛、99香成、55角までという順が見えるのですが五手詰展でしたから誤解者はいませんでした。★★
 占魚亭 飛を連結。
 山城正樹 ギリギリ捕まりましたね
 RINTARO 初手38から考えました。
 竹中健一 この初手に意外性ありますね。
 ぎょうざパン 両王手狙いの38飛から考えました。
 空貴人 盤面広く、大駒の躍動感を存分に感じられる
 negitarou 自作。玉方・4三の配置はシンプルに「歩」にしました。
 springs 玉を狙わない初手ですが、22飛に紐をつける強い手なので不利感はないように思います。
 keima82 38飛~55角の筋をメインに考えて苦戦。5手詰という事前情報がなけれは厳しかったかも。
 まつきち 危うく38飛から両王手と即断するところ。でもそちらの方が詰将棋的。作意はやや拍子抜け。

第6問 ミーナ

正解 15金、同馬、28桂、25玉、45飛まで5手詰

◇初手28桂、25玉が両王手も開き王手も可能な位置なので考えてみたくなる誘い手になっています。初手は馬の守備を外す15金が正解でした。★★★★★★★
 山城正樹 ピッタリ
 川石隆志 意外な初手
 まつきち 最終手がかっこいい。
 negitarou 銀を飛車で支えるのが肝要。
 竹中健一 初手がうまいと思いました。
 RINTARO 初手28桂から考えました。
 空貴人 桂の利きを忘れてしまいそうな詰上がりが不思議
 占魚亭 受方馬を遠ざけて角取りを防ぐ、味のいい金捨て。
 keima82 2手目△同玉の変化が詰むように見えず苦戦しました。
 ぎょうざパン 15金捨てが上手い。飛浮きの詰上がりも面白いですね。
 springs 初手は28桂の一手かと思いました。金が捨てられるとは!

◇17歩は2手目同玉の順を駒余りにするためだけの配置。ないと詰上りが無駄駒0のイデアルメイト(じゃなかったっけ??)になるのですが……あった方が初手がやりにくくなる効果もありますね。

第7問 ミーナ

正解 28飛、同桂成、27飛、同桂成、35馬まで5手詰

◇最短のリピート趣向。それが飛車の限定打(?)で桂馬を跳ねさせるのですからもっと★を集めると思ったのですが、それほどでもありませんでした。これも完成品です。★★★★
 山城正樹 強打連発
 RINTARO 連続飛打。
 ぎょうざパン 飛2枚で27を塞ぐ。
 まつきち 限定打2連発が気持いい!
 竹中健一 超短編の趣向的な手順が狙い?
 springs コンパクトな初形からこの手順は驚きです。
 占魚亭 「飛打捨―同桂成」のリピートが気持ちいい。
 negitarou 初手(2九飛)だと不詰めなのが良いですね。
 keima82 二枚の飛車捨てをいずれも桂馬に取らせる。5手詰であることが必然の手順。

第8問 風みどり 中田章道 将棋世界2014.12

正解 23角成、同歩、14飛、同玉、15銀まで5手詰

◇またやってしまいました同一図。指摘してくださった荒川さん、ありがとうございます。空気ラボさんの詰将棋同一検索では見つからなかったのですが、やはりありましたか。修正図(?)を載せておきます。

 RINTARO 邪魔駒消去。
 まつきち 14角の原形消去。
 ぎょうざパン 14角は邪魔駒だった!
 negitarou 【邪魔駒(角)の消去】
 springs シンプルな邪魔駒消去。
 占魚亭 14角がなければ3手詰。
 竹中健一 大駒連続捨てなんですね。
 keima82 角が邪魔駒。これは瞬殺でした。

※今日はここまで、続きはまた後日!

「詰将棋創作チョー入門(54) 第1回五手詰展:結果発表(1)」への4件のフィードバック

  1. 「割り切れてない」は「変同がある」の意味で使いましたが(誤用?)、作者様のコメントを見る限り、変同は意図的なものようですね。意図を汲むことができず申し訳ないです。

    1. 誤用とまではいいませんが4手目の変同についてはスルーだったので……あ、もしかして「最終3手の変同は変同とはいわない派」でしたか?

  2. 風みどり様、今回もたくさんの解説お疲れ様です。

    第4問について
    第4問と第11問は、変化の多さを主張した作品です。
    初期配置の73の馬は、「角」の方が好みでしたが、駒数が1枚増えるので馬にしました。
    27「と」は考えました。(多分、考えたと思います。)
    念のため、守備駒を強力にしたんでしょうね・・

    と金を多用する(歩でも成立する場合も)、守備駒を過剰にするなど、悪い癖かもしれませんね。

  3. 第5問について
    初期配置で97香にするか87桂にするか、少し悩みました。
    (初手・82飛成の筋を残したかったです。)

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