詰将棋つくってみた(192)
 課題39:結果発表(3)

ということで第4番の改良図を。Judgeの講評とシンクロしていますね。うっかり途中図を投稿してしまったとのことです。

もっと逆算できそうですが、これは私の感覚がおかしいのでしょう(^^)。

それでは、続き、行きましょう。

第9問 角建逸

正解
23銀、21玉、31歩成、同角、32銀不成、12玉、
13歩成、同角、23銀不成、21玉、43馬、11玉、
44馬、21玉、33桂、同桂、43馬、11玉、
33馬、21玉、43馬、11玉、44馬、21玉、
33桂、11玉、41桂右成、21玉、43馬、11玉、
33馬、21玉、32銀不成、12玉、34馬、22玉、
23銀不成、21玉、12銀不成、32玉、33歩、22玉、
23馬まで43手詰

★基本形馬鋸のエッセンスを凝縮して馬鋸でない作品に仕上げるという詰棋作家らしいひねくれ具合。43桂を87に配置すると逆に類作臭が強くなってしまう。
★14歩は二歩禁回避のために捨てておく。33馬を44馬と離れて33桂と打つ。41桂の剥がしが楽しい。2回目の33桂を打つときに44馬である必要はないので、もっと遠くまで離れる迂回順は成立する。これはいたしかたなし。

松崎一郎 敵陣内で生銀が大活躍。
松澤成俊 こまかい駒繰りが楽しい
RINTARO 4×4での応酬。41桂でサイクルを増やすアイデア。
占魚亭 心地よい馬&銀繰り。パズル味もあり、面白かったです。
竹中健一 よくある筋の組み合わせだけど意外と手が伸びるものですね。
keima82 馬鋸を予想させない初型、スイッチバック、2往復と文句なし。

第10問 RINTARO

正解
32金引、13玉、23銀成、同玉、89馬、13玉、
79馬、12玉、78馬、13玉、68馬、12玉、
67馬、13玉、57馬、12玉、56馬、13玉、
46馬、12玉、45馬、13玉、35馬、12玉、
34馬、23桂、同馬、同玉、33角成、同と、
同金寄、13玉、25桂、24玉、35金直、14玉、
13桂成、同玉、14歩、同玉、25金上、13玉、
24金直、12玉、22金寄まで45手詰

★2手目12玉は2手早くなる。馬鋸は「なんでもいいから間駒してくれたら喰う」近接タイプ。
★詰上がりに少しでもニッコリしてもらえたら作者の狙いは達成された。

松崎一郎 詰上り金一色。
竹中健一 きれいな四金詰ですね。
占魚亭 (予想通りではあるけれど)見事な四金詰の詰上り。
keima82 31金や43金が何故と金配置ではないんだろうと思っていましたが、詰上りでその理由が判明。最後から3手目、どちらの金でも良いのは少し惜しいですが、桂の限定合を取って捨てる収束はお見事です。

第11問 奥鳥羽生

正解
33桂、11玉、41桂成、21玉、54馬、11玉、
55馬、21玉、65馬、11玉、66馬、21玉、
76馬、11玉、77馬、21玉、31成桂、同玉、
33香、42玉、32香成、51玉、95馬、61玉、
71と、同玉、81香成、61玉、94馬、51玉、
84馬、61玉、83馬、51玉、73馬、62桂、
同馬、同玉、54桂、51玉、42成香、61玉、
62歩、72玉、82香成まで45手詰

★32に間駒されそうだが、冒頭で41成桂を作っておけば、間駒されたら31成桂があるので大丈夫。
★限定打のマエストロである作者であるので、馬鋸の目的は当然77馬の限定打(?)。そのココロは51玉に対して95馬と展開して間駒を稼ごうというもの。44馬では62玉と捨てることになるので桂が入手できない。近接馬鋸に入る前に82香を消去しておくのが最終手を実現するための渋い伏線。

RINTARO 2種類の馬鋸。
松崎一郎 馬鋸が長短で二つ。
占魚亭 転回後にも馬鋸が入る所が良いですね。
竹中健一 左右で入れてくるとは恐れ入りました。
keima82 遠ざかる馬鋸の意味付けが、別の位置で馬鋸を始めるため、という、ものすごい作品。これだけの枚数で良くまとめたと思います。

第12問 ゼロの秘球

正解
79金、同玉、68銀、88玉、89金、97玉、
98香、同馬、同金、96玉、52角、74銀、
同角成、同香、87金、95玉、86金、94玉、
85金、93玉、84金、92玉、83金、81玉、
27馬、91玉、37馬、81玉、36馬、91玉、
46馬、81玉、45馬、91玉、55馬、81玉、
54馬、91玉、64馬、81玉、63馬、91玉、
73馬、81玉、92銀、同龍、同金、同玉、
91飛まで49手詰

★初手から難しい。いろいろ紛れがあるが59玉とは絶対に逃がさない覚悟を決めて79金から68銀と攻める。
★88玉に89金、同玉で切れそうだが、99歩がるので金合がもらえるのがミソで大丈夫(変化順は動く将棋盤でご確認を)。あ
★馬を剝がして87金以下追いたいがそれでは16馬が働かず、失敗する。この謎解きが本局の主眼だ。狙いの一手は52角。74銀、同角成で角を銀に替えて73を空ける。この4手の伏線が作者のやりたかったことだろう。歩合されて無意味に見えるところが苦心の演出。単に金で追って61角では72歩合でダメなのだが、52角と打っておけば61角成とできるので71金が質になる。そこで銀合がいただけるというのが大筋。
★あとはゆったりと馬を近づけながら余韻を楽しむ造り。

まつきち 作者のことばが楽しみ(笑)
作者 10年以上前につくったまま、何とかならないかなーと思っていたのですが、何ともならない(笑)ので諦めて投稿します。
RINTARO 序が難しい。52角と打って道が開ける。
竹中健一 馬鋸とは関係ないけど52角が見つけにくい好手でした。
占魚亭 「52角、74銀合、同角成、同香」を挟んでから落とす。龍(飛)が質駒だったのはちょっと意外でした。
keima82 収束が馬鋸になっている作品。☖63銀合が先を見越した限定合。
安い合駒だと☗61角成の筋があってダメなのですね。

※今日はここまで!

「詰将棋つくってみた(192)
 課題39:結果発表(3)」への1件のフィードバック

  1. > これは私の感覚がおかしいのでしょう(^^)。

    いえ、私も43飛、21玉にするくらいはいいんじゃない、と思ってしまいました……。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください