詰将棋つくってみた(193)
 課題39:結果発表(4)

このペースで結果発表すすめていったら、もしかすると3月中に終わらないかもしれませんね。
4月1日には第7回三手詰祭が待っているというのに…。
それはともかく、みなさま三手詰の投稿お待ちしています。

第13問 川蝉

正解
65馬、91玉、64馬、92玉、65馬、91玉、
55馬、92玉、56馬、91玉、46馬、92玉、
47馬、91玉、37馬、92玉、38馬、91玉、
28馬、92玉、38馬、91玉、37馬、92玉、
47馬、91玉、46馬、92玉、56馬、91玉、
55馬、92玉、65馬、91玉、83桂、82玉、
71桂成、同玉、63桂、61玉、62歩、52玉、
64桂、63玉、55桂、62玉、51銀不成、同玉、
42銀成、同玉、43桂成、41玉、52桂成、31玉、
32成桂まで55手詰

★桂馬4枚と歩が並んでいるのが目を引く。この形から予想されるのは1サイクルで桂馬を取り、その桂を消費していくタイプの趣向。最後に桂ではなく歩を入手して収束に突入する仕組み。ところが本作の場合はどんどん桂を食ってしまう。それだったら「最初から持駒にしていては、いけないのだろうか」というJudgeの講評になる。想像するに桂を持駒にすると64歩の中合が原型復帰型の無駄合になる場合と手数が伸びる正しい応手になる場合と出現して解答者が混乱するのを避けたのではないかと思う。後手の持駒制限を使って次図のようにするのも一案ではないだろうか。

★入手した駒を狭いところで使い切る技術はさすがベテランという感じ。2枚銀を連続で成り捨てるところが気持ちよい。

松崎一郎 見た目から楽しい!
竹中健一 あの駒たちがかわいそうに思うけどなぁ。
RINTARO 合駒制限型馬鋸。桂4枚をうまく使い切った。
占魚亭 素直な手順。八・九段目のブロックは仕方ないですね。
keima82 4桂を取る作品は、機構を思いついても完全作の形に持っていくのが難しいです。本作は、左下に合駒枯らしがあるものの、右上の2枚の銀が働いて素晴らしい収束だと思います。

第14問 馬屋原剛

正解
34歩、同角、44馬、32玉、54馬、43角、
33歩、同玉、34歩、同角、55馬、32玉、
65馬、43角、33歩、同玉、34歩、同玉、
56馬、33玉、34歩、同角、66馬、32玉、
76馬、43角、33歩、同玉、34歩、同玉、
67馬、33玉、34歩、同角、77馬、32玉、
87馬、43角、33歩、同玉、34歩、同玉、
78馬、33玉、34歩、同角、88馬、32玉、
98馬、43角、33歩、同玉、88馬、32玉、
33香まで55手詰

作者 ノボトニー8回が主張。
★ノボトニーとは…34歩のことです。飛角の焦点に捨駒することによって25もしくは44への玉方の利きを消しています。
★途中から44歩に同玉が成立して馬の動きが変わります。

★いわゆる三段馬鋸です。手順自体は解説不要の易しいものですが、三段馬鋸を易しく作ることがむずかしい

RINTARO 歩消費型馬鋸。
占魚亭 角で取るしかない焦点の歩。
まつきち 二歩消費しながらの三段馬ノコは爽快。
竹中健一 こういうのを作らせるとうまいですよね。
keima82 全ての駒を使った配置で、左・左・右下と進む珍しい馬鋸。☗71飛は☖43金合対策?
松崎一郎 72飛成のタイミング。
松澤成俊 香取って終わりと云うことにしました🤣
★変同でもありました? 

第15問 Alexander Kalenov

正解
63飛、72玉、61銀不成、81玉、72銀成、同角、
83飛成、同角、63角成、82玉、91飛成、同玉、
93香、82玉、73金、71玉、53馬、81玉、
54馬、71玉、44馬、81玉、45馬、71玉、
35馬、81玉、36馬、71玉、26馬、81玉、
27馬、71玉、17馬、81玉、27馬、71玉、
26馬、81玉、36馬、71玉、35馬、81玉、
45馬、71玉、44馬、81玉、54馬、71玉、
63桂、81玉、51桂成、71玉、81馬、同玉、
82歩、71玉、63桂まで57手詰

★序が変化・紛れがあり難しい。動く将棋盤に入力してあるので確認されたし。
★飛車2枚を消すうまい序奏を経て次の局面に至れば、これは馬鋸の基本形。一気に詰みあがる。馬捨ての収束は何度見ても爽快だ。

松澤成俊 ぴったりと決まった
竹中健一 序も含めてうまいと思いました。最後に馬捨ても入るのが良いです。
占魚亭 初手と最終手が同地点着手。舞台を整える序奏が上手く組み立てられていますね。
keima82 馬鋸に入るまでの手順が凄まじい。先月の作品に比べ、配置も手順も段違いに良いです。

★Judge以外に言及がなかったので不安なのだが、16手目93玉の変化手順に次の手が現れる。

★作意では馬鋸で、変化では限定打で17桂の入手を図るというのが作者の狙いだろう。チェスプロブレムの形式的な美しさとは違った、より詰将棋らしい物語性のある面白い狙いではないか。

第16問 RINTARO

正解
39金、18玉、19歩、同玉、37馬、18玉、
36馬、19玉、46馬、18玉、45馬、19玉、
55馬、18玉、54馬、19玉、64馬、18玉、
63馬、19玉、73馬、18玉、72馬、19玉、
82馬、18玉、81馬、19玉、91馬、18玉、
81馬、19玉、82馬、18玉、72馬、19玉、
73馬、18玉、63馬、19玉、64馬、18玉、
54馬、19玉、55馬、18玉、45馬、19玉、
46馬、18玉、36馬、19玉、37馬、18玉、
29金、同龍、19歩、同龍、27馬まで59手詰

keima82 残念ながら、スマパラ19590(2022.12.29 プシュー様作)と左右反転で同一作です。。この形が最も最適化された図、ということでしょうか。
★同一作検索ではなぜかヒットしなかったのでスマホ詰パラで直接確認した。

★今まで17手詰で同一図という記録を風みどりは持っていたと密かに自負していたのですが、最長記録は59手に更新ですね。RINTAROさん、おめでとうございます(^^;;

松崎一郎 馬鋸+打歩詰打開=面白い。
まつきち 本作が一番最初に解けたが、思いのほか長手数。
竹中健一 サービス出題。これが馬鋸の基本なのかもしれませんね。
占魚亭 構図・手順ともにシンプル。収束の打歩詰回避がアクセント。
negitarou 馬鋸+馬のスイッチバック(?)、最後は龍の翻弄もあり面白かったです!

★山越さんの図は家に帰ったら探してみます。

※今日はここまで! しかもギリギリ「今日」。

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