「将棋魔法陣」到着

mahojin

届きました。

さらっと内容を紹介。

第1部は「将棋魔法陣」の再刊。
野口文庫版でも修正できていなかった不完全作を角さんと添川さんで一掃したのが特徴。

第2部は「二上詰将棋珠玉篇」。
これが労作。
なにしろあの膨大な作品群の中から100題を選別したのだから。
小林さんと磯田さんの協力を得たとある。

第3部は付録。
若島さんの解題や補遺作品の解説など。

ここんとこ色々サボっている所為で詰将棋作品集の鑑賞キューも溜まっている。
なのでじっくり鑑賞するのは夏休みぐらいになるのだろうが、とにかくこの大作が完成して良かった。

お疲れ様でした。

玉図第2番

パラは中学校の途中で頓挫しているが、玉図第2番はなんとか解けた。

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持駒が多い。思わず腰が引ける。
でも、盤面の攻方駒は95角と56歩(!?)だけ。
気を取り直して、考えてみよう。

初手は第一感73飛だ。
62玉は83飛成まで。

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でも、46歩は何のためにあるのだと思いつつ、手が進むままに行ってみよう。
91角、同玉、83桂、82玉
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71飛成、同金、73銀、83玉、
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84銀成、72玉…これはお手上げだ。
初手から考え直そう。
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56歩があるということは、初手が違うのか。
といっても他に考えつくのは64桂ぐらいだ。
63玉と逃げられて…やはりだめだ。

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やはり初手は73飛と決めよう。
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73飛がいなければ64角で簡単だ。
73飛は打った瞬間に邪魔駒になっているわけだ。
打った駒が邪魔になり、それを原型消去というテーマか。
それならば、見える手がある。
94桂、同歩に93飛成。
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これは気持ち良い。
きっと作意だ。
同玉は84角打で簡単なので、同香。
64角、92玉で次図。
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84桂は83玉で金銀がないのでだめそうだ。
91角成、同玉、73角成でどうだろう。
82合駒に桂馬2枚を連打すれば詰みそうだ。
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82歩があった。
83桂、81玉、71桂成で次図。
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はじめて変化らしい変化に当たった。
同金も同玉もありそうだ。

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同玉は83桂、同歩、82銀で簡単か。
同金としよう。
92銀、同玉、84桂、81玉、63馬!
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すごいぞ、馬が消えた。
同銀、73桂、91玉、92香まで。
でも、56歩の意味は謎のままだったな。
念のため、16手目同玉の変化も確認しておこう。

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83桂、81玉、92銀、同玉、84桂、81玉

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あれれ?
詰まないじゃないか。

どこまで戻すか。
91角成のところで、だめと即断した84桂をもう一度検討しよう。
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73角成、同玉、72桂成では初形に戻ってしまう。何をやっているのか判らない。
しかし、まてよ。
75桂と打つと?
同歩、73角成
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おおお、そうか。
見えてきた。
これは初形から16手かけて74歩を75に動かしたいという狙いだ。
同玉、72桂成、
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同玉、74香、
63玉、73角成、54玉、46桂、同金、55馬、63玉、73香成まで25手詰

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最後は追い手順。

まとめると本作の狙いは16手かけて74香と打つためのスペースを作ること。
そのための手順の中に、打った駒の原形消去を目指して、取れる93歩をわざわざどかせてから93飛成と捨てるムニャムニャ手筋を配している。飛車角の大駒2枚を打って、それを捌くという実現手段が鮮やかだ。

たま研新年会

たま研新年会に参加してきました。

新年会だから飲むだけですが、「ミニ趣向」という課題作の発表も行われました。

特筆すべきは2つ。

ひとつは、塩野入さんの作品がみられたこと。
詰パラの「たま研作品展」をお楽しみに。

もうひとつは、芹田さんと小林さんが訴えていたこと。

「詰将棋解答選手権に作品を」

ブログでも締切延長の告知がされていましたね。

作品募集延長のお知らせ

詰将棋解答選手権で使用する作品を公募しておりましたが、まだまだ十分な作品数が集まっておりません。
特に20手台・30手台の中編作品が不足しております。 そこで募集期間を来年の1月15日まで延長することとしました。
これで正月休みにも創作に取り組むことが出来るかと思います。

解答選手権では次のような作品を求めています。
・解答者に挑戦するような鋭い狙いの構想型作品。
・合駒がどれでもいいといった非限定箇所が無いもの。

どうか有力選手を唸らせるような意欲的な作品をお願いします。

投稿先は下記のGメールまでお願いします。(添付ファイル可)
kaitousensyuken.yanagida@gmail.com

採用した方には来年発行予定の「詰将棋解答選手権年鑑2015」を進呈いたします。
また全投稿作の中から最優秀作に選ばれた方には別途提賞。(柳田明)

引用元: 詰将棋解答選手権 速報ブログ.

私からもお願いします。

作品投稿よろしくお願いします。

個人的には、いまやっている仕事を飯尾さんが手伝ってくれると言ってくれたこと。
百人力を得た気持ちです(^^)

玉図第1番

第001番

正月なので、久しぶりに古典でも紐解いてみようと、玉図の第1番を考えてみた。

第001番

序盤はほぼ必然手。

12金、同玉、13角成、同玉、

第001番04

ここで気持ちの良い手が登場。
しかし他に手がないので易しい。

24金、同玉、34金、25玉、

第001番08

ここで唯一の紛れ。素直に追うと…

26歩、15玉、16歩、同玉、27銀左、15玉、

第001番14m

これで手が途絶える。
69龍を活用する方法が全く見えない。
これは失敗だ。
手を変えるとしたら、先ほどの局面しかない。

第001番08

26銀、36玉、35金、46玉、49龍、同圭、45金、36玉、37銀引、25玉、

第001番18

39圭を49に動かして置く伏線。
1歩入手もしてしまうところがちと惜しい。

26歩、24玉、34金、15玉、16歩、同玉、27銀左、15玉、

第001番26

16銀、同玉、49馬、15玉、

第001番30

打歩詰。しかしあと5手!

16馬、同玉、17歩、15玉、27桂まで35手詰

第001番35

中編に「自分とは無縁の世界」観を持っている方には、このような作品から入っていくのがよいかもしれない。

桑原君仲、易しくていいな。第2番も考えてみるか。

そろそろ締切

冬休みになった。
しかし、まだ駒に触れるところまでは届いていない。
明日から旅行に行くので磁石盤を鞄には詰めておいた。

創りたいのは2つ。

ひとつは解答選手権。締切が伸びて1月15日。
もうひとつはたま研の課題作。

どうなりますことやら。

久しぶりの更新

para2612

久しぶりの更新。

滞っていたのは、例年のごとく9月以降は仕事がどうにも忙しいというのもあるが、次のような事情もあった。

この度、「**********」のご契約で利用されている
WordPress の wp-login.php に対し、複数回のログイン試行が確認されました。

アクセスの内容より、総当たり攻撃や辞書攻撃など、WordPress への
不正なログインを試みるアクセスの可能性が高いと判断されたため、
弊社側で .htaccess による wp-login.php へのアクセス制限を実施し、
WordPress ダッシュボードへのログインができないよう対応を行っております。

お客様ご自身が WordPress にログインするため、
.htaccess を編集しアクセス制限を解除する必要がございます。

.htaccessの編集なんて失敗したらさらに面倒なことになりそうなので、心が落ち着いていないときは手を出す気になれなかった。

それで数カ月もダッシュボードにログインできないまま。
もっとも今でも自宅からしか編集できない設定だ。(逆によいかも)

詰将棋もご無沙汰で、ちょうど12月号の短編コンクールでリハビリを始めようか。

たま研の課題が「ミニ趣向」。これは塩野入さんを本格復活させる狙いだな。

柿木将棋のキー操作

持ち運べるパソコンとしてsurfaceを買った。

surface

さっそく柿木将棋とSAKURAをインストールして使い始めたら、タッチカバーの[PageDown]キーが死んでいることに気付いた。

仕事でパソコンを使う際にはほとんど使わないキーだが、柿木将棋では必須のキーだ。
早速、修理して(交換か?)もらった。

さて、タイトルの柿木将棋のキー操作の話。
年をとるとマウス操作は苦手になるもの。
もし、知らないという方のためにまとめておこう。

[PageDown] 次のファイルに移動
[PageUp] 前のファイルに移動
[→] 棋譜再現
[←] 棋譜巻き戻し
[Shift]+[→] 連続再現
[Shift]+[←] 連続巻き戻し
[Ctrl]+[→]または[End] 詰上がり図
[Ctrl]+[←]または[Home] 初形に戻る
[Ctrl]+[w] 詰将棋を解く
[Ctrl]+[y] 継続対局(変化紛れの入力)
[Ctrl]+[g] 投了(「対局中」の終了)
[Ctrl]+[e] 局面編集
[Ctrl]+[F5]

と、おいらが使っているのはこれだけ。

棋譜を鑑賞するには[PD]と[Shift]+[→]があれば充分楽ちんだ。

偉そうに書いたけれど、実は[Shift]+[カーソル右]はsurfaceを買ってから、探してやっと気付いたもの。
(必要は発明の母)

マニュアルとかに書いてあるのかな。(読んだことなし)

他にもあるのだろうけど、知っている方いらしたらコメントなどで教えてください。

岡村さんのtweetからの情報を追記しました。

ヤフオクで「盤上のパラダイス」が出品されていました

ヤフオクで「盤上のパラダイス」が出品されていた。
が、価格が1500円とか2000円!
落札したらさらに送料も乗っかる。

常連さんには言うまでもないが、Paradise Books 既刊リストで新刊が送料込で1200円で入手できる。

そういえば小林さんの「詰めてみよう作ってみよう2」も5000円で出品されていてtwitterで話題になった。
もちろんこちらも若島さんから直接500円で入手できる。
これも在庫を実行委員会が持っているはずなので問い合わせて欲しい。

みると、上田さんの「極光II」と「Aurora」がまだ残部あるようだ。

おかしい。

そろそろ「再版してくれ」の声が巷に響き渡っていてもいい頃なのに。
とりあえず、わかるわからないはともかく、このページを読むような方なら買う一手だ。
全部分かる人など世界中探しても指折り数える程度なのだから。

橋本さんの「64 Proof Games」も、もし未入手だったら、黙って一緒に注文しておくのが正しい。

そういえばやはりヤフオクで「盤上のファンタジア」も見たことあったような気がする。
これはまだ書店で流通しているので、amazonで買える。

これもまさかもっていないという方はいないだろう。
もしも、もしも、いらしたらサイドバーのアイコンをいますぐクリックだ。

売切れてしまっているのは、上田さんの「極光21」。
これはヤフオクで見つけたら、多少高価でも目をつぶって買うしかない。
(欲しいけれど貧乏で買えないという若手がいたら1冊くらい余っているかもしれないので連絡を)

サイドバーに「本屋」というのがあるのを忘れていた。
久しぶりに確認してみたら、ほとんどの本がもう流通していない。
細かくメンテナンスする余裕はないので、そのうち削除しよう。

それにしても現代の出版事情を反映している結果で悲しくなる。

最近は「重版」ということをしないのだ。
初版を売り切って(つまりそれで利益を出して)それで終わり。

おいらは出版社に勤務していた時は、初版を売り切ってもまだ赤字。
2版、3版が売れて初めて利益が出るというバカな本(営業サイドから見たら)を見たことがある。
(図版が多い書籍はどうしても原価率が高くなる。また動きが遅いと予想できる本は倉庫代がかかるので初版であまり部数を刷れないから)
それは極端な例だが、ゆっくり長い時間をかけて売り続けるということができなくなってきたのであろうか。
出版社の考え方ひとつなのだろうか。

昔、幻冬舎がそういうベストセラー専門出版社みたいなやり方を始めたのは記憶しているが…。
あ、幻冬舎エデュケーションはいい会社だと思います(^^;;

とにかく、いい詰将棋の本を、なが~く売り続ける、そういう出版社がほしいなぁ。

しみじみと、そう考えるわけだ。

できることなら自分で作りたいが、問題はやはり倉庫代だろうなぁ。
レンタルボックスのような所で容積は十分だが月に1~2万の固定費は大きい。

昭和歌謡大全集もやりたいけれど、いきなり大掛かりなものに手をつけても難しいので、まずは実績作りでちっちゃなアンソロジーでも編もうかな。

今週の土日は杉の宿合宿です

そういえば告知してなかった。

8月16日(土)杉の宿でユビ将棋合宿を今年もやります。

今現在で参加予定者は過去最高(たぶん)の10名!
…そうだ予約は8名でしかとってないや。
明日電話しておこう。

参加メンバーは
指将棋オンリーが5名。
詰将棋よりが5名。(小林さん、角さん、柳原さん、近藤さん、私)

昨日、新ヶ江さんも奥さんと交渉してみると言ってました。

年年、詰将棋メンバーが濃くなってきたので、今年は全員リーグ戦に参加をするようにします。
覚悟して、駒の動かし方を復習しておいてください。

やること

  • 酒を飲みながら将棋を指す
  • 疲れたら風呂に入る。
  • 衝立将棋はトーナメントでやる

これくらいです。
昨年は角さんがブロックスを持ってきたので、これも遊びました。
私もギャモンを持っていきたいけれど、電車だから荷物だなぁ。
あ、今年の職員旅行でできなかった手本引きを持っていこうかな。

忘れてはいけない。
今年は「京都将棋」も遊びましょう。
田宮さんを偲んで。

参加希望者がいらしたら、至急メールください。

費用は杉の宿が13Kぐらいであと買い込んでいった酒やつまみを割り勘。
去年はいくらぐらいだったっけ?

16日(土)13:00現地集合
17日(日)13:00現地解散

東京から電車で行く人は東京駅銀の鈴に10:00集合で今年も多分大丈夫でしょう(^^)

たま研に参加しました

台風が近づいていると言うのにあなたは私を一人で置いて出て行ってしまうの…

という声を振り切って、町田まで出かけてきました(^^)

twitterでつぶかやれていたYさんって誰だろうと思ったら、柳原さんでした。
柳原さんとは来週もお会いできる予定。

今年は柳田会長による「一色詰の研究」。
レジュメが力作でした。
T-Baseと柿木将棋のお陰で、データ管理は格段に楽になりましたが、その出力はまだまだ面倒です。

大崎さんのkif2gifはhtml、つまりweb上に図面入りの文書を書く際には便利ですが、印刷物を作ろうとすると粗い。

おいら自身は以前柿木ファイルを読み込めるLaTeXのstyleファイルを企画したのですが、ずっと放りっぱなし。
(息子に発注したんだけどなしのつぶて)
金子清志さんが詰工房作品集「アトリエ」の編集のために、excelでkifファイルを読み込むマクロを書いています。
これが当面は便利かなぁ。でも「アトリエ」用だから図は少し小さめ。

浦壁さんがTB-reportを拡張して再配布してくれないですかねぇ。

閑話休題。

一色詰は曲詰の一種だから、あまり興味のない分野ですが、楽しいお話でした。
日本語を知らないと理解できないカナ曲詰よりも世界へのアピール力はあると思います。

成駒なしとか4枚とも攻方とかへの拘りを捨てれば、まだまだ発展する分野だという主張でした。

で、懇親会へ。

最近、詰将棋関係のブログもあちこち活発だったり、twitterでも毎夜の如く詰将棋について語られていたりして
とても消化しきれない状況です。
スマホ詰パラも毎日解かないとすぐに未解が溜まってしまうし、ときおり「おぉ」という作品にも巡り会うし。

とりわけ困るのが、ハンドルネーム。
誰が誰やら一度聞いても又忘れ、それがブログとtwitterとスマホ詰パラで違っていたり、日々変化したり…

でも今回かなり整理されました。
「詰将棋解析メモ」というのは佐藤さんだと思っていたら廣瀬さんだったのですね。
「詰将棋解析学」とは別のサイトなんだ。
見た目をリニューアルしたのだと思っていました。

誰が書いているのか謎だった「詰将棋の欠片」の中の人と初めてお目にかかりました。

他にもスマホ詰めパラの気になる作者名も本名をいくつか教えて貰ったのだけれど….もう忘れてしまった(TT)

馬鹿だ。あまりにも馬鹿すぎる。

へこんだので、とりいそぎ世話人の皆様へお礼を申し上げて筆を置きます。
特に利波さんには飲み屋の探索等々お世話になりました。
何も考えずに酔っぱらっていいって言うのは楽でいいなぁ。ありがとう!

詰将棋で遊びましょう