台風にもめげず、名局精解2竹下雅敏氏の構想中篇を解く!を修復しました。
新しい読者の方はどうぞ。
そうだ、今朝、台風の中、どうやって出勤しようかとばたばたしていて、大橋健司「迷宮の振子」の賞品をポストしてくるのを忘れました。
当選者のお二方。明日こそ投函しますのでお許しください。
台風にもめげず、名局精解2竹下雅敏氏の構想中篇を解く!を修復しました。
新しい読者の方はどうぞ。
そうだ、今朝、台風の中、どうやって出勤しようかとばたばたしていて、大橋健司「迷宮の振子」の賞品をポストしてくるのを忘れました。
当選者のお二方。明日こそ投函しますのでお許しください。
「迷宮の振子」の結果発表を書いた勢いで、長いこと壊れたまま放置していた名局精解1 大橋健司氏の合駒作品を解く!を復旧させました。
久しぶりにftp使った…(^^;
第2回以降も順次復活させる予定です。
Tweetいよいよ収束。
17角
33玉、23と、同玉、33金
17角から33金が最後の妙手。
17角は33金に対し、14玉と逃げた際に26桂と打つ為の変化伏線だ。
同玉、44角、
43玉では22角成があるので右辺に逃げるしかない。
23玉、22と、14玉、26桂
真に邪魔なのは67飛ではなかった。
76龍こそが守備の要だったのだ。
右辺で2枚桂を入手した後、すぐに収束に入れなかったのは、76龍が26桂をはばんでいたからだったのだ。
25玉、37桂 迄67手詰
詰上がり図
それでは、作意をまとめて並べて頂こう。
【風】はオイラの発言です。
【風】序盤の難しさが、後半とのバランスでどうしても必要だったのかもしれませんね。
【風】谷口さんは某有名解答者ですが、「やさ院」の時はこのペンネーム。でも文章でどなたかはバレバレですよね。
【風】角の移動は何回だったか。途中図を利用して数えてください。
【風】パラの長編作品は当然難しいのですが、「この作者の作品はとりあえず考えてみる」ということがあります。
結局、解けなくても結果発表がより楽しみになるし、より理解も深まるからです。
うまくいけば収束は分からなくても趣向部分は解明できて、結構満足できると言うこともあります。。
「この作者」の中に大橋健司の名前は是非入れておきましょう(^^)
【風】詰将棋は本質的に「絶連」なので、鑑賞者がその手順をどう読み解くかということなのだと思います。
「不利逃避」はその中でもただ最長手順で逃げているだけじゃないかと言われても仕方のない概念で、
特に逃げ道を開ける意味付けなど、説明されないと分からないという事態にも陥りかねません。
ですから本作の場合、鑑賞者が「31に利きを増やす不利感」を重視すれば「不利逃避」ということも可能だと思いますが、
角の開き王手の場所を制限させようとする動きと解釈すれば…。
【風】昔はパラの作品を総て盤で並べていたけれど、最近は月に数作あるかないか。繰り返し並べたくなる作品は宝物です。
とにかく、久しぶりに詰将棋を解いてみたくなっちゃったのです。
手順を書く(打つ)のはちょっとめんどくさかったんですけどね。
間違ってたらごめんなさい。
そんなときは駄目な酔っぱらい(毎度のことだけど)ということでご勘弁。
なかったことに。
詰将棋ってやっぱり面白いということを実感しました。
楽しいです。
30年前なら記憶にあるはずで簡単だろう、と思ったのだけれど、全く思い出せませんでした。
でも、そんなボケた記憶力のお陰か、楽しめたのは逆にラッキーでした。
それにしても、全く覚えていない自分が情けない。やっぱり年をとったということですかね。
【風】「さとし」…いったどなたでしょう(^^;;
めんどくさい解答を書いておくってくださって、本当に有難いです。
さとしさんだったら、解答書かなくっても正解に間違いないという信用ありますから感想だけでも良かったんですけどね。
そして、感想もなんだか酔っぱらっているんですけど、せっかくなので全部載せました。
そんな酔っぱらいのオッサンの「詰将棋ってやっぱり面白いということを実感しました。楽しいです。」という言葉は重みあります。
【風】いつもながら完璧な短評ですね。大学院担当していた時も頼りにしておりました。
55角の意味付けがたくぼん家のトイレのようにダブっている様に見えるががまあ気にはならないでしょう
(誤指摘なら無視ください)
【風】「たくぼん家のトイレ」とは正確には「トイレットペーパーフォルダー」。
ペーパーに切れ目が付いているのに、フォルダーにもギザギザがついています。
55角が64に効かす意味と45香を守る意味と二つあると言うことです。
【風】ミーナさん、お久しぶりです。ミーナさんは詰パラの検討者。しぶい打歩テーマの創作で有名な作家でもあります。
76龍の効きを外すというテーマがあとから気付くことになるのが慥かに普通の解図過程ですよね。
ぽこりんさんは一番作者が望む解図過程を辿ったので一番の幸せ者でしょう。
まず一つ目、86桂を取るため75銀消去と65龍の形にするため1回1回角の位置を替えなくてはならない論理的構成。
二つ目、86桂を取って桂2枚になったけど何も得してない。
64銀に同龍の局面からは桂が増えているけど、28手目の局面からは76龍なら香を抜かれる心配もないし。
そのタネは26の利きにありました。
たったこれだけのためにかかる手間が楽しくてたまらない。
三つ目、26桂を狙って一旦17角とします。
23金を取り22金から26桂と打てますがそれでは35玉で詰まない。44角なら詰むけど。
そこで33金から44角に出来るのが秀逸。
22金と違い33金なら26桂、25玉、37桂、35玉に34金がある、
それだけでこの17角、44角変換が成立している。
と思ったら22金には33玉でも詰まないか…でも33金~44角に出来るのは巧妙に出来ているのは変わらない。
僕は複雑な変化がなく論理的な構成で成立している作品が好きです。
僕は実は最初から柿木将棋で答を見てるけど、それでも素晴らしさの分かる作品です。
完全に看寿賞級の作品です。
修正作に権利がないのは当然と言やぁ当然なんだけど、そんな固い規約は廃止しても良いと思う。
【風】詳しい感想、ありがとうございます。なによりもこの長文を携帯で書いていることは驚きです(^^)
【風】次回は考えていませんでしたが、慥かに修正図の感想を聞きたいという場面はありますよね。
もし、また要望があったら考えてみます。
厳正な抽選の結果、当選は次のお二方に決まりました。
「饗 宴」 ぽこりんさん
「奇想曲」 大村昌利さん
今回の「迷宮の振子」というタイトルから、詳しい方は作者の自信作であることを読み取ったはずだ。
というのは大橋健司氏にはたくぼんさんの評でも触れられていた「迷宮の王」という傑作があるからだ。
実はこの「迷宮」は3部作として完成するらしい。
作品集も着々と進行しているようで、楽しみだ。
Tweet86桂を意識して64銀では勿論同飛成で2枚龍ができ、これは失敗らしいということはわかる。
まずは見えている宝物を回収するのが自然な流れ。
作意
44角、43玉、26角
もう1枚。
33玉、44角、43玉、17角
次に手をつけるのは当然左辺。
67飛に動き出されると手がつけられなくなるので…
33玉、44角、43玉、66角
66角として67飛をブロックするアイデアは発見しやすいだろう。
53玉、65桂、同龍、44角、43玉、55角
続いて64に効かし、序盤で置いた75銀の消去に成功する。
53玉、64銀、同龍、44角、43玉、66角
再び67飛をブロック。
いよいよ95角を活用する。
53玉、65桂、同龍、86角、64桂
歩合だと、入手した後、43香成から44歩という打換えの筋がある。
続いて、この桂を入手する。
44角、43玉、55角
53玉、64角左、同龍、44角、43玉
さて、いよいよ収束だ。
さて、ここまである意味、カンで進めてきてふと不思議に思ったことがないだろうか。
持駒が、増えていない。
右辺で桂馬2枚を入手して、その後左辺でいろいろ仕事したのに結局持駒は「桂馬2枚」で変わらず。
では、左辺での攻防の目的は「桂馬の入手」ではなかったということだ。
では、何の為の折衝だったのか。
その謎は残りの収束13手で明らかなる。
というわけで、やはりここでエントリーを切ります(^^)
Tweetおまたせしました。
「玉手箱」はじめての懸賞出題。
結果発表を始めます。
それにしても、word pressに移行して以来、壊れたコンテンツの修復もしないまま、たまに書いたエントリーもただ文章をダラダラとながすだけという怠惰な生活を送ってきたむくいで、htmlのタグも綺麗に忘れてしまっていました。
図面の作り方まで…。
出題図自体が頂いた原稿をそのままスキャンしたものですから、大橋さんはお気づきだったと思いますが(^^;
そういうわけで読みにくいのはご寛恕の程!
タイトルからして、45香を利用して35角が左右に活躍する展開が期待できる。
そしてこれからご覧になれば分かるように、期待通りの楽しい作品だ。
しかし解答者が12名しか集まらなかったのは、おそらく序盤の難しさにある。
初手は33歩か香しかない。
歩だと…
どうもこれはつづかないようだ。
ところが33香だと。
同玉、44角、43玉、55角、53玉、44金、52玉で次図
53歩、41玉で詰まない。
51と以下、手は続くがやはり届かない。
上の局面、もし持駒が「歩」ではなく、「香」ならば7手で詰むのに。
初手はやはり「33歩」が正解なのだ。
上の紛れで44金と手放したのは、64に穴があり、角を動かすことができなかったから。
そこで事前に64の穴を埋める準備をしておく。
初手より
33歩、41玉、51と、同玉、75銀
この銀引きが難しくはないが、なんとも味のある手だ。
というのは後々95角の活用を考えた時に、これは当然86桂の質駒を喰う展開になることは明らかだ。
ところが、75銀とすると、その角筋を塞いでしまうことになる。
この75銀が本作のメインの仕掛の鍵なのだが、その鍵を序盤で配置する所が「巧い」と作家連中を唸らせる訳だ。
作意を進めよう。
変化は最後にflashを置いてあるので、そちらで確認されたい。
41玉、32歩成、同玉、33香、同玉、44角
最初に打った歩を成り捨てて、今度は香を打つ。
ここらへんが快感ポイントを刺戟する手順の組み立て。
待望の44角を得るが、32玉と逃げるべきか43玉と逃げるべきか。
簡単に決定しない場合は、手応えを感じられないまま解図を続けることになり、諦めが芽生えやすい。
正解は一旦32玉とよろける。
これは「不利逃避」かという解答者が2名いらした。
なお、43玉の変化が気になる方はflash盤で。
32玉、22と寄、43玉、55角、
持駒に桂馬がない時は、この局面で44香という捨合の変化も気になる。
これは作る際でも苦労する所で、多少変化が付随してしまうのは仕方がない。
こういう変化を一つずつ潰す時間を経ることで、解図した作品に対する愛着も育っていくという面もあるのである。
作意は明快だ。
53玉では75銀の成果で44角で簡単だから…
52玉、62金、53玉
さて、これで三輪さんをして「完璧」と言わしめた序盤は完了。
ここからは楽しい角のダンスが始まる。
そして、ここからは本当に易しい。
なので、ここで一旦エントリーを切ります。
序盤を越えられずに挫折した方は、この局面から是非、挑戦を。
きちんとした初形からちょっと考えさせて、狙いの手もくっきり、収束もスッキリ。
巷で評判がよいのもむべなるかなです。
作者の言葉も含蓄があります。
初入選とありますが、「詰将棋の世界に舞い戻る」とありますし、作品内容からもかなりの作図経験をお持ちの方でしょうか。
楽しみな、大先輩の新人(?)ですね。
しかもすでに入選102回とは…。
この創作量を支える技能と、なによりも底知れぬ意欲に脱帽です。
記念出題は11月号の予定とか。
そういえば、「とくつめ」はどのくらい売れたのだろうか。
コミケの存在は知っていたが、「暑い、臭い、並ぶ」という噂をきいておじけづいたオイラは行ったことがない。
宮原さんが大学に入ったら、一緒に参加させて貰おうかな。
(でも、なぜ大学?)
ただいま特別出題中の大橋さんの作品が載っている。
これは珍しくオイラにも解けた作品(^^)
作者を信頼して、気持ちイイ手を繋いでいけばゴールまで連れて行ってもらえます。
普段短編しか解いていない方にもお薦めです。
摩利さんももうすぐ同人ですね。
安武さんはやっぱり文章が巧いですね。
なにやら謎含みで、これは作品を解いてみないとという気にさせてしまう。
鈴川さんの作品はオイラが預かっていた時より改良されている。
序がずっと良くなった。
ところでタイトルの「塞翁馬」だが、詰将棋とは全然関係ないが疑問に思っていることがある。
「ほくそ笑む」という言葉の「ほくそ」とは「北叟」で塞翁と同一人物らしい。
それならば「ほくそ笑む」は吉凶を超越した微笑みの意味になりそうなものだが、
なんとなく悪人が笑うようなイメージがある。
正しい「ほくそ笑む」の使い方はどうなんだ?
なんで変名なんだ(^^; >幻想咲花さん
レポート頼まれたりしたら、忘れないようにメモしたり、途中で抜け出してロビーで歓談することもできないし、ましてや酔いつぶれることもできない。
大変だなぁ。
解答競争の3手詰。
じっと図面を眺めてやっと意味を理解した。
ありがたい。
また、どこかで公開されるのかな?
「古今詰将棋書総目録」は入手したけど、読んでいなかった(^^;
知らない本がいろいろあるものなのだなぁ。
山本正弘作品集「樹海」は欲しい!
松川さんの作品集はどっちか持っていたような記憶がある。
井内直紀さんの作品集「珈琲片手に」も欲しい。
でも、そのうちちゃんとしたのがでるかな?
それにしても「夢幻」が箱入り515頁!? 「幻影」が箱入り448頁には驚いた。
長編作家?
お名前に記憶がないのでT-baseで検索してみたら1件だけ引っかかった。
確かに長編だ。
これもしかも易しくて楽しい!
これは作品集を見てみたいものだ。
字数の関係か、考証の部分と想像の部分の区別がよくわからない。
が、とても面白い。
橘仙貼壁ってそういう意味だったんだ。
ちょうど名局ライブラリーで鳥越九郎さんが取り上げられている。
久留島義礼も氏の筆名だったっけ?
「薔薇の名前」、昔読んだ記憶がある。
映画も観たな。
再読してみようか。
そのまえに、エーコの新刊、買ったけど読んだ記憶はない。
そちらが先か。
来期の順をみると、わくわくしてくるねぇ。
ベテランが結構占めているのが凄い。
金子さんはもう来年の作品を投稿済みと言うことか。
いや、流石としかいいようがない。
魅力的な作者名が並んでいる。
これは解かなくてはだなぁ。
8月号から解答しようと思って解き始めたのだが、中学校の途中まで解いた所で、高校の若島作に浮気して、そこまでになってしまった。
9月号はがんばって解こう。
「風みどりの玉手箱」でははじめての懸賞出題!
大橋健司さんの長編です。
既発表作の修正図(発表時は余詰)ですが、30年近く前の作品なので初見の方も多いことでしょうし、原図より改良された部分も大きいです。
作者名からして「解いて損はない」ことは確実ですが、タイトルにも注目してください。
そう「迷宮の…」とつけてある以上、これは作者としても自信作であることに間違いありません。
是非是非、挑戦してください。
いまさらだけれど、ざっと読もう。
水谷さん。変化というのは6手目のことかな。
正直、あまり面白くなかったけれど、最近の表紙はこういう感じなのかもしれない。
毎回毎回撰題の言葉で2行使ってしまうのはつらいのだけれど、仕方ない。
毎回書かないといけないものだと諦めていた。
(新しい読者もいるはずだから)
常連の方はアドレスを登録してくれているのかと思ったら、毎回詰パラのホームページからメールソフトを起動している方も何人かいらっしゃるようだ。
何故それが分かったかというと、7月号の解答が何通か届いたから。
蛇足ですが、メール解答の宛先はgmailがお薦めです。
理由は
井上さんの作品は毎年7月号に採っていましたが、今年は事情があって8月号に…ってオイラが撰題した訳ではありませんが。
いずれにしても絶対に見逃せない作品であることは間違いないでしょう。
岡本さんは、また曲詰なのかなぁ。
いつも全国大会でお会いするのですが、途中で「もう帰らなくては」と帰られてしまう。
それくらい忙しいのに、作品もちゃんと出来上がるし、「400人1局集」に続いて「とくつめ」もとても綺麗な仕上がり。
凄いです。
そういえば毎年LPSAのカレンダーの仕事で一日遊べたのに、もうなくなってしまうのは残念ですね。
昇段、本当におめでとうございます。
1番はまだ考えていませんが、2番は前にssさんに見せて貰って、めずらしく解けました(^^)。
というのはこの収束、自分もやったことあったので、何をすればよいかは直ぐわかり、あとは順番だけだったからです。
詰将棋が解けるようになるコツは、やはり詰将棋を作ることですね。
豪華8作も出題されている!
そしてYYZさんが入選100回!!
おめでとうございます。というより、復活が嬉しい。ありがとうございますといいたい感じ。
ところで同人2回目?
同人室にも二つの名前で登場できるのかな?
原本の解答が13銀、同桂、12金、同香、21銀成。
これ、どういう意味かよく分かりません。
しかもこれは渡瀬の解ではなく後からの補足ではないかと考えるという。
これでは「原本の解答」というタイトルと矛盾するのではないか?
「変な解答付きの本見つけました」ということなのかなぁ。
延々5頁にわたって、すごいね。
「いたこニーチェ」読んでみようかしら(^^;;
Tweetついさきほど、6月号やさ院の結果稿の2校を送信し、これで3年半にわたった詰パラ大学院担当の仕事がすべて終了した。
パソコンの周りにうずたかく積まれていたパラのバックナンバーや詰棋書も本棚に片付け、解答の束も押し入れに突っ込んだ。
余詰を1題出してしまったが、なんとか無事に役割を終えることが出来て、心底ほっとしている。
そもそも、なんでオイラが大学院担当を頼まれ、それを引き受けてしまったのか。
考えてみると謎だ。
先日の全国大会で水上さんも「どうしてだろう」と言っていた。
実際、オイラは世間では短編作家だと思われている。(実は何作か長編も発表しているのだけれどね)
長編なんて門外漢だというのが公平な評価だろう。棋力も低い。解けないものを解説なんかできるのか?
たぶん、ちょうど近将がなくなったんで、暇だから頼めば引き受けるだろうぐらいのエーカゲンな考えで声をかけたら、「やる」というので、まぁいいかと水上さんはやらせてくれたんじゃないかな。
いや、いい経験をさせてもらいました。
毎月、冷や汗ものでしたが。
実力もないのに、なんでこんな仕事引き受けてしまったのだろうと後悔することもしばしば。
では何故なんとか続けることが出来たのか。
柿木先生や東大将棋、そして検討協力者のみなさんの力はもちろんだが、一番は褒めてくれる人がいたからだと思う。
佐藤和義さんは同じ職場ということもあって良く合うのですが、「大学院の解説は読みやすい。スイスイ読める」とよく褒めてもらった。
パラを隅から隅まで読みつくす熱中時代は別として、大学院は解説を読んで楽しむという人の割合が多いだろうから、そう言ってもらえるのは嬉しかった。
柳田さんにもよく褒めてもらった。
「長編の繁栄は風さんの功績だ」まで言ってもらった。
そんなもん、作家のみなさんの手柄に決まっているのに、言われて悪い気はしない。
オイラのやったことは、人に会うたびに「作品ください」とお願いしてまわったことぐらいだ。
(伊藤さんは作品くれると言ったのに、まだ届かないなぁ)
そして作家のみなさんから「丁寧に解説してくれてありがとう」という言葉もいくつかいただいた。
これも嬉しいものだ。
毎月毎月、一旦は記述した変化・紛れを結局ごっそり削除して提出ということをやっているので、いつも心苦しく思っている。それだけになおさら嬉しい。
いや実際、不安いっぱい抱えてやっているもので、ちょっとでも褒められると拡大印刷して壁に貼っておきたいくらいの気持ちになるものなのだ。例えばこんな一言も。
半期賞はしっかりした担当が選んでいる。
そういえば3作半期賞にしたいというのに、「基本1作。多くても2作や」と言われたっけ。
名前をだしても問題なかろうという方だけあげましたが、本当にみなさま感謝しています。
ありがとうございました。
さて、ここからは自慢だ。
これは自分の実績だと誇れることが一つある。
それは、後任に安武翔太さんをつかまえたこと。
■その大学院の担当が安武翔太氏に交代になりました。
風さんが直接口説いただけあって申し分のない人選で、どんな解説になるのか、期待が膨らみます。
反響はこれだけではなく、直接何人からも「妙手だ」と褒められた。
自分でも、自慢の一手だ。一石二鳥の妙手だと思っている。
一つは、オイラの解答者目線よりさらに低い長編鑑賞者目線の解説から、今度は作家目線の解説が期待できるということ。
誤解を招かぬようにあえて書くが鑑賞者目線の解説が悪いわけではない。(逆に大崎さんの後だからそういう路線がいいだろうと思ったのも引き受けた理由の一つだ)
雰囲気ががらっと変わるのが新鮮でよかろうという意味。新しい作家たちの投稿にもより優れたアドバイスが期待できる。
文章力もブログを読めば保証付き。
作家にとっても読者にとっても、最高の人材だ。
もう一つ。
かつて山崎隆さんの「大学院担当をして、作家活動によい影響を受けた」という趣旨の文章を読んだことがある。
安武さんの作家としての実力は誰もが認める所。例えば、あの煙詰!あの王さんは都をいったい何度踏むのだろう。あんな煙詰見たことない。
でもしかし、煙詰以外の長編は見せてくれないのか?
大学院担当でたくさんの投稿作を検討し、そこから自然と湧いてしまう新しいアイデア。
数年後にはバラエティに富んだ作品を連発する長編作家が誕生することになるのだ。
どうです。これは自慢してもいいでしょう。
Tweetもう何年続いているのかよくわかっていませんが、夏休みの中旬の土日に杉の宿で遊んでいます。
「年に一度、指将棋を指す日」と標榜していますが、今年は詰将棋メンバーが多かったので結局将棋さすより詰将棋解いたりおしゃべりしている時間の方が多かったです。
詰将棋メンバーは
佐藤和義さん、小林敏樹さん、角さんという常連の他に近藤さん、柳原さんという詰将棋成分が濃いゲストが来てくださいました。
楽しい話をありがとうございました。
そこで少しずつ勉強したりもしているのですが、角さんの話を聞いたり、佐藤さんから時間講師の収入などをきいたりしました。
家に帰って、給料の明細書を探してみてみました。
……思ったより、給料もらっているんだ。おいら。
働き始めて以来、欲しいものは結局入手しているし、裕福度(?)はずっと変わっていないという認識を持っていたので、ちょっと驚きでした。
死ぬまでに必要な収入額を今度計算してみなければならないようですね。
でも、「いつ、どういう形で死ぬか」が大きな変数になりそうだけれど、みなさんどうやって計算しているのだろう。
で、聞くところによると、田中さんの所で、おいらと小林さんがたま研の後二人でホテルに行ったようなことが書かれているとか。誤解ですから訂正しておいてくださいね>田中さん。
たま研の時はちと寝不足で、講義の時も少し落ちていましたが、懇親会も1次会のみで品行方正に帰宅しました。
まだまだあるのだけれど、長くなったのでこの辺で。
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