風みどり のすべての投稿

つみき書店の店長です。

作品集制作のススメ(1) Kindle ダイレクト・パブリッシングの印刷品質

 今回amazon-kindleのオンデマンド出版サービスを利用してみた。結論から言って、このサービスを利用すれば作品集を出版するハードルは、また一段と下がったといえる。このサービスの報告だけしようと思ったが、この際ある程度まとめて「作品集制作のススメ」を書いておくことにする。
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詰将棋つくってみた(96) 課題20:結果発表

課題20:詰上り攻方駒2枚の詰将棋を作ってください。

投稿作も割と少なめでしたが、解答はもっと少なかったです。

これではこの辺鄙なサイトに投稿してくれる作家はいなくなってしまいます。
作品投稿・解答応募での参加をよろしくお願い申し上げます。

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風みどりの詰将棋と関係ない話(41) 移動教室の思い出

 中学校には移動教室という子どもを連れて宿泊するという行事がある。自然に触れたり、調理実習をしたり、子ども達が一緒に眠ったり、文科省(当時は文部省かも?)も一時は「7泊8日でやるとよろしい」と推奨していた。しかし7泊8日なんて教員の体力も家庭状況も許さないし、3泊4日が普通だったようだ。今は東京都ではさらに縮小されて2泊3日が多いのではないかな。(真面目に調べたわけではない)

 若い頃は体力があったので3泊4日でも「足りない」という感覚だった。K区に勤務していた時は専用の宿泊施設が八ヶ岳の麓にあった。そこで坪庭から北横岳に登らせようと計画を立てた。初日は移動途中で足慣らしの小さな山(名前も忘れた)。2日目は車山から七島八島のハイキング。そして3日目にメインディッシュの北横岳登山である。6年間勤務したので2回チャンスはあったが、結局一度も北横岳には登れなかった。中日の2日とも晴天に恵まれる、ということがなかったからだ。1日でも雨に降られると削られるのはなぜかメインディッシュの北横岳。なので4泊5日だったらチャンスが3日あるわけで1日はぼーっとする予定でもいける!と考えていたわけだ。
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長編詰将棋の世界(16) 変化伏線の歩香重ね打ち

2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。

選題の言葉 (2010.08)

 全国大会ではみなさまお疲れ様でした。スタッフの皆様ありがとうございました。
 今月は夏休み。それに相応しい骨のある作品を用意した。骨があるといっても初手からガチガチでとても歯が立たないといった料理は趣味ではない。(誰だって同意するだろう)
 口当たりは柔らかいが、手が進むほどにコクがあり、やがて作者の仕掛けた狙いがくっきりとその輪郭を現してくる。そのような料理が好みだ。
 今月の2作、見かけも手触りもまったく違う分野の作品のように見えるが、その構造は共通している。手順の奥に極上の謎が浮かび上がってくる。
 骨をしゃぶるのが一番旨い!是非みなさん味わってください。

森敏宏 詰パラ2010.8

棋譜ファイル
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いっこの積木(151)

第7章 短篇前期(9手~11手詰)

短編前期–詰パラでの分類だと「中学校」にあたる作品である。
9手詰も片付いて、いよいよ11手詰です。

風みどり ????

これは同一作検索でみつかるかと思いきや、ヒットしなかった。
おかしいなぁ。

香のミニ遠打と中合を簡素に表現。

  • 感想を貰えたら喜びます。
  • その感想は作品集に収録させていただく可能性があります。
  • 正解はこの下にあります。
  • 正解を見ての感想も歓迎です。

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【新刊】『詰将棋つくってみた2021』新発売です(3)

紙の本が購入可能になりました。書影をクリックでamazonのページに跳びます。

価格は次のようになります。

つみき書店の経理担当から申し上げますと、この本は初めからpdfで企画されたもので、ペーパーバック版はどうしても紙で欲しい方のためのサービスです。ペーパーバック版で売れてもつみき書店に利益はありません。できましたらpdf版をよろしくお願いいたします(^^)。

高木秀次『千早城』に登る(15)

※この連載は風みどりが1題ずつ高木秀次作品集『千早城』(1993)を読んでいくものです。

第15番 不明

図面だけをある程度まとめて棋譜ファイルにしている。
今回はその図面が間違えていて苦労した。
初手35飛では同金でどうにもならない。
初形が左右対称なので初手は駒取りでも24飛しかなかろうと思ったのだが、同歩でも同玉でも全然詰まない。もしやと図面を確認したら32桂が抜けていた。なぁんだ。

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