Judge:妻木貴雄
Judgeを担当した妻木です。
今回の課題は「同一駒を2回以上連続で捨てる」でした。昭和の昔なら「詰将棋とは,捨駒と見つけたり。」(三百人一局集の吉田健氏のことば)だったのですが,最近は「捨駒」をテーマにして詰将棋を作るのは大変になった気がします。そのせいで投稿が少なかったのかもしれません。
また,副題?は「宗看流捨駒」となっていました。宗看の捨駒といえば,たしかに同じ駒をこれでもかこれでもかと捨てにいく豪快な手順が思い浮かびます。ただ,同一駒を2回以上連続で捨てても,なかなか宗看のようには見えません。難しいものです。
投稿作は,数は少ないものの,短編から長編までバラエティに富んだものでした。内容も,手の感触で見せるものから,ミニ趣向や本格的趣向作など,さまざま。優秀作の選考には大いに悩みました。作者の感想などはなく,作意手順(一応自分で解いてみましたが)を見ての選考・講評だけに,見落としも多いかと思います。皆様のフェードバックを期待します。
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