宇佐見正の守備駒翻弄を詰将棋入門で取り上げた。
筆者が初めて「凄い」と思ったのは短篇名作選の山田修司作だろうか。
続きを読む 詰将棋雑談(11) 翻弄
ちょっと長いのだが巨椋鴻之介「禁じられた遊び」から引用する。
「看寿頌」の解説からである。
Tweetまず私の作は、遅くも昭和33年のうちにほぼ今の形に達していたのだが、図巧1番の影響が濃厚すぎる(だから後年「看寿頌」などとフザケた名をつけた)のと後半急に力が抜けたようになる点が気に入らず、そのまま眠り続けていたものである。
二十年後の昭和52年、私は森田正司氏のガリ版誌「詰研会報」で参考図(略「幻影」)を見て驚いた。……(中略)……この基本構造は、飛打が上からか手前からといった差異を越えて、拙作(註「看寿頌」)のものと同一である。 続きを読む 詰将棋雑談(10) 「幻影」と「看寿頌」の同時発表
詰将棋入門(33)で岡田秋葭の「新四桂詰」を紹介した。
そこの追記に書いた話。
続きを読む 詰将棋雑談(8) 新四桂詰・新々四桂詰
夢の華 山田修司 毎日コミュニケーションズ 1998.3.10
柏川悦夫の「詰将棋半世紀」を紹介した以上、次の一手は山田修司「夢の華」となるのは大方の予想通りだったはず。
昭和の詰将棋界は短中篇を柏川悦夫、中長篇は山田修司が席捲した。
おそらく二人で密約があったのはないだろうか。 続きを読む 詰棋書紹介(19) 夢の華
「禁じられた遊び」といえば……?
続きを読む 詰将棋雑談(5) 禁じられた遊び
「詰将棋入門」を書いていて、これは入門の範囲をちょっと超えているから書くのは止めよう、ということがある。いや、そうじゃないな。入門だからよけいなことをごちゃごちゃ書かないようにしたい、この方が正しい。わかっていても、ついつい余計なことを書いちゃうんだけどね。
続きを読む 詰将棋雑談(1) 「死と乙女」
詰将棋観–すなわち、どのような詰将棋が「良い」詰将棋であると感じるか。
これは、どのように構築されるのであろうか。
それは当然、数多くの詰将棋を解いたり・作ったり・鑑賞したりしているうちに醸成されるものであろう。
100や200の詰将棋を知っているだけでは足りない気がする。もう1桁ぐらい必要か?
ただそのベースは、詰将棋をはじめてから間もない頃に読んだものに大きく影響を受けるのではなかろうか。
してみると私の詰棋観は一番何度も読んだこの本によって基礎が作られたと考えられる。
柏川悦夫「駒と人生」。
実物は所持しておらず、リコピー版だ。
この作品集の解説を書いているのが山田修司。
「無双」と「図巧」も繰り返し読んだ。
しかし、門脇さんの解説は今ひとつしっくりこなかった。
うまく説明できないのだが…。
次に数多く読み返したのは次の作品集だ。
壮棋会(現・創棋会)の作品集だ。
まとめると、私の詰棋観は山田修司が50%。門脇芳雄が20%。壮棋会のオジサマ達が30%。
大雑把に言って、こんな感じで基礎が作られたのだと思う。
その上に、棋友との交流がまた大きく影響を与えるに違いない。
そう考えると、小林敏樹や妻木貴雄が私の脳内にかなり入り込んでいる。
「詰将棋の詩」という同人誌を通して、山本昭一と伊藤正も強烈な詰将棋遺伝子を送り込んでくる。
かくして、山田・門脇・壮棋会の基礎の上に被さるように、小林・妻木・山本・伊藤が層をなしている。
たぶん、そんな感じだろう。
「盤上のフロンティア」や「この詰将棋がすごい!2019」で詰将棋観を醸成する若手は、どんな詰将棋観を育ててくれるのだろう。
楽しみだ。