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高木秀次『千早城』に登る(1)

柏川悦夫に『詰』という作品集がある。

これは昔書いた記憶があるのだが、「男らしい作品集」に分類される。
なにが男らしいのか、こんな感じだ。

図面と作意、初出データのみ。

自作解説は自慢したり逆に謙遜したり、色々と揺らぐ。言い訳も入る。
他人に解説を書いてもらえば阿りも混じる。

全ては作品が語れば良い。

確かに絵画や彫刻・映画などに作者が出てきて色々と解説するのは、ちょっと違和感を感じる。(建築家も同じ)

しかし詰将棋の場合は、どうだろうか。

豪腕の者ならば図面だけで十分だろう。
しかし私のように解図力のない輩はどうすればいいのか。
作意があれば十分だろうか。
そこで『詰』の紹介時には「狙いの一手」は何かという懸賞出題をしてみた。

そしてこの『千早城』だ。
「高木秀次詰将棋秀作選」と副題がある。

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詰将棋入門(148) 打歩詰打開

高木秀次『千早城』第82番 詰パラ1965.1

47手詰なので中篇でも手数が長い方に入るが非常に易しいので初見の方は解いてみることをお薦めする。
迷うのは13手目だけ。
高木秀次は難解作で有名。この作品は高木秀次を解く唯一のチャンスかも知れない!?
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