「詰将棋入門」タグアーカイブ

詰将棋入門(227) 間駒読みから清涼詰

若島正『盤上のファンタジア』第73番 近代将棋1968.6

作品集は作者による自作解説が一番嬉しいが、ときにはかなりの読解力ないしは棋力が必要となる。
(前回の226もそういう意味を理解していただけただろうか?)
本作も『盤上のファンタジア』の解説を読んでも、故七條兼三氏とのエピソードが書いてあるだけで作品については変化が2つ記されているだけである。(あまりにも必要十分!)

自作解説は内心どんなに巧くできたものだと思っていても、正直に書くのはかなりの文章力が必要なのでなかなか難しい。

 この作品を発表したとき、数日たって、故七條兼三氏から突然葉書が送られてきた。「名作でびっくりしました」と達筆で書いてあった。『盤上のファンタジア』より

というわけで今回も超有名作品だが、詰将棋入門者のためのテキストなのでこの作品を取り上げることにした。

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詰将棋入門(226) 桂香図式から易しい罠

若島正『盤上のファンタジア』第55番 近代将棋1967.11

若島正15歳の作品。

説明の必要がないほど易しい手順であり、まったくどうということのない作品なのだが、なぜ本作品集に収録する気になったのかというと、これはわたしが初めて賞というものをもらった作品だからだ。
『盤上のファンタジア』より

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