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詰将棋入門(238.1) 久留島喜内[2]

–宿題の解答–

久留島喜内 『将棋妙案』第2番

13飛の手筋一発。
同玉は13角。同香・同桂は金打まで。
41角に同玉は43飛成で一間龍に持駒金だから簡単。
42玉とぎりぎり躱して詰まなそうだが32金から左辺に追って歩1枚で詰むのが驚きだ。
収束は最長手順にはなっていない。持駒を使い果たす順が選ばれている。
これが妙手説。
現代風の本手順選定ならば73龍には91玉と逃げて93龍、92金以下の23手詰となるだろう。
「大駒2枚と手駒に歩1枚で左に追って詰む」ということでもう創作の狙いは果たしたということなのだろう。

詰将棋入門(238) 久留島喜内[1]

久留島喜内 『将棋妙案』第1番

三代伊藤宗看・伊藤看寿の『将棋無双』『将棋図巧』は門脇版『詰むや詰まざるや』のお陰で全貌を知ることができる。同じ時代の久留島喜内の作品は『将棋妙案』『橘仙貼璧』という作品集の名前は知っていてもその内容はなかなか知ることができなかった。
マイナビの『図式全集 将棋妙案 橘仙貼壁』の発行は非常にありがたい。

この1番は初心向けの11手詰。
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詰将棋入門(236) 途中で止める持駒変換(前)

上田吉一『極光21』第84番 詰棋めいと1985.3

狭い所で精緻な手順が展開される。詰棋めいとには序を省略した形で発表されたが、『極光21』では原図で収録されている。

上の将棋盤をクリックしたが「動かない!」と思われた方へ。
申し訳ない。上は只の画像。タイトルに(前)とあることに気づかれた方は鋭い。
動く将棋盤は(後)につけます。
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