詰将棋入門(227) 間駒読みから清涼詰

若島正『盤上のファンタジア』第73番 近代将棋1968.6

作品集は作者による自作解説が一番嬉しいが、ときにはかなりの読解力ないしは棋力が必要となる。
(前回の226もそういう意味を理解していただけただろうか?)
本作も『盤上のファンタジア』の解説を読んでも、故七條兼三氏とのエピソードが書いてあるだけで作品については変化が2つ記されているだけである。(あまりにも必要十分!)

自作解説は内心どんなに巧くできたものだと思っていても、正直に書くのはかなりの文章力が必要なのでなかなか難しい。

 この作品を発表したとき、数日たって、故七條兼三氏から突然葉書が送られてきた。「名作でびっくりしました」と達筆で書いてあった。『盤上のファンタジア』より

というわけで今回も超有名作品だが、詰将棋入門者のためのテキストなのでこの作品を取り上げることにした。

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詰将棋創作チョー入門(30) 第4回三手詰祭

三手詰祭です。

駆け込み投稿があったので61局(ツインが2局あるので実質63局?)になりました。
このボリュームですと三手詰とはいえ、なかなか手応えがあると思います。

一気にタイムトライアルで解くも良し。ボチボチとゆっくり解くも良し。
お楽しみください(^^)。

  • 解答募集します。
  • 解答は好きな作品の番号を5つ(もっと多くても少なくても可)書くだけでOKです。
  • 気に入った作品には短評をお願いします。作品提供してくれた作者のために是非よろしく。
  • 解答送り先:kazemidori+fes@gmail.com
  • 締切:12月9日(金) 12:00
  • 賞品:1名様に豪華賞品、1名様に粗品進呈。

印刷用pdfつくりました⇒三手詰祭4.pdf

今回時間の関係で柿木将棋による検討が甘いです。余詰があったら是非ご指摘を。

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長編詰将棋の世界(27) 角合に罠あり

2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。

選題の言葉(2011.1)

 あけましておめでとうございます。
 今年もたのしく遊びましょう。
 年頭なので撰題基準を申し上げます。私が「面白い」と思った作品を採用いたします。あまり難しすぎるのは苦手です。でもやはり考える所も欲しい。新人の方は類作を恐れずにどしどし投稿お願いします。
 昨年は(10月までで)Aを343票、Bを68票、Cを4票頂きました。平均点で2.84です。この高得点はもちろん作家の皆様の努力の賜です。拍手を!一方で私の「面白い」感覚が独善ではなかったものと喜んでいます。今年も作家の皆様、解答者の皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
 今月も楽しい作品が揃っています。たくさんの解答をお待ちしています。

堀切良太 詰パラ2011.1

棋譜ファイル

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いっこの積木(163)

第7章 短篇前期(9手~11手詰)

短編前期–詰パラでの分類だと「中学校」にあたる作品である。
9手詰も片付いて、いよいよ11手詰です。

風みどり スマホ詰パラ2021.5.30

  • 感想を貰えたら喜びます。
  • その感想は作品集に収録させていただく可能性があります。
  • 正解はこの下にあります。
  • 正解を見ての感想も歓迎です。

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詰将棋入門(226) 桂香図式から易しい罠

若島正『盤上のファンタジア』第55番 近代将棋1967.11

若島正15歳の作品。

説明の必要がないほど易しい手順であり、まったくどうということのない作品なのだが、なぜ本作品集に収録する気になったのかというと、これはわたしが初めて賞というものをもらった作品だからだ。
『盤上のファンタジア』より

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