「詰将棋入門」タグアーカイブ

詰将棋入門(236) 途中で止める持駒変換(前)

上田吉一『極光21』第84番 詰棋めいと1985.3

狭い所で精緻な手順が展開される。詰棋めいとには序を省略した形で発表されたが、『極光21』では原図で収録されている。

上の将棋盤をクリックしたが「動かない!」と思われた方へ。
申し訳ない。上は只の画像。タイトルに(前)とあることに気づかれた方は鋭い。
動く将棋盤は(後)につけます。
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詰将棋入門(230) 実戦型から間駒6回

若島正『盤上のファンタジア』第93番 近将1980.2

発表時には「蛇」とタイトルが付いていた。『恋唄』第90番所載時にも付いているが『ファンタジア』では「わざわざ命名するほどの作品でもない」とはずされた。
ジュール・ルナールの『博物誌』が一般常識でなくなってきたというのが真の理由だろう。


青空文庫でも読めます。→こちら
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詰将棋入門(227) 間駒読みから清涼詰

若島正『盤上のファンタジア』第73番 近代将棋1968.6

作品集は作者による自作解説が一番嬉しいが、ときにはかなりの読解力ないしは棋力が必要となる。
(前回の226もそういう意味を理解していただけただろうか?)
本作も『盤上のファンタジア』の解説を読んでも、故七條兼三氏とのエピソードが書いてあるだけで作品については変化が2つ記されているだけである。(あまりにも必要十分!)

自作解説は内心どんなに巧くできたものだと思っていても、正直に書くのはかなりの文章力が必要なのでなかなか難しい。

 この作品を発表したとき、数日たって、故七條兼三氏から突然葉書が送られてきた。「名作でびっくりしました」と達筆で書いてあった。『盤上のファンタジア』より

というわけで今回も超有名作品だが、詰将棋入門者のためのテキストなのでこの作品を取り上げることにした。

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