「若島正」タグアーカイブ

詰将棋つくってみた(155) 課題34:スイッチバック

課題33:攻方駒のスイッチバックを含む詰将棋を作ってください。

スイッチバックはチェスプロブレムから輸入された概念です。
ある駒が別の位置に移動して、後に同じルートを通って元の位置に戻ることをいいます。

詰将棋では駒が成って戻ってくる場合とか帰りは同じルートでも途中下車する場合などもスイッチバックと呼んでいるようです。

一体スイッチバックのどこが面白いのか?
これを探るために厳しい条件(その駒はA→B→A以外に動かないとか成っては駄目とか途中下車は駄目とか)をつけようかとも思いましたが、この企画の趣旨はあくまで創作のきっかけを提供することですのでやめました。
唯一残したのが「攻方駒の」という条件です。

なぜこの条件をつけたかというと詰パラでの発表作をみる限り、圧倒的に守備駒のスイッチバックが多いからです。
ところが詰将棋において守備駒のスイッチバックは往々にして翻弄物に発展していってしまいます。
まぁ、話すと長くなるので気が向いたら詰将棋雑談で。

  • 手数制限はありません。
  • 未発表作に限ります。
  • 投稿先はkazemidori+kadai@gmail.com
  • 締切は9月29日(金)
  • Judgeはspringsさんです

例題を見ていきましょう。

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長編詰将棋の世界(41) 四種不利応手

2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。

選題の言葉(2011.7)

 毎年、全国大会が開催されるなんて昔は考えられなかった。詰将棋は一人で遊ぶものという考え方が主流だったからだろうか。しかし、作家にしても解答者が居てくれるからこそ、解答者にしても作家が居てくれるからこそ、詰将棋で遊ぶ事が出来る。年に一度、互いの存在を確認するだけでも有意義であろう。
 若島正「上田さんと長いあいだ(考えてみたら、45年ほどになります)一緒にお付き合いして、互いに刺激を得ながら、こうして詰将棋やチェス・プロブレムを作り続けてくることができたのは、生きていてよかったと思える最大の理由です。そのささやかな記念として、今回の作品を投稿します。」
今月の作者には会場で会えるはずです。

若島正 詰パラ2011.7


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詰将棋つくってみた(116) 課題26:打歩誘致

課題26:打歩詰誘致の応手を含む詰将棋を作ってください。

課題18 打歩打開、課題19 打歩回避に続く打歩テーマの課題です。
今回は玉方の妙手を要求しています。

といっても本来打歩打開・回避・誘致は組み合わさって作品になる手筋です。「誘致」がテーマと言っても打歩詰でない局面から打歩詰の局面に至るという狭い状況を要求しているわけではありません。

詰棋めいと31号の湯村光造氏の歩詰手筋分類表の後半をご覧ください。
この表に含まれる応手が1つでも含まれていればOKとします。


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詰将棋入門(230) 実戦型から間駒6回

若島正『盤上のファンタジア』第93番 近将1980.2

発表時には「蛇」とタイトルが付いていた。『恋唄』第90番所載時にも付いているが『ファンタジア』では「わざわざ命名するほどの作品でもない」とはずされた。
ジュール・ルナールの『博物誌』が一般常識でなくなってきたというのが真の理由だろう。


青空文庫でも読めます。→こちら
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詰将棋入門(227) 間駒読みから清涼詰

若島正『盤上のファンタジア』第73番 近代将棋1968.6

作品集は作者による自作解説が一番嬉しいが、ときにはかなりの読解力ないしは棋力が必要となる。
(前回の226もそういう意味を理解していただけただろうか?)
本作も『盤上のファンタジア』の解説を読んでも、故七條兼三氏とのエピソードが書いてあるだけで作品については変化が2つ記されているだけである。(あまりにも必要十分!)

自作解説は内心どんなに巧くできたものだと思っていても、正直に書くのはかなりの文章力が必要なのでなかなか難しい。

 この作品を発表したとき、数日たって、故七條兼三氏から突然葉書が送られてきた。「名作でびっくりしました」と達筆で書いてあった。『盤上のファンタジア』より

というわけで今回も超有名作品だが、詰将棋入門者のためのテキストなのでこの作品を取り上げることにした。

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詰将棋入門(226) 桂香図式から易しい罠

若島正『盤上のファンタジア』第55番 近代将棋1967.11

若島正15歳の作品。

説明の必要がないほど易しい手順であり、まったくどうということのない作品なのだが、なぜ本作品集に収録する気になったのかというと、これはわたしが初めて賞というものをもらった作品だからだ。
『盤上のファンタジア』より

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詰将棋つくってみた(104) 課題23:ミニ煙

課題23:詰上り盤面3枚になる詰将棋を作ってください。

「初形条件:盤面39枚+終局条件:盤面3枚」がいわゆる煙詰という条件作です。
今回はこの終局条件だけを充たす作品を募集します。

詰将棋入門–実践編という影のタイトルを持つ「詰将棋つくってみた」の企画ですが、このところ創作の切掛となるテーマだけでなく、創作技法も毎月変えるように心がけています。今月は課題20清涼詰の系列で「逆算」の技術を必要とする課題になっています。そこで逆算に関しては当節一流と誰もが認めるJudgeをお迎えしています。奮って作品を寄せてください。

勿論、さまざまな作り方を習得する必要はまったくなく、自分が作りたいテーマに合った作り方を極めればよいのです。でも、所詮は遊びですから、いろいろ試してみるのも悪いことではないでしょう。

  • 手数制限はありません。
  • 未発表作に限ります。
  • 投稿先はkazemidori+kadai@gmail.com
  • 締切は10月30日(日)
  • Judgeは芹田修さんです

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詰将棋雑談(78) 飛角図式+趣向

橋本哲氏の飛角図式の傑作が修正されたと思われたが残念ながら余詰だった話は飛角図式の傑作が生還に書いた。飛角図式+龍鋸の夢は潰えたが、飛角図式+○○には他にどのような作品があるか復習しよう。
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