「長編詰将棋」タグアーカイブ

長編詰将棋の世界(14) 府中を4周半

2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。

選題の言葉 (2010.07)

 「最長手数記録ですか」という言葉をよく見かける。その作品の狙いと長手数であることが密接な関係ならばわかる。が、どうもそうとは限らない。
 手数が長い方が高級な詰将棋。そう思い込んでいるのは、どうも初心者だけではないようだ。
 このような風潮が続くと。そのうち「双方不成の長手数記録作です」なんて投稿でも来るのではないかと心配だ。
 計測可能な「量」にばかり目がいくと、「質」を語る言葉が痩せ衰えてしまわないか。
 今月の2作は長手数記録作ではありません(たぶん)。でも絶対に面白い。解かないと、ソンです。
 後期は期待の若手二人で華やかに幕開けすることができて最高に幸せ。

馬屋原剛「馬レース」詰パラ2010.7

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長編詰将棋の世界(11) 

2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。

選題の言葉 (2010.06)

 やさしい大学院を復活させます。手数はもちろん大学院ですが、ご安心あれ。どの作品も解答者フレンドリーな作品ばかりです。
 「三洋堂」は軽いオープニング。
 「龍馬がゆくIV」と「V」はいずれも280手台の大作ですが、1サイクルが解明できればいずれも簡単。ぜひ盤に並べて、玉方の持駒を確認してみてください。
 手数が長いので、大胆な略記解答もOKです。作品側に手順前後の瑕もありますので好意的に採点します。ただし略記した場合は、手数は正確にお願いします。
 それとABC評価をお忘れなく。

志駒屋十政「三洋堂」詰パラ2010.6


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長編詰将棋の世界(9) \(岡田秋葭\times2\)

2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。

選題の言葉 (2010.04)

 3月号で聴講生募集をしたら、少しずつ反応が増えてきて嬉しい。
当初は作者に全短評と同時に聴講生の声もつけて送るつもりだった。でも、それだけではもったいない気がしてきた。しかし院の結果稿に割り当てられた四頁では今でも狭くて四苦八苦している現状。そこで、かつて短大の石黒さんがやっていたようにウェブ上で公開することを検討している。まだ編集部の了解を得ていないのですが、自分の短評はウェブ公開してもらっては困るという方はその旨書き添えてください。
 前期の締めはベテラン二人の競演。摩利作は手の付け方が閃けば軽快に手が進みます。添川作。前号の同氏作より手数は長いが易しいです。

こう書いてから10年……あっという間にたってしまいました。編集部の了解は得ています。

摩利支天「秋のIndication」詰パラ2010.5


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長編詰将棋の世界(7) 煙サブセットの地平を拓く

2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。

選題の言葉 (2010.04)

 「面白いと思った順に採用します」と宣言したが、実際に並べることが出来るのは僅か月に二作。それが両題とも難解作では解答者も大変だ。また同じ作者ばかりでも変化がない。自分でやってみると撰題というものも難しいものだとわかる。
 しかし、今月は完璧だ。撰題の言葉を仮にここで切り上げて以下白紙でも読者諸賢に通じることと思う。しかしあえて蛇足を描こう。
 まずは作者名を見よ。この二人の名前を見て通り過ぎる方がいたら詰将棋という趣味を考え直した方がいい。この美しい初形を見よ。このお二人の貴婦人の飾り立てた衣装を一枚一枚剥ぎ取ってみたいと思わない男性がいたら(編集部:読者には女性もいらっしゃるので以下削除させていただきました)

岡村孝雄 「Fireflies」詰パラ2010.4


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長編詰将棋の世界(5) 5枚の桂馬を華麗に捌く

2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。
作意・変化は棋譜ファイルをダウンロードしていただくことにして省略します。
短評は詰パラ掲載時より増量します。(名前は伏せません(^^))
解説文は元に戻したり、削ったり、増やしたりする予定。

選題の言葉 (2010.03)

 聴講生を募集します。大学院が短大や大学より易しいのは事実。だが大学院は、解いて楽しむ方より、読んで並べて愉しむ方が多いのも現実だ。しかし一人で並べているだけでは勿体無い。この詰将棋と言う玩具、茶の湯や歌仙といった遊びと共通する所があるように思う。出題者と解答者が共同作業で芸術的な時空を創りだすという点である。下手でも上手でも参加すると言うことが必須なのだ。あとからログを眺めても本当の面白さは理解しえない。いやなに、聴講生と言っても面倒なことをしようと言うのではない。解答を読んでからでもいいので、感想や疑問をお寄せくださいと言うことなのだ。
 中筋作。収束キズあり。しかし内容は満足頂ける筈。菅野若島作。易しいがうっかりにご注意あれ。

確か1人も聴講生の応募者は居ませんでした(T_T)

中筋俊裕 詰パラ2010.3


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