「詰将棋雑談」タグアーカイブ

詰将棋雑談(20) 桂馬のダイビング

詰将棋入門(60)で田辺国夫作を並べた。
当初は田辺作は好形から延々と盤上を追い回す作品を予定していたのだが、柿木で調べてみるとかなり大きな瑕疵があり断念。
それなら2作ある塚田賞受賞作もう一つの方を考えた。
これは大好きな作品だ。

田辺国夫 近代将棋 1956.7


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詰将棋雑談(19) ルール論争

これまで10回にわたって詰将棋のルール論争について書いてきた。

しばらくお休みをいただいてから第2章 解答審査基準についても書くつもりだが、ちょうど区切りであるのでここでオイラの意見を述べておこうかと思う。

まずはこれらのルール論争全般についてだが……

詰将棋のルール論争は既に解決している
否定的に

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詰将棋雑談(18) ブルータス手筋

栗原寿郎 詰パラ 1952.2

図は詰将棋入門(49)で取り上げたいわゆる「ブルータス手筋」の作品だ。

この作品については昔から疑問に思っていることがある。
それは、この作品がそんなに難解だったのだろうか?ということだ。
「ブルータス、お前もか!」と叫ぶほど、無解が集まったというのだが……。
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詰将棋雑談(17) 実戦型から〇〇

詰将棋入門(52)で実戦型から馬鋸が登場する作品を紹介した。

実はオイラにも実戦型から馬鋸が飛び出す作品がある。
でも1つはメンタルヘルスのネタだし,もう1つは今思い出したばかりの未完成作品だった。

それで替わりに実戦型から○○をお見せしよう。

風みどり 詰パラ 1985.4


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詰将棋雑談(15) 実戦形か実戦型か

詰将棋入門(55)のタイトルを「実戦型」と書いてからふと思いました。
あれ?前に「実戦形」というタイトル使わなかったっけ?

(使ってます。こことかこことか他にもこれとかあれとか。)

そう、以前はどちらにしようか迷って,こう考えました。
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詰将棋雑談(12) 歴史に「もし」はないが

小西稔は若くして亡くなられた方。北村研一も若かった。奥薗幸雄もそうだ。

もしこれらの天才作家たちが長生きして詰将棋を続けていたら、いったいどんな素晴らしい詰将棋を作ってくれたのだろう。現代の最新流行に刺激されたらどんな発想を見せてくれるのだろうか。

歴史にもしはない。
彼等が作ったかもしれない名作・傑作は永遠に失われてしまった。

……実は、オイラはそこんところちょっと楽観派です。
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